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効果的なAGA治療法とは?最新治療法から効果まで詳しく解説!

監修医師 山下 真理子
更新日:2024年05月29日

更新日:2024年05月29日

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AGA(男性型脱毛症)は、30〜50代の男性によく起こる脱毛症で、髪の毛が細く短くなり、薄毛症状が進みます。しかし、疾患についての基礎知識を把握し、しっかりと治療に取り組むことで症状の進行スピードを遅延させたり、食い止めたりすることが期待できます。

本ページでは、AGAに対する基本的な治療法や最新の治療法、副作用が起きた場合の対処法などを分かりやすく説明します。本ページの内容をしっかり把握し、ご自身に合った治療法を選択できるようにしましょう。

最新のAGA治療3選

AGA治療薬「ザガーロ」

ザガーロとは

ザガーロは、AGA(男性型脱毛症)治療薬の1つで、2016年6月13日に発売が開始されました。

「デュタステリド」が主要成分となっており、AGAの発症因子である「DHT(ジヒドロテストステロン)」と呼ばれる男性ホルモンの生成を妨げ、毛周期を元の状態に戻し、髪の毛の成長を促進します。

 

ザガーロに含まれるデュタステリドとは

デュタステリドは、日本ではかつて前立腺肥大症の治療薬である「アボルブ」の成分として使用されていました。

 

その後、薄毛などのAGA治療にも有効であることが判明し、アメリカではFDA(米国食品医薬品局)が1997年にAGA治療薬として承認し、日本においてもプロペシア(フィナステリド)の後、2015年に厚生労働省が承認しました。

 

今では、世界85ヵ国(2016年6月時点)で使われるようになり、安全性・効果のどちらも確認されています。

ザガーロの効果

AGA(男性型脱毛症)は、「DHT(ジヒドロテストステロン)」という男性ホルモンによって起こります。

 

DHTは、男性ホルモンの1つである「テストステロン」が、頭皮に分布する還元酵素である「5αリダクターゼ」と結びつくことで生成され、毛乳頭細胞にダメージを与えます。それにより、毛周期が乱れ、細く短い毛が生えてきます。

 

5αリダクターゼはⅠ型とⅡ型に分けられ、ザガーロはいずれにも効果を発揮します。DHTの生成を阻害し、AGAの進行を食い止めます。また、発毛効果も期待でき、前頭部と頭頂部の髪の毛が抜けた・薄くなった患部に使用すると、しっかりした髪の毛が生え揃います。

 

発売元であるグラクソ・スミスクライン社の報告によると、ザガーロはプロペシアに比べ、頭頂部の毛髪数、硬毛数、毛髪の太さなどの発毛効果が1.6倍高いとされています。ただし、ザガーロはDHTに作用するので、AGA以外の原因で起こる薄毛や脱毛症には効きません。

 

このように原因によって適切な治療法は変わるため、治療にあたっては最初にAGAが原因なのかどうかを確認する必要があります。

ザガーロの副作用

ザガーロは薄毛の改善効果がありますが、お薬であるため副作用も存在します。服用前に副作用の内容についてしっかり把握しておきましょう。

 

発症確率が1%以上の副作用としては、性欲減退や勃起不全、射精障害などの性機能不全が挙げられます。また、発症確率が1%未満の副作用には、腹部不快感や頭痛、発疹、抑うつ、乳房の症状(乳房の痛みや女性化)、むくみ、めまい、肝機能障害、アレルギー反応などが挙げられます。

メソセラピー治療

メソセラピー治療とは

メソセラピー治療は、髪の成長に有効な薬剤や栄養素を注射器などを用いて頭皮に注入する治療法です。内服による薬剤治療では、体内に吸収された薬剤が血管を通じて頭皮に到達しますが、メソセラピーの場合、薬剤を頭皮に直接投与します。

 

メソセラピーでは、注射器、針付きローラー、レーザー、炭酸ガスなど、様々な方法で薬剤を注入できますが、クリニックによって採用している方法が違います。注射が嫌いな方は、痛みが弱い炭酸ガスやレーザーを用いる方法をご検討ください。

メソセラピー治療の効果

メソセラピーで用いられる薬剤によって効果が違います。例えば、プロペシアに含まれる薬効成分が含まれていれば、II型5-α還元酵素を阻害することで、AGAの原因因子であるジヒドロテストステロンの産生を抑制することができるため、AGAの進行を抑えることができると考えられます。

 

ミネラルやビタミンなどの栄養素が含まれていれば、髪の成長に必要な栄養が供給されるため、ミネラルやビタミン不足による薄毛が改善されると考えられます。また、内服薬と比べて早く効果を得ることができるため、増毛したという感覚を得やすいです。

メソセラピー治療の副作用

メソセラピーで使用されている栄養素や成長因子などの成分は身体に無害なもので、アレルギー反応などの拒絶反応は生じづらく、他の治療に比べて副作用のリスクが低いです。

 

起こり得る副作用としては、治療後に頭皮のかゆみや赤み、腫れ、発疹などの皮膚症状が挙げられ、他にも痛みや内出血が一時的に起こることもあります。なお、いずれの症状も軽度なもので、重い副作用は確認されていません。

 

一部例外として、内服薬と同じ成分を使用する場合、フィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルと同じ副作用が起こることがあります。

メソセラピー治療のメリット

メソセラピーには、1回の治療で複数の種類の薬剤や栄養素を頭皮に注入できるという利点があります。メソセラピーで用いる薬剤や栄養素は、AGA治療薬のプロペシア、亜鉛、ビタミン類などです。髪の成長に不可欠な薬剤を直接注入することで、内服薬での治療が難しい薄毛の改善や進行抑制に対処できます。

 

また、内服薬のように日々服用する必要はなく、定期的に注入するだけで十分な効果が見込まれます。通院回数を減らすことができるので、診察費用や通院費用を減らすことができ、何らかの事情で外出が困難な方にとっては利点が大きいと考えられます。

メソセラピーの注意点

施術後の入浴・サウナは控えましょう

メソセラピーを受けても、治療後は通常通りの日常生活が可能です。しかし、注射した部分が赤くなったりすると、施術当日は入浴やサウナを控えるのが望ましいです。なお、注射した部分が実際に赤くなるかどうかは、施術を受けるまで分かりません。

担当医の指示を守るようにしてください。

 

毛包がなくなっている場合治療が難しい

メソセラピーとして、頭皮に成長因子を注入し、それによって発毛力を増強する効果を狙うことがあります。しかし、成長因子を与えても、毛髪を作る毛母細胞が集まってできた毛包がなくなっていれば、メソセラピーの効果が得られません。なお、実際に毛包が有るか無いかは自分で判断することはできないため、専門クリニックで検査を受け、治療の可否を判断してもらいましょう。

毛髪再生医療(幹細胞培養上清療法)

毛髪再生医療(幹細胞培養上清療法)とは

薄毛再生医療とは、再生医療の技術を基にした新しい薄毛治療法です。再生医療は、細胞や組織の「再生力」を活用し、正常な状態まで回復させる医療技術です。

 

薄毛再生医療では、極細の針の注射器を用いて頭皮に「ヒト幹細胞培養上清」を注入します。この成分が注入されることで、頭皮環境が細胞単位で活性化し、抜け毛・薄毛の症状改善が期待できます。

 

これまでの薄毛治療では効果が得られなかった方、お薬の副作用が心配な方は検討してみてください。

毛髪再生医療(幹細胞培養上清療法)の効果

頭皮に歯髄・臍帯由来のヒト幹細胞培養上清(製剤)を直接注入することにより、頭皮環境を正し、抜け毛・薄毛の症状改善が期待できます。

 

ヒト幹細胞培養上清液は、肝細胞を培養した培養液に減菌処理などを行った液体を指します。液中には数百種類の成長因子が存在し、育毛促進だけでなく、しわ改善・防止効果、抗酸化作用・創傷治癒効果なども見込まれます。

毛髪再生医療(幹細胞培養上清療法)の副作用

副作用が起こることは滅多にないとされていますが、アレルギー症状が起こる可能性もあります。

 

以前、幹細胞培養上清液を使用したことでアレルギー症状が起きた経験がある方や、アレルギーに対して不安をお持ちの方はカウンセリングの際に医師に相談してください。状態次第では、幹細胞培養上清液を使用できない可能性もあります。

 

また、体調が優れていない時は副反応が出る恐れもあります。施術中や施術後に体調が悪化した場合などは、直ちに医師に知らせてください。

 

もし、患部に腫れや熱感、痛みなどが現れても、大半のケースでは1週間ほど経てば治まります。

従来のAGA治療方法とは

AGA治療薬の服用

フィナステリド

フィナステリドは、毛髪を衰退させて抜け毛を引き起こす男性ホルモンを抑えることで、薄毛の進行防止が期待できます。

 

「フィナステリド錠」には、日本で初めてAGA治療薬として登場した「プロペシア」と同じような成分が含まれており、効果が承認されている後発医薬品です。

 

2015年に国内で認可が下りたことで、昨今は複数の医薬品メーカーが取り扱っています。それまでAGA治療のためにプロペシアなどの治療薬を長期的に使っていた方にとっては、ジェネリック医薬品が登場したことで治療費の負担が軽くなりました。

 

AGA治療はフィナステリドだけで十分?フィナステリドのみで得られる効果について解説

ミノキシジル(内服)

ミノキシジルは、高血圧治療薬(降圧薬:血圧を低くするお薬)に配合されている主成分で、血管を拡げて血圧を低下させる作用があります。ミノキシジルを長期的に使っていたほとんどの方に多毛の症状が起こったため、薄毛治療への活用が期待され、育毛剤としても使われるようになりました。

 

内服薬は、基本的に医師から処方を受けなければならない医療用医薬品です。体内の血中からお薬を吸収するため、外用薬よりも有効だと考えられています。

ミノキシジル(外用)

外用薬は、ミノキシジルの成分濃度が5%以下のお薬(女性用育毛剤の市販薬は1%濃度)であれば、通販やドラッグストアなどでも入手できます。5%濃度の外用薬として、大正製薬の「リアップ」やファイザー社の「ロゲイン」などが有名です。

 

ただし、ミノキシジル成分が5%以上(女性の場合は1%以上)の濃度が高い外用薬は、病院で処方してもらう必要があります。

植毛

自毛植毛は、ご自身の側頭部と後頭部の髪の毛を採取し、患部に移植する治療法で、AGAに効果的です。髪の毛の成長に関わる組織も一緒に採取するので、移植が完了した後も成長し、生え揃ってきます。

薄毛が気になったら、早めに医師に相談しましょう

AGAは時間が経つにつれて症状が進行する疾患であるため、放置すると症状が次第に悪化します。しかし、症状が軽度であれば、早期に対策することで回復の見込みがあります。また、AGAの症状が重度になると治療前後で毛の量の差が目立ってしまうことを懸念する方がいます。このようなことが起きないよう、早期に治療を始めることが大切です。

 

抜け毛や薄毛にお悩みにもかかわらず、多忙で治療を中々開始できていないという場合、AGAのオンライン診療がお勧めです。職場や自宅など遠隔地からでも予約や診察が可能です。是非ご活用ください。

まとめ

本ページでは、AGA(男性型脱毛症)の治療法について詳細に説明しました。AGA治療は薄毛の進行を食い止め、髪の毛の健康状態を保つために有効です。

 

治療開始のタイミングは早いほど良いですが、一旦治療を溜めてしまうと再度症状が進んでしまう恐れがあり、定期的に医師の診察を受けて治療を継続することが大切です。

 

現在は、内服薬・外用薬以外にもメソセラピーや毛髪再生医療などの治療法が登場しています。そのため、持病によってお薬を用いた治療が受けられなかった方も、クリニックに相談することをお勧めします。

 

SOKUYAKUオンラインクリニックでは、AGAのオンライン診療に対応しています。効果や副作用など、分からないことがあれば遠慮なくご相談ください。

 

受付時間:平日10:00~19:00

コメント AGA治療は、時代と共に進化しつづけています。今までのAGA治療は、投薬がメインであり、内服薬と外用薬を処方する、ということが、AGA治療だと考えられていました。そこから派生して、メソセラピーなどの治療が始まり、いまは、より効果的なAGA治療のひとつとして、再生医療などが注目されています。再生医療についてはまだ研究が進んでいる段階であるので、これからAGAの標準的な治療になっていくかもしれません。

監修医コメント

医師
山下 真理子

AGA治療は、時代と共に進化しつづけています。今までのAGA治療は、投薬がメインであり、内服薬と外用薬を処方する、ということが、AGA治療だと考えられていました。そこから派生して、メソセラピーなどの治療が始まり、いまは、より効果的なAGA治療のひとつとして、再生医療などが注目されています。再生医療についてはまだ研究が進んでいる段階であるので、これからAGAの標準的な治療になっていくかもしれません。

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監修医師 山下 真理子
くみこクリニック京都駅前院所属 専門領域分類は美容皮膚科。 京都府立医科大学医学部医学科 卒業 / のべ10年以上の美容皮膚科勤務を経て、現在はくみこクリニック北山院に勤務している。コロナ以前は、大阪医専にて、医療従事者の教育にも関わった経験がある。
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