原則として、生理初日からピルの服用を開始します。

しかし、不正出血か出血であるかわかりにくい場合もあるでしょう。

その場合には、生理開始から5日以内の服用開始であればピルの効果は変化がないといわれています。

自分で判断できない場合には、医師へ相談しましょう。

低用量ピルには1シートに21錠あるタイプと28錠あるタイプがあります。どちらも4週間で1シートのサイクルです。

21錠タイプは、21錠すべてが実薬でホルモンの成分が入っています。28日で1サイクルのため21錠を毎日服用した後、残りの7日間は休薬し、その後次のシートを飲み始めます。

28錠タイプは、28日間毎日ピルを服用します。休薬期間がないように感じますが、28錠のうちの終わりの7錠はホルモン成分の入ってない偽薬であり、内服を続けていても自然に休薬が可能です。

ピルを服用する習慣付けや飲み忘れ防止に工夫されているタイプです。

温泉旅行や試験、スポーツの大会などで月経の日程をずらしたいと考えている方もいますよね。

低用量ピルは、月経日を遅らせたり早めたりする使い方も可能です。

ピルには月経のメカニズムに欠かせない、エストロゲンとプロゲステロンが含まれています。ピルの服用方法を変えると、身体が女性ホルモンの分泌を勘違いし、月経日を変えられる仕組みです。

月経日を移動させる数の目安は1週間が推奨されています。

次回の生理予定日が大体わかっている場合は、生理日を予定よりも遅らせられます。

次回の生理予定日の5日前からピルを服用する方法です。

ピルの内服中は生理が来ませんが、中断すると2〜3日で生理が来ます。生理日を移動できるのは、長くても1週間〜10日ほどです。

その後の生理周期は変わらないため、ずらした生理日が新たな基準となり、次回以降の生理がきます。

ホルモン成分が含まれている実薬を服用中に、ずらしたい日数分の錠剤をスキップし、偽薬を服用開始する方法があります。スキップした分前倒しで生理が来る仕組みです。

もしくは、先々の予定がわかっている場合に、期間をずらしたい生理の1つ前の生理中から服用開始する方法もあります。

低用量ピルを飲み忘れて24時間以内の場合には、気づいた時点で飲み忘れていた1錠を内服します。次の内服との間隔が近くなりますが、いつも通り内服してください。

たとえば、毎日昼の12時に内服していて、19時ごろに飲み忘れに気づいた場合は、19時の時点で1錠内服します。次の日はいつもどおり昼の12時に1錠内服します。

飲み忘れに気づいた時点で、すぐに前日飲み忘れた分と合わせて2錠内服します。その後は、普段通り1錠ずつ内服します。しかし、ピルの内服が24時間以上空いてしまった場合には、避妊効果が弱まってしまいます。避妊を望むのであれば、他の避妊具を使用したり性交渉を避けたりしましょう。

3日以上ピルを飲み忘れてしまった場合には、生理が来ている可能性もあります。ピルの飲み忘れによって生理が来てしまうとそのシートを服用できません。服用を中止し、次の生理開始日から新しいシートの低用量ピルを内服開始します。

飲み忘れの期間が増えたからといって、ピルを3錠以上内服するのはリスクがあります。ホルモンバランスが崩れ、不正出血や吐き気など副作用が起こりやすくなります。

低用量ピルを飲む際に、重要なのは飲み忘れがないよう工夫することです。

低用量ピルは、毎日飲み続けると効果も高まりやすくなります。ピルを飲み忘れて時間が経てば経つほど効果が減少し、一気に2錠以上慌てて飲むと副作用が起こりやすいのです。

毎日低用量ピルを服用するタイミングを決めておきましょう。

仕事の休憩時間や寝る前、起床後など、飲みやすいタイミングがおすすめです。

とくにピルの飲み始めは副作用が起きやすいため、吐き気を感じやすい方は寝る前の内服がおすすめです。ピルの副作用は服用してから2時間以内に起きやすいため、寝ている時間に吐き気を感じにくくします。

低用量ピルを服用する時間に、スマートフォンでアラーム機能やリマインダー機能を設定する方法もおすすめです。毎日同じ時間に設定できるため、服用のタイミングを教えてくれるため、飲み忘れしにくくなります。

低用量ピルを服用したかどうかを記録しておく方法です。カレンダーや手帳、スマートフォンのアプリなど自己管理しやすい方法を見つけて日記のようにつけていくと、続けやすくなります。

ピルは毎日服用するため、習慣化するとかえって昨日飲んだか不安になるケースもあります。普段から記録をつけておくと安心です。

低用量ピルのシートを毎日視界に入る場所に置いておくと、飲み忘れが減りやすくなります。直射日光が当たらず、高温多湿のない場所であればどこでも保管が可能なため、リビングや自分の机の上などがおすすめです。

低用量ピルは、効果や副作用に個人差があります。

主に影響を受けるのは次の項目です。

・年齢

・体重

・生活習慣

・病気の有無

・既往歴

医師は、問題なく効果が得られるよう問診を通して判断します。

また、ピルを飲み忘れないような工夫も一緒に考えて、悩みを解決しやすくします。

ピルを正しく服用し、効果を得るためにも、不安があれば医師へ相談しましょう。

低用量ピルは毎日決まった時間に服用すると期待される効果が出やすくなります。自分にピッタリなピルの種類や服用時間、日々の習慣化に対する工夫を医師と相談しながらみつけてください。

避妊や生理でお困りの方はぜひ、低用量ピルの服用を検討してみてください。

SOKUYAKUオンラインクリニックでは、ピルのオンライン診療に対応しております。

ぜひご活用ください。

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