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AGAは治らないって本当?気になる原因や治療方法について詳しく解説!

監修医師 山下 真理子
更新日:2024年05月29日

更新日:2024年05月29日

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「AGAは完治しないの?」「お薬はずっと飲み続ける必要があるの?」

AGA治療を検討されている方は、おおよその治療期間を把握したいと思います。
本ページでは、患者様からよく聞かれる「AGA治療は完治するのか?」という点について解説します。他にも、治療方法やご自身でのケア方法などについても解説しますので、参考にして頂ければと思います。

AGAとは

AGAの正式名称はAndrogenetic Alopeciaで、日本語では「男性型脱毛症」と言います。成人男性に起こる脱毛症で、思春期以降に頭頂部や額の生え際が、両方もしくはいずれかが薄くなります。早い方だと20歳頃から症状が見られます。

 

また、日本皮膚科学会によると、日本人男性のAGA発症率は約30%と発表されており、主な原因は男性ホルモンの増加の影響や遺伝だと言われています。

 

AGAは時間が経つにつれて症状が進行する疾患であるため、放置すると症状が次第に悪化します。髪のハリやコシがなくなった、細く短い髪の毛が増えた、髪の毛のボリュームが少なくなったなどの場合、AGAの可能性があります。

 

AGA(男性型脱毛症)って何? 原因や治療薬、治療法について徹底解説

AGAは治らないって本当?

AGAは発症したら治らないといわれる理由

AGAは完治しないから

AGAは他の皮膚疾患や健康トラブルとは違い、完治することは基本的にありません。

 

というのも、AGAは遺伝要素や男性ホルモンの増加の影響、なかでもジヒドロテストステロン(DHT)が深く関係するため、一旦症状が進行すると、その流れを完全に食い止めるのは困難を極めるからです。

 

また、毛周期の変化や毛髪の成長因子が少なくなることにより、なくなった髪の毛を再生させることも難しいです。

AGAは進行性の脱毛症だから

AGAは別名「男性型脱毛症」と呼ばれ、男性に見られる脱毛症であり、頭頂部や前髪のM字部分から髪の毛が薄くなっていきます。進行性の脱毛症のため自然治癒することはなく、そのままにしていると薄毛の範囲は拡大していきます。いずれは、後頭部と側頭部以外の髪の毛は完全に抜けてしまう恐れがあります。

治療をやめると薄毛が進行するから

AGAが一旦起こると、薄毛を止める方法は治療だけです。しかし、AGA治療は続けていく必要があり、途中で中断してしまうと症状が再度進行します。このため、一度発症したら完治しないものとして考えられています。

薬による改善には限界があるから

現在のところ、完治させる方法は確立されていませんが、お薬を使用することでAGAの進行スピードを遅延させたり一時的に緩和させたりすることは可能です。ただし、効果の現れ方は人によって異なります。

AGAは改善できる!主な治療方法

AGAは自力で治る?

AGA(男性型脱毛症)をお一人で治療することは困難です。日本皮膚科学会が発表した「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」では、AGAは思春期以降に起こる進行性の脱毛症と定められています。

生活習慣を改善することは有効

生活習慣によって脱毛が起きている場合、ご自身のみで治療できることもありますが、進行性のAGAでは、ほとんどのケースにおいて医師による専門的な治療しか改善は期待できません。

AGA改善には、専門治療を受けるのが近道

お一人で治療しようとしている間もAGAは進行していくため、時間と手間が無駄に終わってしまうこともあります。一気に症状が進むことはないですが、AGAの可能性が考えられる場合はできる限り早めに医師に相談するようにしましょう。

AGA治療薬の服用

・フィナステリド

フィナステリドは、毛髪を衰退させて抜け毛を引き起こす男性ホルモンを抑えることで、薄毛の進行防止が期待できます。

 

「フィナステリド錠」には、日本で初めてAGA治療薬として登場した「プロペシア」と同じような成分が含まれており、効果が承認されている後発医薬品です。

 

2015年に国内で認可が下りたことで、昨今は複数の医薬品メーカーが取り扱っています。それまでAGA治療のためにプロペシアなどの治療薬を長期的に使っていた方にとっては、ジェネリック医薬品が登場したことで治療費の負担が軽くなりました。

 

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・ミノキシジル(内服)

ミノキシジルは、高血圧治療薬(降圧薬:血圧を低くするお薬)に配合されている主成分で、血管を拡げて血圧を低下させる作用があります。ミノキシジルを長期的に使っていたほとんどの方に多毛の症状が起こったため、薄毛治療への活用が期待され、育毛剤としても使われるようになりました。

内服薬は、基本的に医師から処方を受けなければならない医療用医薬品です。体内の血中からお薬を吸収するため、外用薬よりも有効だと考えられています。

 

・ミノキシジル(外用)

外用薬は、ミノキシジルの成分濃度が5%以下のお薬(女性用育毛剤の市販薬は1%濃度)であれば、通販やドラッグストアなどでも入手できます。5%濃度の外用薬として、大正製薬の「リアップ」やファイザー社の「ロゲイン」などが有名です。

ただし、ミノキシジル成分が5%以上(女性の場合は1%以上)の濃度が高い外用薬は、病院で処方してもらう必要があります。

植毛

自毛植毛は、ご自身の側頭部と後頭部の髪の毛を採取し、患部に移植する治療法で、AGAに効果的です。髪の毛の成長に関わる組織も一緒に採取するので、移植が完了した後も成長し、生え揃ってきます。

メソセラピー

メソセラピーは、注射やレーザーなどを用いて直接患部に有効成分を注入する治療法です。手術を必要とせず気軽に行えるので、人気の治療法となっています。

 

また、メソセラピーは毛髪治療だけでなく、スポーツによるケガや関節炎などの治療、美肌やリフトアップ、にきび、セルライト除去、痩身などの美容医療にも用いられています。

 

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AGAを治すために知っておくべきこと

AGAは完治させられる疾患ではないため、治療にあたってはどこを目標地点に置くかが重要です。以下では、AGA治療において把握しておくべき基礎知識について解説します。

AGAは早期の治療が肝心

AGAは他の脱毛症とは違い、放置していると進行していくため、早めに治療を開始することが大切です。

 

円形脱毛症では、抜け毛の原因を除外したり、専門医による治療を受けたりすることで、完治が見込めますが、AGAにおいては完治は期待できません。ただし、同世代と同じくらいの毛量に戻せる可能性はあるので、早めに治療に取り掛かることをお勧めします。

AGAの治療はゴールを決めることが大切

AGA治療を考えている方に、治療の継続期間についてよく聞かれます。

 

AGAは、脱毛症状が進行していくため、治療を中断してしまうと再度症状が進行し始める恐れがあります。しかし、治療をずっと続けていると負担がかかってしまいます。そのため、AGA治療を始める段階で、目標地点を決めておくことが重要です。

どのくらいまで増やしたいのか

AGA治療を始める前に、まずは毛量をどれくらい増やしたいのか、目標をしっかりと設定しておくようにしましょう。

 

例えば、若いころのようにフサフサの状態にしたいのか、それとも薄毛が分かりにくくなる程度で良いのか、はっきりと目標を医師に伝えておくことが大切です。目標がはっきりしないまま治療をスタートすると、毛量をどこまで増やせば治療が終了となるのか迷いが生じてしまいます。

治療薬を減らすこともできる

AGA治療は、血行を改善させる治療薬と、脱毛因子であるジヒドロテストステロンの生成を抑制する治療薬が使われることが多いです。

 

状態次第では減薬することもできます。ジヒドロテストステロンの生成を抑制する治療薬は、効果が確認された場合、刺激の弱いお薬に変更して現状維持に努めることもできます。

効果が出るまでには半年ほどの期間が必要

AGA治療は、効果を得るまでに最低でも約半年はかかってしまうことを把握しておきましょう。

 

髪の毛は毛周期という成長サイクルを辿り、それぞれ髪の毛で周期は違います。そのため、治療を開始しても、髪の毛が生えてくるタイミングは差があります。満足いく効果が得られないと思って半年に満たずに治療を中断してしまうと、再度症状が進行し始めます。長期間しっかり治療に取り組むことで、効果を最大限に高められます。

まとめ

AGAは毛周期が乱れることが原因で起こる、進行性の脱毛症です。お薬を使い続ける必要があるという観点で見ると、AGAは完治しない疾患となります。しかし、AGAは内服薬・外用薬を適切に使うことで、症状の改善が見込めます。

 

何度も述べてきましたが、AGAは症状が進行していくため、できる限り早めに治療をスタートし、症状改善を目指すことが重要です。

 

SOKUYAKUオンラインクリニックでは、AGAのオンライン診療に対応しています。効果や副作用など、分からないことがあれば遠慮なくご相談ください。

 

受付時間:平日10:00~19:00

コメント AGA治療は、クリニックに通院したり、内服薬を飲んだり、外用薬を使用したりするばかりではありません。自宅でできるケアもたくさんあります。まずは、毛穴のつまりをおこさせないように、シャンプー選びを気をつけてみることです。また、生活習慣の乱れは、抜け毛の原因となります。できるだけ睡眠時間は十分に確保して、適度な運動習慣をみにつけましょう。栄養バランスの整った食生活も大切です。

監修医コメント

医師
山下 真理子

AGA治療は、クリニックに通院したり、内服薬を飲んだり、外用薬を使用したりするばかりではありません。自宅でできるケアもたくさんあります。まずは、毛穴のつまりをおこさせないように、シャンプー選びを気をつけてみることです。また、生活習慣の乱れは、抜け毛の原因となります。できるだけ睡眠時間は十分に確保して、適度な運動習慣をみにつけましょう。栄養バランスの整った食生活も大切です。

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監修医師 山下 真理子
くみこクリニック京都駅前院所属 専門領域分類は美容皮膚科。 京都府立医科大学医学部医学科 卒業 / のべ10年以上の美容皮膚科勤務を経て、現在はくみこクリニック北山院に勤務している。コロナ以前は、大阪医専にて、医療従事者の教育にも関わった経験がある。
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