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お腹にできる蕁麻疹(じんましん)が気になる。原因と対処方法について解説!

監修医師 五藤 良将
更新日:2025年02月5日

更新日:2025年02月5日

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お腹に突然現れる蕁麻疹は、かゆみや赤みを伴い、日常生活に支障をきたすこともあります。原因として考えられるものは、衣服の擦れやストレス、体温の変化などです。この記事では、お腹にできる蕁麻疹の原因や種類、適切な対処法について解説します。蕁麻疹にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

蕁麻疹(じんましん)のできやすい部位は

蕁麻疹は、太もも、腹部、臀部、膝の裏、頰、首など、皮膚が柔らかく敏感な部分に特に発症しやすい傾向があります。ただし、足の裏や手の甲、頭皮など、全身のさまざまな部位に発症します。さらに、まれに口の中や咽頭、気道に蕁麻疹が現れることもあり、この場合にはかゆみだけでなく、息苦しさや声がれなどの症状を伴うことがあるため注意しましょう。

物理刺激性蕁麻疹(じんましん)とは

物理性蕁麻疹とは、物理的な刺激が原因で発症する蕁麻疹のことを指します。この病態は、日常生活で受けるさまざまな刺激によって引き起こされます。具体的には、皮膚をひっかいたりする「機械的擦過」や、圧迫、温熱、寒冷、日光、水などの刺激が原因となることがあります。

機械的蕁麻疹

機械的蕁麻疹は、時計や靴下の締め付けなどでも起こることがあり、複合的な要因が絡むため原因の特定が難しいことがあります。例えば、通常は蕁麻疹を引き起こさない刺激でも、汗が加わることでその刺激が媒介となり、蕁麻疹を発症することがあります。また、衣服に残った洗剤などの化学物質と組み合わさり、普段着ている服でも蕁麻疹を引き起こす場合があります。

温熱蕁麻疹

温熱蕁麻疹は、温かさが刺激となって発症するタイプの蕁麻疹で、お腹や太ももの内側といった敏感な部分に現れやすいのが特徴です。皮膚が体温よりも高い温度のものや温風に触れることで、その部分の皮膚が赤くなり、かゆみを伴う症状が出ます。原因はまだ詳しく解明されていません。

 

温熱刺激を受けた直後から数分後に、皮膚が赤く腫れる症状が現れます。軽い場合は治療をしなくても自然に治ることが多いですが、重い場合は呼吸が苦しくなったり吐き気を伴うなどの深刻な症状が現れることがあります。

 

日常生活で考えられる原因は、熱いお風呂やホットタオル、カイロ、ドライヤー、ストーブなどの温風、さらには日光や温かい食べ物や飲み物などです。温熱刺激を受けた場所だけに症状が出ることもあれば、全身に広がるケースもあります。どの程度の温度で発症するかは人によって異なりますが、多くの場合、44℃以上の熱が刺激になると言われています。

コリン性蕁麻疹(じんましん)とは

コリン性蕁麻疹は、発汗を引き起こす神経伝達物質「アセチルコリン」が関与して起こる特別なタイプの蕁麻疹です。運動や入浴、精神的な緊張などで汗をかいたときに、皮膚に赤い小さなブツブツができ、かゆみやピリピリした痛みを伴うことがあります。

 

特徴は、小さな赤い膨疹が3〜5mmほどの大きさで、通常は数分から2時間以内に自然に消えることです。ただし、再び汗をかくと同じような症状が現れます。これらの膨疹は左右対称に現れることが多く、体の中心部や腕、脚など、手のひらや足の裏以外の全身に広がる可能性があります。特に体の中心部である体幹部に症状が現れることが多いです。

お腹に蕁麻疹(じんましん)が出来る場合の対処方法

蕁麻疹が気になる場合、次に紹介する方法を試してみてください。自分に合ったものを見つけてみましょう。

締め付けの強い衣服や下着を避ける

肌に優しい素材の衣服を選び、締め付けの少ないデザインのものを使用しましょう。また、衣類の洗濯には低刺激性の洗剤を使用し、十分にすすぎを行うことで、蕁麻疹のリスクを軽減できます。

環境に注意する

温熱蕁麻疹を予防するためには、温かさを直接肌に与えすぎないよう注意することが重要です。たとえば、カイロを肌に直接当てない、暖房機の温風を体に直接当てないなど、刺激となる温かさを減らす工夫が効果的です。

 

また、コリン性蕁麻疹では、辛い食べ物や熱い飲み物、冬場の運動や入浴が発症のきっかけになることもあります。

通勤や通学で走らない

通勤や通学時には、時間に余裕を持つことが大切です。焦って走ったり急いだりすると、体温が上昇し、蕁麻疹の症状が悪化する可能性があります。

長時間のお風呂を避ける

体を温めすぎると蕁麻疹の症状が悪化する場合があります。そのため、浴室での過ごし方には注意しましょう。長時間お湯に浸かることは避け、ぬるめのシャワーを短時間で済ませることで、体温の上昇を最小限に抑え、症状の悪化を防げます。

病院を受診する

自分で温熱蕁麻疹と思っていても、医療機関で診断を受けると、発汗が関与するコリン性蕁麻疹や、体温が下がったときに発症する寒冷蕁麻疹と判明することがあります。それぞれ原因や治療法が異なるため、自己判断に頼らず、専門医による診断と適切な治療を受けるように心がけましょう。

蕁麻疹(じんましん)が気になる場合は皮膚科を受診しよう

蕁麻疹の症状には軽いものから重いものまでさまざまなパターンがあります。軽い場合は気づかないうちに治っていることもありますが、強い症状や長引く場合には、生活に影響を及ぼすことがあるため、我慢せず早めに皮膚科を受診しましょう。

症状がつらくて通院が難しい場合にはオンライン診療がおすすめ

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まとめ

お腹に現れる蕁麻疹は、衣服や下着の刺激、暑い環境、ストレスなどが原因となることがあります。日頃から適切な予防と対処を心がけ、症状が長引いたり悪化したりする場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。専門医に相談することで、原因を見つけて適切な治療を受けられる可能性が高まります。症状を改善し、快適な日々を送ってください。

コメント 仕事や日常生活で締め付けが強い衣服を避けることが難しい場合は、肌への影響を最小限に抑える工夫が重要です。まず、皮膚に優しい綿やシルクなどの自然素材で作られたインナーを選び、直接肌に触れる部分の摩擦や圧迫を軽減することをおすすめします。また、汗をかきやすい環境では、速乾性や吸湿性に優れた衣類を選ぶことで、汗や湿気による皮膚トラブルを防ぐことができます。衣類の洗濯にも注意が必要で、低刺激性の洗剤を使用し、洗剤や柔軟剤が衣類に残らないよう十分にすすぎを行うことが大切です。さらに、締め付けが強い衣服を長時間着用する際には、可能な範囲で体を動かして血流を促進することも有効です。万が一、皮膚の赤みやかゆみが続く場合や症状が悪化する場合には、皮膚科専門医に相談することで、適切な診断と治療を受けられる可能性が高まります。

監修医コメント

医師
五藤 良将

仕事や日常生活で締め付けが強い衣服を避けることが難しい場合は、肌への影響を最小限に抑える工夫が重要です。まず、皮膚に優しい綿やシルクなどの自然素材で作られたインナーを選び、直接肌に触れる部分の摩擦や圧迫を軽減することをおすすめします。また、汗をかきやすい環境では、速乾性や吸湿性に優れた衣類を選ぶことで、汗や湿気による皮膚トラブルを防ぐことができます。衣類の洗濯にも注意が必要で、低刺激性の洗剤を使用し、洗剤や柔軟剤が衣類に残らないよう十分にすすぎを行うことが大切です。さらに、締め付けが強い衣服を長時間着用する際には、可能な範囲で体を動かして血流を促進することも有効です。万が一、皮膚の赤みやかゆみが続く場合や症状が悪化する場合には、皮膚科専門医に相談することで、適切な診断と治療を受けられる可能性が高まります。

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監修医師 五藤 良将
経歴:千葉県立東葛飾高校卒、防衛医科大学校医学部卒。その後に自衛隊中央病院、防衛医科大学校病院、千葉中央メディカルセンターなどの勤務を経て2019年9月に継承開業に至る。 免許・資格:医師免許、日本抗加齢医学会専門医、日本内科学会認定医、日本旅行医学会認定医、日本医師会産業医、日本美容内科学会評議員 所属:医療法人社団五良会 竹内内科小児科医院 院長 医療法人社団五良会 理事長
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