現代人のビタミン不足に!シミ・そばかすなどの肌の悩みにも効果的?シーピー顆粒の有効成分や効能効果について薬剤師が解説
更新日:2024年06月26日
シーピー顆粒の薬効成分は先ほど述べたように2つのビタミンです。ビタミンというと薬よりもサプリメントなどで摂取するイメージをもたれる方も多いと思います。医薬品としてビタミンを服用しなければいけない場合というのはどのようなケースなのでしょうか。
実際にシーピー顆粒が薬として処方されるケースとしては何らかの病気・疾患がある方や妊娠・授乳婦の方が食事からのビタミン摂取が不十分の場合や通常より体が多くのビタミンを必要とする場合、食事がとれていてもビタミン不足になることがあります。
このように何らかの理由によって体のビタミン必要量が摂取量を超えた場合に医薬品のビタミン剤として服用されます。また皮膚科領域では、皮膚炎症後の色素沈着がある患者さんが処方されることもある薬です。
最近ではシミ対策やそばかす・美白に効果があるとされ美容皮膚科クリニックの医師からも処方されるケースもあり、副作用も少なく広く使用されている薬です。
シーピー顆粒とはどのような医薬品?正体はビタミン?
シーピー顆粒とは薬効成分としてアスコルビン酸とパントテン酸カルシウムという二つのビタミンを配合する医療用医薬品のビタミン剤です。正式名称はシーピー配合顆粒という薬品名で販売されています。
シーピー顆粒の薬効成分は先ほど述べたように2つのビタミンです。ビタミンというと薬よりもサプリメントなどで摂取するイメージをもたれる方も多いと思います。医薬品としてビタミンを服用しなければいけない場合というのはどのようなケースなのでしょうか。
実際にシーピー顆粒が薬として処方されるケースとしては何らかの病気・疾患がある方や妊娠・授乳婦の方が食事からのビタミン摂取が不十分の場合や通常より体が多くのビタミンを必要とする場合、食事がとれていてもビタミン不足になることがあります。
このように何らかの理由によって体のビタミン必要量が摂取量を超えた場合に医薬品のビタミン剤として服用されます。また皮膚科領域では、皮膚炎症後の色素沈着がある患者さんが処方されることもある薬です。
最近ではシミ対策やそばかす・美白に効果があるとされ美容皮膚科クリニックの医師からも処方されるケースもあり、副作用も少なく広く使用されている薬です。
シーピー顆粒にはどんな成分が含まれている?薬の成分がビタミンって本当?
シーピー配合顆粒には先ほど飲めたように、アスコルビン酸というビタミンとパントテン酸カルシウムというビタミンが薬効成分として配合されています。
実はアスコルビン酸は一般的にビタミンCとよばれる成分のことで、抗酸化作用、コラーゲン合成作用、メラニン生成抑制作用など様々な働きがあります。
ビタミンCは抗酸化作用によって細胞の老化を防いだり、コラーゲン合成作用によって皮膚や血管、骨の細胞を丈夫にしたり、シミやくすみの原因となるメラニンの生成抑制をすることで美白や美肌を保つなどの役割をしています。
パントテン酸はビタミンB5ともよばれ、糖分や脂質、たんぱく質などの代謝や皮膚の新陳代謝を促す働きがあります。そのためシミやそばかす、日焼けに効果的と言われています。ビタミンB5が不足すると疲労や不眠、めまい、手足のしびれなど神経系の障害が起こることが知られているため栄養補給としても使用されます。
どちらの薬効成分も水溶性ビタミンというグループに属しており、からだに蓄積せず尿として排泄されてしまいます。つまりまとめてたくさんの量を摂取しても、体の中に貯めておくことができずに排泄されてしまいます。
過剰摂取による副作用が起こりにくいというメリットもありますが、水溶性ビタミンは継続して摂取を続ける必要がありますので注意しましょう。
シーピー顆粒はシミやそばかす、肌や皮膚の悩みに効果的?
シーピー配合顆粒は医療用医薬品となっていますが、冒頭でも述べたとおり最近では美容専門のクリニックでも美容目的で薬が処方されるケースも増えています。
ただし医薬品の美容目的での使用は保険が適応されず全額自己負担になりますので処方箋に基づいて医薬品を購入する場合と比較して高額になりやすいです。
また前述のとおり、薬品中に配合されているアスコルビン酸とパントテン酸カルシウムにはしみやそばかす、くすみ等の色素沈着を抑える効果や皮膚の新陳代謝を促す作用があります。
保険適応では下記の症状が適応されます。
火傷や化膿(皮膚の炎症後の色素沈着の治療に対しても適応がある)
にきび跡
湿疹、虫刺され
外傷後にできる赤み
効能・効果
シーピー顆粒の薬品中に含まれるビタミン類の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦など)
炎症後の色素沈着
用法・用量
1回1〜3gを1日1〜3回服用
なお、年齢、症状により適宜増減するので医師または薬剤師の指示にしたがってください。またビタミンCには貧血などに使用される薬である鉄剤の吸収を良くする作用があるので貧血の方にも処方されるケースがあります。
このようにビタミンC・ビタミンB5の作用によって様々な症状に効果的なシーピー顆粒ですが、簡単にいえばこれらはビタミン不足によって引き起こされていますので、発熱があるなどとは違い、病院を受診すべきか判断に悩む場合もあるでしょう。
食事がうまく摂れていない、皮膚に炎症が起きてしまい、その後の色素沈着がなかなか消えない、しみやくすみがあるなど、気になる症状でお悩みの方は一度受診し、医師に相談してみてください。
シーピー配合顆粒を服用する上で注意すべき副作用はある?ビタミン剤でも注意が必要?
シーピー配合顆粒は医薬品とはいえ、薬効成分はビタミンなので特に心配するような大きな副作用はありません。しかしまれに胃部不快感や悪心・嘔吐、下痢のような副作用症状が現れることがあります。
副作用とまではいえませんが、薬の注意点としてはビタミンCをたくさんとると、尿糖検査や、尿・便潜血反応に影響し、正しい検査結果がでない可能性があるので、その点は注意してください。
また症状の改善など薬の効果がないのに漫然と服用しないこととされています。普段から食事を健康的に摂取している方であれば大きくビタミンが不足することはありません。
またビタミンには身体に蓄積する脂溶性ビタミンというものと蓄積せず尿として排泄される水溶性ビタミンの2種類があり、シーピー配合顆粒に含まれるビタミンは後者の水溶性ビタミンとなります。
そのため万が一多くのビタミンを摂取してしまった場合も、体内に蓄積され、副作用を引き起こす可能性は低く尿中に排泄されます。
シーピー顆粒に市販薬はあるの?
シーピー顆粒は医療用医薬品のため市販薬として販売はされていません。しかしシーピー顆粒と同様の有効成分であるビタミンC、ビタミンB5が配合されている市販薬は販売されています。
シーピー顆粒の市販薬は先発品のシナールという販売名で以下の4つの商品が販売されています。
シナールEX pro (剤形は顆粒剤 もしくは チュアブル錠の2種類)
シナールL ホワイト
シナールL ホワイト2
シナールL ホワイト エクシア
いずれもシーピー顆粒の有効成分であるアスコルビン酸(ビタミンC)とパントテン酸(ビタミンB5)が配合されており、それぞれの商品について有効成分含有量の違いや他のビタミンなど有効成分に違いがあるのでその点、注意してください。
また武田製薬から販売されているハイシーホワイト2という商品にもアスコルビン酸とパントテン酸が配合されています。その他にもビタミンCやパントテン酸を含有する製品としてはサプリメントなども多く販売されています。
それぞれの商品の違いについては医師、薬剤師、登録販売者にご相談ください。
シーピー顆粒はどこで買えるの?
先程述べた通り、シーピー顆粒は医療用医薬品なので市販購入やネット通販などを利用した購入方法はありません。
一部個人輸入のようないわゆる「抜け道」もありますが、原則は病院を受診し、発行された処方箋を用いて薬局で薬を購入します。
しかし薬剤師の指導・管理のもと保険を使用せず零売で購入する方法も可能です。
実は病院で処方される医療用医薬品の中には、処方箋がなくても購入できるものがあります。
これは「零売」(レイバイ)と呼ばれる、医療用医薬品を薬剤師によって対面販売する制度になります。
オンライン診療でも購入可能!?
最近ではオンライン診療を行っている病院も増えており、誰でも気軽に相談できるという状況が生まれています。
オンライン診療は、
・受付や会計の待ち時間が短縮される。
・自宅や外出先で診療が受けられる。
・院内処方の場合くすりが自宅に届く。
・院内感染・二次感染のリスクがない。
などのメリットがあり、非常に便利なサービスです。
SOKUYAKUオンラインクリニックでは、シミやニキビに対する美肌内服薬の処方をはじめとし、美容皮膚科についての診察を行っております。スマホやPC・タブレットより予約・診察・お薬の配送まで全て対応しておりますので、気になる方はぜひご利用ください。
当コラムの掲載記事に関するご注意点
- 当コラムに掲載されている情報については、執筆される方に対し、事実や根拠に基づく執筆をお願いし、当社にて掲載内容に不適切な表記がないか、確認をしておりますが、医療及び健康管理上の事由など、その内容の正確性や有効性などについて何らかの保証をできるものではありません。
- 当コラムにおいて、医療及び健康管理関連の資格を持った方による助言、評価等を掲載する場合がありますが、それらもあくまでその方個人の見解であり、前項同様に内容の正確性や有効性などについて保証できるものではありません。
- 当コラムにおける情報は、執筆時点の情報であり、掲載後の状況により、内容の変更が生じる場合があります。
- 前各項に関する事項により読者の皆様に生じた何らかの損失、損害等について、当社は一切責任を負うものではありません。
いいねしよう!
SOKUYAKUの使い方
-
STEP1
診療予約
-
STEP2
オンライン問診
-
STEP3
オンライン診療
-
STEP4
オンライン服薬指導
-
STEP5
おくすり配達
※お薬の処方は医師の診察により薬が処方された場合に限ります。