オンライン診療時の薬の受け取り方は?取り扱いや処方箋の動きなど薬にまつわる疑問を解決
更新日:2024年02月21日
しかし、オンライン診療での処方箋の扱いや薬の受け取り方など、薬に関して不明なことがあるのではないのでしょうか?
今回は、オンライン診療で発行された処方箋の動きから、薬の受け取り方法まで詳しく解説します。
オンライン診療の普及
オンライン診療は2018年3月に厚生労働省が発表した「オンライン診療の適切な実施に関する指針」(2019年7月に一部改訂)に基づいて運用されています。
この指針が出る以前は遠隔診療と呼ばれており,医師の少ない地域で提供することを重点を置いた診察方法でした。
情報通信機器の発展や普及に伴って、医療に対する患者のアクセシビリティや医療の質を向上させる目的で遠隔診療からオンライン診療へ言い換えられるようになりました。
オンライン診療の受診予約から処方箋発行までの流れ
オンライン診療による診察を希望する場合は、事前に受診予約をしておく必要があります。
予約は電話または医療機関のホームページ上で行うなど受診する病院やクリニックによって方法が異なります。
予約した時間に電話もしくはパソコン、スマートフォン、タブレットなどの情報通信機器を用いて医師の診察を受けます。
直接診察を受ける対面診療のときと同じように、オンライン診療でも薬による治療が必要と医師が判断した場合は処方箋が発行されます。
病院やクリニックなどの医療機関へ問い合わせ
オンライン診療を考えている病院やクリニック、さらにその診療科がオンライン診療に対応しているか事前に知っておく必要があるため、希望する医療機関へ問い合わせてみましょう。
同時にオンライン診療の予約方法も確認しておくと良いでしょう。
電話や情報通信機器を用いた医師による診察
オンライン診療は電話や情報通信機器を用いて医師の診察を受けます。予約した時間の遅れることがないよう、余裕を持って準備をしておきましょう。
スマートフォンやパソコンを用いたビデオ通話によるオンライン診療を受ける場合は、必要な通信環境が整備されているか確認しておきましょう。
情報通信機器の購入や通信環境の整備が必要となることもあります。
医療機関から患者希望の薬局やfax等を用いて処方箋を送信
オンライン診療を受けた際に、医師から処方箋を発行されることがあります。この処方箋に記載されている情報は、受診した病院やクリニックから患者が希望する薬局へfax等を用いて送信されます。
したがって、オンライン診療を受ける前に、処方箋情報を送信してもらう調剤薬局を決め、名称やfax番号などを伝えられるように準備してください。
薬の受け取り方法
医師から発行された処方箋に基づく医薬品は、直接もしくは郵送によって受け取ることができます。しかし、調剤薬局ごとに対応は異なり、対面による受け取りのみ対応している場合もあります。
一般的な診察の場合
対面による診察を受けたときは、原則として処方箋が患者の手元に渡ります。
したがって、患者や代理人が直接調剤薬局へ処方箋を持っていき、薬剤師による服薬指導を受けて薬を受け取るという流れが基本となります。
オンライン診療時の薬の受け取り方
オンライン診療によって発行された処方箋は直接患者の手元にないため、病院もしくはクリニックと薬局間で受け渡しを行うことが基本となります。
この場合は、対面とオンラインのどちらでも服薬指導を受けることができます。
また、薬の受け取りは直接と郵送のいずれも可能です。したがって、服薬指導から薬の受け取りまで調剤薬局へ行かずに済ませることができます。
院内処方の場合
対面診療とオンライン診療のどちらも院内処方箋が発行された場合は、診察から薬の受け取りまで病院やクリニックで完結できます。
直接薬を受け取るときは待ち時間が長くなることもありますが、オンライン診療かつ郵送による薬の受け取りを希望するときは時間に関するデメリットはなくなります。
院外処方の場合
オンライン診療の際に発行された院外処方箋は、記載されている情報を受診した病院やクリニックなどの医療機関から患者が希望する薬局へ送信します。
薬を受け取る薬局を一ヶ所にすることで、複数の医療機関から処方された薬に関する情報を一元管理できます。
薬局へ直接取りに行く
オンライン診療により処方された薬は、調剤薬局で患者もしくは代理人が直接服薬指導を受けた後に受け取ることができます。
服用する薬について、不明な点などある場合は対面での服薬指導を受けると良いです。
自宅へ薬を配送してもらう
電話もしくは情報通信機器を用いて行ったオンライン診療では、薬剤師からの服薬指導を行った後に薬局から薬を配送してもらうことも可能です。
調剤薬局によっては薬の郵送に対応していないことがあります。郵送による薬の受け取りを希望する場合は、事前に調剤薬局へ確認しておきましょう。
自宅へ届ける場合はオンライン服薬指導で情報提供を
処方された薬を郵送によって受け取る予定の方は、薬剤師による服薬指導もオンラインで受けると調剤薬局へ行くことなく薬の受け取りまで済ませることができます。
一方で、吸入薬など服用時に特別な操作や知識が必要となる医薬品が処方されている場合は対面による服薬指導を求められる可能性があります。
処方内容によっては郵送できないことも
注射剤など特別な管理が必要な医薬品については郵送による受け取りができない場合もあります。その場合は直接薬局で受け取ることが基本となります。
処方箋の原本について
オンライン診療の際に発行された処方箋の原本は、受診した病院やクリニックなどの医療機関から調剤した薬局への受け渡しが行われた後、適切な期間調剤薬局で保管されます。
つまり、診察から薬の受け取りまで医療機関へ行かなかった場合は、患者本人へ処方箋が渡ることなく医療機関の間でやり取りされます。
利用方法や対応のの仕方について事前に相談してみましょう
情報通信機器の発展などに伴い、オンライン診療は今後も更に普及していくと予想できます。
診察から薬の受け取りまで、不明な点があれば、病院、クリニック、調剤薬局へ事前に相談してみると良いでしょう。
参考文献
厚生労働省 オンライン診療の適切な実施に関する指針
厚生労働省 新型コロナウイルス感染症の感染拡大を踏まえたオンライン診療について
最近ではオンライン診療を行っている病院も増えており、誰でも気軽に相談できるという状況が生まれています。
オンライン診療は、
・受付や会計の待ち時間が短縮される。
・自宅や外出先で診療が受けられる。
・院内処方の場合くすりが自宅に届く。
・院内感染・二次感染のリスクがない。
などのメリットがあり、非常に便利なサービスです。
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周辺への感染の可能性を配慮して外出を控えたいやその他事情により、病院に行くことが難しい場合は、オンライン診療を検討してみてはいかがでしょうか。
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