消化を助けるエクセラーゼ配合錠は胃腸の不快感・不調に効果的?医薬品の有効成分・効能効果は?通販はできる?薬の疑問を薬剤師が解説
更新日:2024年02月28日
人は食事をしてから排便するまでに食道、胃、腸などの様々な臓器を通って、栄養・水分・糖分などを吸収しています。それらの栄養素を十分に吸収するためには、食べた物を分解し吸収しやすくする必要があります。その分解を良好に進めるために「酵素」というものが必要不可欠になります。
酵素は通常、人の体の中で産生・分泌されており、大きく分けて消化酵素と代謝酵素の2種類があります。それぞれの酵素が様々な場所で異なった作用を示します。
消化酵素には食べ物を消化する作用があり、例えば胃で分泌されている胃酸にはペプシンという消化酵素が含まれており、タンパク質を分解することができます。
代謝酵素は吸収された栄養を体内の細胞に送り、免疫力や治癒力を上げたりする働きをしています。酵素の働きはすべて、人が生きていくためにとても大切で、欠かせないものなのです。
エクセラーゼとはどんな薬?消化酵素が有効成分?
エクセラーゼはうまく食べ物を消化できずに胃のもたれや胃痛、便が柔らかくなるなど消化異常症状が起きてしまった時などに、消化を助けて様々な症状を治療・改善する目的で使用される医療用医薬品です。
人は食事をしてから排便するまでに食道、胃、腸などの様々な臓器を通って、栄養・水分・糖分などを吸収しています。それらの栄養素を十分に吸収するためには、食べた物を分解し吸収しやすくする必要があります。その分解を良好に進めるために「酵素」というものが必要不可欠になります。
酵素は通常、人の体の中で産生・分泌されており、大きく分けて消化酵素と代謝酵素の2種類があります。それぞれの酵素が様々な場所で異なった作用を示します。
消化酵素には食べ物を消化する作用があり、例えば胃で分泌されている胃酸にはペプシンという消化酵素が含まれており、タンパク質を分解することができます。
代謝酵素は吸収された栄養を体内の細胞に送り、免疫力や治癒力を上げたりする働きをしています。酵素の働きはすべて、人が生きていくためにとても大切で、欠かせないものなのです。
エクセラーゼの特徴は、今まで紹介したような大切な4種類の消化酵素(サナクターゼM、メイラーゼ、プロクターゼ、オリパーゼ2S)が配合された医薬品で、含有される酵素にはそれぞれに異なる作用があり消化を助けています。
一般的に医療用医薬品の飲み薬には錠剤、散剤、シロップなどの様々な剤形があります。例えば小児や高齢者などの医薬品の飲み込みが苦手であったり、服用困難、または服用により窒息してしまう可能性がある場合、錠剤ではなく散剤やシロップの剤形で医薬品を服用します。
エクセラーゼにはエクセラーゼ配合錠とエクセラーゼ配合顆粒の2種類の剤形があり、患者様の希望や病状を考慮し治療に最適な剤形・タイプの医薬品を医師・薬剤師は選んでいます。
エクセラーゼにはどんな成分が含まれている?消化を助ける酵素の薬?
先ほど述べた通り、エクセラーゼには4つの消化酵素が配合されており、それぞれが異なった働きを持っています。
サナクターゼM:でんぷん
メイセラーゼ:繊維
プロクターゼ:タンパク質
オリパーゼ2S:脂肪
膵臓性消化酵素TA:でんぷん・タンパク質・脂肪
またこれらの酵素は体内で効果を示す場所が異なり、サナクターゼM、メイラーゼ、プロクターゼ、オリパーゼ2Sは胃、膵臓性消化酵素TAは腸で最も効果を示します。これらの消化酵素はもともと体内に存在するものです。
ではなぜ医薬品として摂取しなければならないのでしょうか。エクセラーゼがどのような場合に使用されているのか、どのような症状に効果的なのか解説していきます。
エクセラーゼはどんな症状に効果的?消化不良・胃腸の不快感に効く?
先ほども述べたようにエクセラーゼは消化不良により現れる症状に対して効果を示します。例えば胃のもたれ、胃痛、みぞおちの痛み、軟便、下痢、食欲不振、吐き気などが挙げられます。
もともと酵素は体内の胃腸や膵臓などの中で作られるものです。そのため健康な状態の成人であれば医薬品として酵素を補給せずとも、分解・消化・吸収を良好に行うことができます。
しかし酵素の産生量は限られており、年齢を重ねるとともに酵素の産生量は減っていくといわれています。さらに、病気やストレスなど体調の変化からの影響も受けやすく、年齢や疾患、ストレスなどの結果、酵素を作る機能が不調になり消化不良を引き起こしてしまいます。
胃のもたれや胃痛、便が柔らかくなるなどの症状は消化不良が原因となり間接的に現れる症状であるといえます。ただし注意すべきはこれらの症状は消化不良により現れる可能性が高い症状ですが、他の病気・疾患が原因となっている可能性もあります。
体の不調など普段とは異なる違和感があるときは医療機関を受診するようにしましょう。病気に関する正確な情報は医師・薬剤師などの専門家に確認すべきです。
エクセラーゼの副作用や使用上の注意点はある?
エクセラーゼ服用により副作用が起こりうる可能性はほとんどありません。ただし万一、皮膚発疹やかゆみなどのアレルギー症状があらわれたら、薬を服用することをやめて受診してください。
また薬の成分に対し過敏症の既往歴のある方、ウシ又はブタたん白質に対し過敏症の既往歴のある方は使用することができません。
妊婦又は妊娠している可能性がある方および低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対して使用する場合は医師または薬剤師に相談してください。
薬は乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、火気、湿気を避けて保管してください。薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。服用時に注意してほしいことは2つあります。
1日3回毎食後用法・用量を守って、すぐに薬を服用するようにしましょう。食事の消化を助ける働きをする薬なので、食事直後または食事中に服用する必要があります。用法を無視して、食事から服用するまでの時間が空いてしまうと十分な効果を得ることができなくなってしまいます。
配合錠を服用する際は噛み砕いたりしないでください。 エクセラーゼに配合されている成分の1つ、膵臓性消化酵素TAは腸の中で最も効果を示す成分ですが、そのままでは薬が腸に届く前に胃酸によって分解されてしまいます。それを防ぐために周りをコーティングし、胃酸で分解されずに腸まで届き効果を示すように工夫されています。そのため、噛み砕いてしまうとそのコーティングが剥がれて、必要な場所で十分な効果を示すことが出来なくなってしまうため注意が必要です。
ちなみに薬のコーティングは他にも、胃酸で分解され胃粘膜にダメージを与え胃腸障害を引き起こしてしまう可能性のある薬剤などでも用いられています。
どうすれば購入できる?
エクセラーゼは消化不良が原因で起こる下痢や軟便など様々な症状の改善に用いられる医療用の医薬品です。医療用医薬品の通販での販売は法律で禁止されており、エクセラーゼも例外ではありません。
そこで検討すべきなのは医療用医薬品と同一の有効成分を含有する市販薬があるかどうかです。実際、痛み止めとして有名なロキソニンや花粉症に使用されるアレグラなどは医療用医薬品と同一成分を含有する市販の医薬品が販売されています。
また、これらドラッグストアや薬局で販売されている市販の医薬品であればネット通販で購入することができます。ではエクセラーゼの場合はどうでしょうか。
残念ながら2020年10月時点ではエクセラーゼと全く同じ成分を含む市販薬として販売されていません。ただしエクセラーゼのような消化酵素を含む胃腸薬・消化酵素剤は市販薬としていくつかの種類の商品が販売されています。
市販の胃腸薬の中には消化酵素剤の他にも胃粘膜を保護するものや、胃酸の分泌を抑えるものなど複数の種類がありますので、それぞれの症状に合わせてエクセラーゼの代用となる市販の治療薬を購入できる可能性はあります。
先程述べた通り、エクセラーゼは医療用の医薬品なので原則、市販購入やネット通販などを利用した購入方法はありません。
一部個人輸入のようないわゆる「抜け道」もありますが、エクセラーゼは正しく使用しないと大きな病気の初期症状を見逃してしまうなどのリスクもあるため、医療知識をもつ専門家の指導下で使用すべきです。
このような安全性を考えると、購入する方法は2つです。1つが病院を受診し、発行された処方箋を用いて薬局で薬を購入する方法。もう1つが薬剤師の指導・管理のもと保険を使用せず零売で購入する方法です。
最近ではオンライン診療を行っている病院も増えており、誰でも気軽に相談できるという状況が生まれています。
オンライン診療は、
・受付や会計の待ち時間が短縮される。
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