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アフターピルの薬の種類って何があるの?効果や副作用について解説!

監修医師 馬場 敦志
更新日:2024年05月17日

更新日:2024年05月17日

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すぐに避妊を行う際に用いられる薬として、アフターピルと中用量ピルが挙げられます。現在では、副作用が少なくて安全な、1錠だけ飲むアフターピルがよく使われています。

この記事では、アフターピルの使い方や種類、効果、購入の方法などについて解説します。ぜひ参考にしてください。

アフターピルとは

アフターピルは、「避妊に失敗した時」「避妊したけど妊娠する可能性がある時」などに使われるホルモン剤です。アフターピルを飲むと、①排卵を止める、②受精卵が子宮に着床するのを防ぐといった効果が得られます。ただし、アフターピルは72時間以内に飲まないと効きません。24時間以内に飲むと、より高い避妊効果が得られるとされています。

緊急避妊法は2種類ある

緊急避妊法は2種類あり、「ヤッペ法」と「レボノルゲストレル法」が挙げられます。

 

ヤッペ法とは、中用量ピルを1日2回2錠ずつ、合計4錠飲む方法です。一方、レボノルゲストレル法は、黄体ホルモンが主成分として含まれている「ノルレボ」というアフターピルを使う方法です。ノルレボは、性交後72時間以内に1錠飲むことで、ヤッペ法よりも避妊効果が高くなるとされている薬です。

 

以前はヤッペ法がよく行われてきましたが、現在は「レボノルゲストレル法」が一番メジャーとなっています。

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ヤッペ法

ヤッペ法は、中用量ピルを性交後から72時間以内に2錠飲み、そこから12時間後にまた2錠飲む方法です。妊娠を防げる確率は約57%で、早く飲むほど妊娠しにくくなります。

 

吐き気や嘔吐、不正出血、頭痛などの副作用が起こるケースもありますが、24時間以内に治まることがほとんどです。吐き気がひどい場合は、吐き気止めの薬も一緒に処方してもらいましょう。

レボノルゲストレル法

レボノルゲストレル法は、「レボノルゲストレル」という薬を性交後72時間以内に1錠飲む方法です。性交後72時間以内に飲むと、約95%の確率で避妊に成功します。ヤッペ法よりも副作用が少なく、1回1錠の服用だけで高い避妊効果が得られます。日本では緊急避妊薬として認可されており、「ノルレボ」という名称でよく呼ばれています。

アフターピルの種類は?

アフターピルは何種類ある?それぞれの服用方法と副作用

アフターピルの種類としては、下記のものが挙げられます。

エラ

エラは、「ウリプリスタル酢酸エステル」という成分が含まれたアフターピルです。性交後から120時間(5日)以内に1錠飲むと、約95%の避妊成功率が得られます。

 

2009年から販売が始まったアフターピルで、子宮筋腫や月経過多の治療にも活用されています。海外では一般的なアフターピルとして普及されており、高い安全性や効果があると評されている薬です。また、BMIが30以上ある方にも効果が得られやすいという強みもあります。

 

主な副作用としては、不正出血や消退出血、吐き気、頭痛、胸の痛み、生理不順、経血量の増加(または減少)、疲れ、腹痛などが挙げられます。

ノルレボ

ノルレボは、日本で初めて認可が下りたアフターピルで、WHO(世界保健機関)からは緊急避妊のエッセンシャルドラッグとして指定されている薬です。性交後72時間(3日)以内に1錠飲むと、約95%の妊娠阻止率が得られます。

 

「レボノルゲストレル」という黄体ホルモンが含まれております。不正出血や吐き気、頭痛、倦怠感、眠気、胸の張りなどの副作用が出ることがあります。また、ノルレボには黄体ホルモンが多く含まれているため、基礎体温が上がることもあります。副作用は24時間~3日くらいで治まります。低用量ピルとは違ってエストロゲンが含まれていないため、血栓症になる可能性はありません。

 

 

レボノルゲストレル(ジェネリック)

当院では、レボノルゲストレルのジェネリック薬を出しています。レボノルゲストレルのジェネリック薬でも、アフターピル「ノルレボ」の成分と同じものが含まれています。性交後72時間(3日)以内に1錠飲むと、高い避妊効果が得られます。

 

主な副作用としては、不正出血や消退出血、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、腹痛、頭痛、倦怠感などが挙げられます。出血がいつまで続くかわからない時や、生理による出血かどうかが分からない場合は、かかりつけの婦人科へ相談しましょう。また、服薬後に吐き気を感じることがあるかもしれませんが、服用から2時間以内に吐いてしまうと、薬の効果が得られなくなる可能性があります。2時間以内に吐いた場合は、もう1錠飲んでください。

マドンナ(ジェネリック)

性行為後から72時間以内に服用すると、約98%の妊娠阻止率が得られるアフターピルです。日本ではまだ認可されていない薬ですが、病院やオンラインサービスなどを通して入手することは可能です。

 

「ノルレボ」のジェネリック医薬品ですので、比較的リーズナブルな価格で購入できます。副作用としては、月経周期のズレや不正出血(2~3日続く少量の出血)、吐き気、頭痛、腹痛などがあります。中でも一番見られるのは月経周期のズレです。これは、服用した方の約50%に見られる副作用です。吐き気がひどい場合は、吐き気止めを服用して嘔吐を防ぎましょう。

アフターピルはどうやって服用してもらうの?

クリニックでの対面診療

緊急避妊薬をもらうには、医者から処方箋を受け取らないといけません。かかりつけの婦人科がある場合は、そこで診てもらい、処方箋を発行してもらいましょう。

クリニックでのオンライン診療

原則として、緊急避妊に関する診療は、女性の健康に関する相談窓口等において、対面診療が可能な医療機関等に係る情報を提供することとされていますが、地理的要因がある場合や、女性の心理的状況に鑑みて、対面診療が困難である場合には、例外的に、産婦人科医や厚生労働省が認めた研修を受けた医師が、初診からオンライン診療にて、アフターピルを処方することが可能です。

 

したがって、上記の例外に該当する場合には、病院に行かなくてもご自宅から診察を受けることができますし、周りの目を気にしなくて済みます。さらに、スマホやパソコンで予約や診察ができるのも大きな強みです。

処方箋があれば一部薬局でも購入可能

基本的にアフターピルは、医師からもらった処方箋が手元にないと買えません。しかし最近では、マツモトキヨシやスギ薬局など、一部のドラッグストアでも処方を受け付けている店舗があります。

 

薬をもらう際には、薬剤師から服用指導が受けられます。薬剤師の前で薬を服用して、薬剤師が病院へ報告しましたら、服用指導は終了となります。 また、通販などでアフターピルを買うのは大変危険です。通販のアフターピルの中には、海外の薬を個人輸入したものも多く含まれています。この場合、アフターピルが本物かどうかを判断するのは、非常に難しくなります。日本で認証されている薬とは異なる成分が含まれている可能性もないとは言えません。さらに、個人輸入した薬を他人に譲ったり販売したりするのは、法律に違反しています。

 

アフターピルを買う際は、必ず医者に処方してもらってください。

アフターピルはオンラインクリニックで処方してもらうのがおすすめ

地理的要因がある場合や、女性の心理的状況に鑑みて、対面診療が困難である場合には、例外的に、産婦人科医や厚生労働省が認めた研修を受けた医師が、初診からオンライン診療にて、アフターピルを処方することが可能です。

 

アフターピルを処方してもらうためには診察を受ける必要がありますが、わざわざクリニックに通院せずとも処方してもらうことが可能です。

 

ここではアフターピルを処方してもらうのに、オンライン診療がお勧めである理由をいくつか紹介します。

通院せずに診察が受けられる

わざわざ外に出なくても、診察から支払いまで完結できます。アフターピルは早めに飲むとより効果が高くなるので、パソコンやスマホなどで気軽に予約できるオンライン診療で処方することをお勧めします。すぐに避妊する必要がある方は、ぜひオンライン診療を利用してください。

PCやスマホで診察から決済まで完結

PCやスマホで、診察から支払いまでの流れを全て受けられます。予約も支払いもPCやスマホを通して行えるので、電話で予約する必要がありません。また、外出中でもスマホがあれば予約ができるので、多忙な方にとっても安心ですね。

さまざまな決済方法に対応

クリニックの中には、現金での支払いしか対応していないところもあります。しかし、多くのオンライン診療では、クレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済に対応しています。ご自身に合った方法で支払えるクリニックを探してみてくださいね。

まとめ

アフターピルは妊娠を完全に防ぐものではありませんが、早めに正しく飲むことで、高い効果が期待できる薬です。もしアフターピルが必要になった場合は、速やかに受診しましょう。

いざというときに焦って探すことがないよう、信頼できる病院を事前に探しておくと安心です。また低用量ピルを毎日飲むことで持続的に避妊できるので、一つの選択肢として考えてみるのも良いのかもしれません。

 

SOKUYAKUオンラインクリニックは、例外的に対面診療が困難な場合には、アフターピルのオンライン診療を行っています。医師が個々に合わせた適切な薬を処方します。ぜひご利用ください。

コメント 安全性の面から、副作用が少なく、妊娠阻止率も高いノルレボ(レボノルゲストレル・マドンナ)がオススメです。
従来からあるヤッペ法は、費用が安い面がありますが、吐き気など副作用の頻度が高くなっており、2回飲まなければならないです。
とくに2回目の内服は12時間後となっており、時間帯によっては内服時間が深夜になってしまうこともあります。

またエラは、性交渉してから120時間経っても使用可能というメリットがあり、72時間を越えても使用することができます。

それぞれ、メリット・デメリットがあるので、ご自身にあった方法を選びましょう。

監修医コメント

医師
馬場 敦志

安全性の面から、副作用が少なく、妊娠阻止率も高いノルレボ(レボノルゲストレル・マドンナ)がオススメです。
従来からあるヤッペ法は、費用が安い面がありますが、吐き気など副作用の頻度が高くなっており、2回飲まなければならないです。
とくに2回目の内服は12時間後となっており、時間帯によっては内服時間が深夜になってしまうこともあります。

またエラは、性交渉してから120時間経っても使用可能というメリットがあり、72時間を越えても使用することができます。

それぞれ、メリット・デメリットがあるので、ご自身にあった方法を選びましょう。

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監修医師 馬場 敦志
宮の沢スマイルレディースクリニック 専門領域分類は、産婦人科 経歴として、筑波大学医学専門学類卒業後、現在は宮の沢スマイルレディースクリニック(札幌市)院長として勤務 保有免許・資格は、産婦人科専門医
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