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つらい花粉症に効く医薬品!アレジオンの成分や効果を解説

更新日:2024年06月20日

更新日:2024年06月20日

つらい花粉症に効く医薬品!アレジオンの成分や効果を解説のイメージ
アレジオン(成分:エピナスチン塩酸塩)は抗ヒスタミン作用によりアレルギー反応を抑え蕁麻疹、花粉症、喘息などによる皮膚の腫れや痒み、鼻づまり、咳などの症状を改善する薬で、医療用医薬品として長年使用されてきました。

近年では市販薬としても販売され始めた花粉症やアレルギー薬として有名な商品の一つです。

持続性に優れており、 1日1回の服用で効果を発揮してくれるため、日中お仕事で薬を服用するタイミングがつかめない方などにも多く使用されているお薬です。

アレジオンとは

アレジオン(成分:エピナスチン塩酸塩)は抗ヒスタミン作用によりアレルギー反応を抑え蕁麻疹、花粉症、喘息などによる皮膚の腫れや痒み、鼻づまり、咳などの症状を改善する薬で、医療用医薬品として長年使用されてきました。

 

近年では市販薬としても販売され始めた花粉症やアレルギー薬として有名な商品の一つです。

 

持続性に優れており、 1日1回の服用で効果を発揮してくれるため、日中お仕事で薬を服用するタイミングがつかめない方などにも多く使用されているお薬です。

アレジオンに含まれる成分は?

アレジオンの成分などについて解説していきます。

商品名:アレジオン20mg

有効成分:エピナスチン塩酸塩

色:白色〜微黄色

剤形:錠剤だとフィルムコーティング錠 他顆粒

作用機序:ヒスタミン受容体拮抗作用(主作用)と肥満細胞からのメディエーター遊離抑制作用

そもそもアレルギー症状とは

花粉やハウスダストによる鼻炎症状は、それらを吸い込んだ時にヒスタミンやロイコトリエンといった原因物質が体内で放出されることで起こります。

 

アレジオンはそれら原因物質の作用を阻害するとともに、放出自体を抑えることでアレルギーによる鼻炎症状にすぐれた効果を発揮してくれるお薬です。

 

医療用のアレジオン(成分:エピナスチン塩酸塩)には、 「アレジオン錠10mg」と「アレジオン錠20mg」、そして「アレジオンドライシロップ」、「アレジオン点眼液」があります。

 

以下は添付文書をもとにアレジオン錠(成分:エピナスチン塩酸塩)の効能効果、及び用法用量を示したものです。

1. 気管支喘息、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、痒疹、そう痒を伴う尋常性乾癬
→通常、成人にはエピナスチン塩酸塩として1回20mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

2. アレルギー性鼻炎
→通常、成人にはエピナスチン塩酸塩として1回10〜20mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

アレジオンは花粉症に効果的?

花粉症の季節、というと日本では主にスギ花粉が原因として多いためかピークは2月〜4月と言われています。

 

しかしながら実際スギだけではないヒノキ科やイネ科など様々な花粉が1年中飛散しているため、アレルギーの原因がスギにとどまらない方にとっては慢性的に悩まされてしまいお薬が手放せない、という患者様もいらっしゃいます。

 

そもそも花粉症とはどのようなメカニズムなのか、解説していきます。

花粉症とは

花粉症とは、鼻腔内に入ってきたスギ等の植物の花粉に対する免疫反応によって鼻水等の症状が引き起こされることをいい、季節性アレルギー性鼻炎といったりもします。

もう少し花粉症のメカニズムについて詳しくお話ししていきましょう。

1) 鼻腔内、鼻の中にスギをはじめとした植物の「花粉」(「抗原」:身体にとっての異物)を吸いこむ。

2) 体内で「抗体」(特異的に反応する物質として体内に生ずるものの総称。免疫のもと)が粘膜にある「マスト細胞」(炎症や免疫反応などの生体防御機構に重要な役割を持ちアレルギー反応に主要な役割を持つ細胞)に作られる。

3) その後再びアレルギーの元となる花粉が入り込むとマスト細胞からアレルギー誘発物質(ケミカルエディエーター)が放出される。

4) 鼻水、鼻づまり、くしゃみなどのアレルギー反応が引き起こされる。

という流れになります。

鼻の症状だけでなく、目の痒みなども同じように目の中に花粉が入り込むことでアレルギー誘発物質が放出されるため引き起こされます。

アレルギー誘発物質(ケミカルエディエーター)とは?

アレルギー誘発物質(ケミカルエディエーター)とは、ヒスタミン・ロイコトリエン・トロンボキサン・PAF(血小板活性化因子)などの「生理活性物質」のことを言い、これらは末梢・中枢神経などに広く分布して、生体の生理や行動に作用して体の働きを調整する化学物質のことを指します。

 

この中でも耳にすることが多い「ヒスタミン」は、生体内で炎症、アレルギー反応、胃酸分泌、神経伝達に関係する生理活性物質なため、ヒスタミンが体内で遊離されると鼻水症状などのアレルギー症状を引き起こす要因のひとつとなります。

 

「アレジオン」はヒスタミンなどのアレルギー原因物質の作用を阻害する「抗ヒスタミン作用」とともに、放出自体を抑える「メディエーター遊離抑制作用」によりアレルギーによる鼻炎症状にすぐれた効果を発揮するお薬です。

 

花粉などの季節性のアレルギー性鼻炎症状に使用する場合は,症状が出始めたら早めに服用すると効果的なのでおすすめです。

アレジオンと他のアレルギー薬との違いは?

次に、アレジオンと他のアレルギー薬がどう違うのか、効能効果・用法用法・副作用について比較していきましょう。

 

基本的にアレルギー薬を比較する際には「効果の強さ」と、副作用として現れることがある「眠気の強さ」の2項目を比べていきます。

 

効果が強いか弱いかの基準は、「抗ヒスタミン作用」=アレルギー反応の元となるヒスタミンの分泌を抑える強さに基づきます。

 

抗ヒスタミン剤は発売された年代などにより第一世代、第二世代に分けられます。第1世代の医薬品は効果は強めですが、眠気も感じることが高くなる可能性のあるお薬が多いです。

第1世代:ポララミン、セレスタミン

ポララミンは眠気は出やすいものの、安全性が比較的高いとされているため妊娠中や授乳中の方にも医師より処方される場合があります。

※妊娠中・授乳中の方は、もしポララミンが手元にあったとしても自己判断で使用せず、必ず一度医療機関に受診し担当の医師に相談しましょう。

 

セレスタミンはポララミンの主成分(d-クロルフェニラミンマレイン酸塩)に副腎皮質ホルモン(ステロイド:ベタメタゾン)が配合されている配合剤です。

 

これらの成分は即効性があり、副腎皮質ホルモン配合は炎症を抑える効果もあるので、蕁麻疹など急性の症状に用いられます。他の花粉症薬で効果を感じられない時にも処方されますが、長期使用には向いていません。

第2世代:サジテン、アレロック、アレジオン、ジルテック、ザイザル、タリオンデザレックス、ルパフィン、ビラノアなど

第二世代に関しては副作用の眠気が出にくいタイプ、生活スタイルなどに合わせた服用回数などで比較することが可能です。

眠気が出にくいが効果は穏やか:アレグラ(1日2回)・クラリチン(1日1回)

1日1回の服用で1日継続して効果をあらわす:アレジオン(効果は高いが眠気が出る場合があり)、ジルテック、ザイザル(ジルテックの眠気を改良したタイプ)

効果的な使用方法は?

アレジオンは 1日1回、就寝前に服用することで、翌日いっぱい効果が働きます。

 

日中の目の痒みやくしゃみ、鼻水などをさらに抑えるために、点鼻薬や点眼薬を併用しても問題ありません。

 

点鼻薬や点眼薬を使う場合は、花粉などアレルギーの原因となるものが付着していない状態で使用するとより効果的です。

 

服用を続け、症状の改善がみられたとしても、長期に服用する場合は医師又は薬剤師に相談してください。

副作用や注意点

主な副作用情報としては、眠気、倦怠感、頭痛、口渇、胃部不快感、吐き気、腹痛、浮腫(顔や手足のむくみ)、発疹、蕁麻疹、かゆみ、紅斑、頻尿などが報告されています。

このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

注意点

医師の治療を受けている人

妊婦又は妊娠していると思われる人

高齢者の方

薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人

アレルギーによる症状か他の原因による症状かはっきりしない人

気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎等の他のアレルギー疾患の診断を受けたことが ある人は製品使用にあたって眠気を起こす場合がありますので、車の運転、機械の操作、高所での作業などは注意してください。

処方や市販されている薬のうち解熱鎮痛剤は大きく分けて2つあり、「ロキソニン(一般名:ロキソプロフェン)」をはじめとした「NSAIDs」と呼ばれる解熱や鎮痛、抗炎症作用のある非ステロイド性の抗炎症薬と「カロナール(一般名:アセトアミノフェン)」のような脳の体温調節中枢や中枢神経などに作用して解熱、鎮痛作用があります。

 

発熱のメカニズムとしては、脳の体温調節中枢というところに情報が伝わって、体温調節中枢から発熱の指令が身体の各部に伝わることで生じるのですが「カロナール」は体温調節中枢に作用し、熱を体外へ逃がす作用を増強するお薬として知られています。

 

また、発熱や頭痛などの痛みの情報を伝える物質(PG:プロスタグランジン)を阻害する作用があります。

 

NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)である「ロキソニン」はCOX(シクロオキシゲナーゼ)を阻害し、かつ起炎物質・発痛増強物質として知られるプロスタグランジンE2(PGE2)の合成抑制もあるため、「ロキソニン」には抗炎症作用があります。

アレジオンはどうすれば購入できる?

アレグラ、クラリチンなどの他アレルギー医薬品と同様に、アレジオンは医療用と成分が同量の市販薬「アレジオン20」という製品を購入することが可能です。

 

「アレジオン20」は、エスエス製薬より医療用成分のエピナスチン塩酸塩を日本で初めてOTC医薬品にスイッチした第2類医薬品のアレルギー専用鼻炎薬です。(参考元情報URL :https://www.ssp.co.jp/product/all/alesion20/)

容量・価格(希望小売価格)

6錠:1,380円(税抜)

12錠:1,980円(税抜)

24錠:3,580円(税抜)

また、医療用医薬品に指定されている「アレジオン」は通常購入することができませんが、「処方箋以外の医療用医薬品」(非処方箋医薬品)に指定されているため、「零売」(れいばい)の取り組みを行なっているという薬局であれば、医師の処方箋がなくても薬剤師との対面によるカウンセリングのもと購入できます。

オンライン診療SOKUYAKUであればクリニックや服薬指導の待ち時間の短縮や、二次感染リスクの軽減が可能です。ぜひ「SOKUYAKU」をご利用ください。

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