AGAの症状は自分で診断できる?判断基準や専門医による診断方法まで詳しく解説
更新日:2024年05月30日
ここでは、AGAの進行が考えられる症状、薄毛が気になった時に実施する対処法などについて、多くの患者様の診療を行うAGA専門クリニックならではの視点でお伝えします。
「薄毛が気になり始めた」「自分はAGAかもしれない」という方は、是非参考にして頂ければと思います。
AGAの症状は自分で診断できる?
AGAの症状とは?
AGAの初期症状
AGAの初期段階では以下のような症状が見られます。1つ以上該当している方はAGAが疑われます。
・頭皮にかゆみを感じる
・以前より髪が細くなった
・額の生え際や頭頂部が後退してきた
・生え際の産毛が目立つ
AGAの初期段階では以下のような症状が見られます。1つ以上該当している方はAGAが疑われます。
・頭皮にかゆみを感じる
・以前より髪が細くなった
・額の生え際や頭頂部が後退してきた
・生え際の産毛が目立つ
AGAの症状の特徴
AGA(男性型脱毛症)とは、男性ホルモンの作用と遺伝的な影響により髪が生えにくくなる脱毛症のことです。特徴として、額の生え際や頭頂部の髪の毛が薄くなっていくことが挙げられます。現在のところ、治療を受けることで薄毛や脱毛の進行を遅らせることは可能ですが、残念ながら完治させる治療法は確立されていません。
AGA(男性型脱毛症)とは、男性ホルモンの作用と遺伝的な影響により髪が生えにくくなる脱毛症のことです。特徴として、額の生え際や頭頂部の髪の毛が薄くなっていくことが挙げられます。現在のところ、治療を受けることで薄毛や脱毛の進行を遅らせることは可能ですが、残念ながら完治させる治療法は確立されていません。
AGAの仕組み
髪が生えて抜け落ちるまでの一巡する期間のことを「ヘアサイクル」と呼び、別名「毛周期」と言います。
ヘアサイクルは、成長期、退行期、休止期の3つの期間に大別されます。通常、成長期は2〜6年、退行期は2〜3週間、そして休止期は3〜4ヶ月ほどあります。毛母細胞が活発に細胞分裂を行う成長期に髪は太く長くなり、その後、退行期に移行すると髪の成長は止まり、抜けやすくなります。
また、休止期には毛穴の浅い位置に毛根があるため、髪は抜けやすい状態です。そのため、新しい髪によって古い髪が押し出され、古い髪は抜け落ちるのです。
AGAでは、このヘアサイクルにおける成長期が通常より短縮されてしまいます。成長期が短い場合、髪が成長しきれていない状態で退行期、そして休止期を迎えます。このことにより、生えてくる髪より抜けていく髪の方が多くなってしまいます。
髪が生えて抜け落ちるまでの一巡する期間のことを「ヘアサイクル」と呼び、別名「毛周期」と言います。
ヘアサイクルは、成長期、退行期、休止期の3つの期間に大別されます。通常、成長期は2〜6年、退行期は2〜3週間、そして休止期は3〜4ヶ月ほどあります。毛母細胞が活発に細胞分裂を行う成長期に髪は太く長くなり、その後、退行期に移行すると髪の成長は止まり、抜けやすくなります。
また、休止期には毛穴の浅い位置に毛根があるため、髪は抜けやすい状態です。そのため、新しい髪によって古い髪が押し出され、古い髪は抜け落ちるのです。
AGAでは、このヘアサイクルにおける成長期が通常より短縮されてしまいます。成長期が短い場合、髪が成長しきれていない状態で退行期、そして休止期を迎えます。このことにより、生えてくる髪より抜けていく髪の方が多くなってしまいます。
AGAのセルフチェック方法
親族(特に母方の家系)に薄毛の人がいる
AGAの発症には、男性ホルモンの1つであるジヒドロテストステロン(DHT)が関与していると言われています。
DHTは、男性ホルモンであるテストステロンが、ヘアサイクル調整作用を持つ5αリダクターゼと結合することで合成されるホルモンです。5αリダクターゼは遺伝性が強く、祖父母や両親が薄毛の場合、子や孫はその影響を大きく受けて薄毛症状が起こりやすいです。
AGAは、ホルモン受容体である「男性ホルモンレセプター」がDHTを吸収することで症状が進行する脱毛症です。この男性ホルモンレセプターの感受性は、母方の家系による影響が大きいと考えられています。
薄毛の方が母親の家系にいる場合は、遺伝的な影響でAGAになる可能性が高いため気を付けましょう。
産毛のような細い髪の毛が最近増えた
以前より髪が細くなったと自覚する場合、AGAが疑われます。
AGAは、正常な髪の成長が抑制されるため、毛髪がしっかりと成長する前に抜け落ちてしまいます。AGAの状態になると抜け毛や薄毛が進み、コシのない細い髪が生え揃います。
なかでも、額の生え際や頭頂部に「以前より細い髪が増えた」「髪が生えても産毛のように細い」と感じることがあれば、AGAかもしれません。
シャンプー時に抜け毛が多くなった気がする
朝起きた時に枕にたくさんの抜け毛を見つけた、シャンプーをすると今までより抜ける髪が増えたという場合は、AGAかもしれません。
髪は睡眠時や洗髪時に摩擦を受けます。枕元に残る抜け毛は、就寝時に枕との摩擦によって抜けたものです。
正常な状態でも睡眠や洗髪による抜け毛は多少あるものですが、まとまって大量に抜けることは考えにくく、AGAの症状が疑われます。折を見て、朝起きた時の枕元やシャンプー後の抜け毛の状態を確認することをお勧めします。
髪の生え際が少しずつ後退している気がする
同じAGAでも、進行の形態によって症状の現れ方に違いがあり、その中の1つに前額部の生え際が後退するものがあります。額の生え際から髪が抜けていく場合、M字型の生え際になります。ただし、少しずつ薄毛が進行していくAGAは、症状が出始めた頃は気づかない方も多くいらっしゃいます。
AGAの進行度を見分けるには、ご自分の過去の写真と比較して、生え際の状態や変化を見比べると参考になります。
頭頂部やつむじ部分が薄く、地肌が多く見えるようになってきた
AGAの進行形態の1つに、つむじ部分や頭頂部で薄毛が進むものがあります。
額の生え際と同じく、ご自身で気づきにくいのが頭頂部の薄毛です。鏡を使ってつむじや頭頂部の髪の状態を見たり、ご家族などに頭のてっぺんを確認してもらったりして、髪の量をチェックしましょう。
髪が減ったと感じられる場合や、頭頂部の地肌が広い範囲で見えるような場合は、AGAが疑われます。
同年代の人と比べて髪の量が少ない気がする
AGAの発症には男性ホルモンが関与しているため、10代後半や20代でも症状が出る場合があります。
年齢にかかわらず、同じ年代の方と比べて髪のボリュームがないと感じることがあれば、AGAの可能性を否定できません。もちろん、元々毛量が少ないという方もいらっしゃいます。そのため、同世代の友人や知人と比べるだけでなく、ご自身の髪のボリュームの変化も併せて確認しましょう。
専門医によるAGA診断方法
問診
問診票には、前項でご紹介した6つのセルフチェックのように、「現在、どの辺りの薄毛や脱毛が気になっているか」「ご家族にAGAと診断された方がいるか」など、複数の質問項目があります。
髪や頭皮に関する不安やお悩みがあれば、問診の時に医師へご相談ください。
血液検査
AGAの検査において血液検査を実施する目的は、患者様の健康状態を知り、安全にAGA治療薬を使用するためです。
AGAのお薬は誰に対しても処方されるわけではありません。なかでも服薬治療を行う場合は、肝機能低下が見られる患者様には治療薬の投与ができないケースもあります。
また、診察の結果次第では遺伝子検査を実施する場合があります。男性ホルモンレセプターに関与する遺伝子を調べることにより、AGAを発症しやすい体質なのかの判断、また服薬治療効果の見通しができるため、適切な治療薬を選ぶための判断材料となります。
スコープによる頭皮・毛髪の確認
問診や触診を行った後、マイクロスコープを用いて頭皮や毛髪を丁寧に確認します。(なお、クリニックによっては違った方法で行うこともあります。)患部を直接確認し、後頭部や側頭部など他の部位と比べ、細い髪の毛や産毛が多く見られないかを確かめます。
また、マイクロスコープを用いる際には、治療前後の髪の状態を比べるためにも、カメラで撮影する場合があります。
毛髪分析
AGAの診察において毛髪の分析は非常に大切です。毛髪分析により、髪の密度や太さ、成長サイクルなどを詳しく調べることが可能です。専門医が顕微鏡を用いて患者様の髪の状態を鑑別し、AGAで見られる特徴的な毛髪(毛が細くなる、短くなるなどのミニチュア化)の割合をチェックします。
毛髪分析を行うことで、患者様の脱毛の状態や形態を正しく判断し、AGA以外の脱毛症と鑑別することが可能となります。
遺伝的検査
AGAの診断では遺伝子検査が大変役立ちます。遺伝子を調べることで、AGAの発症に関わる遺伝子変異の有無や関連性が分かります。
一例として、AGAの出現に関わる男性ホルモンレセプター遺伝子の変異を調べられます。患者様のAGA発症リスクを事前に把握し、早期治療や予防に繋がります。
AGAの検査はどこでできる?
皮膚科
薄毛や脱毛のお悩みをお持ちでも、最初にAGA専門クリニックを受診するか迷う方もいらっしゃることでしょう。その場合、皮膚科或いは内科の受診をお勧めします。
薄毛は頭皮の状態が悪化することで起こることがあります。医学的には、髪の毛も頭皮も皮膚として分類されるので、皮膚科でも薄毛の診療を行っています。ポニーテールのような髪を強く引っ張るヘアスタイルを続けている方、頭皮がベタつくなど脂漏性皮膚炎が疑われる方、頭皮にかゆみや炎症症状がある方などは、皮膚科で診察・治療を受けることも可能です。
AGA専門クリニック
薄毛の治療を行う医療機関はたくさんあります。ただ、「薄毛・脱毛を治したい」とお考えであれば、AGA専門クリニックの受診を推奨します。専門医が問診や検査を担当するので、患者様の状態に応じた適切な治療を受けられます。また、サポート体制も充実しており、継続して通院することで、高い発毛効果を得られます。
AGAの症状が出たらすぐに医師に相談しましょう
AGAは進行性の疾患のため、何もせずに放置しておくと薄毛や脱毛の状態が深刻化します。その一方で、早いうちに治療を始めれば軽快も望めます。また、AGAがかなり進んでから治療を受けると、治療前後の髪の毛の量が変わることを不安に思う方もいらっしゃいます。そのため、こうした事態を防ぐためにも、なるべく早めに治療を受けることが大切です。
忙しさのあまり抜け毛や薄毛の治療が先延ばしになっている方には、オンラインを活用したAGA治療がお勧めです。職場やご自宅から予約・診察ができますので、一度ご検討ください。
まとめ
今回は、AGAの特徴とセルフチェック方法、そして専門医による診断の必要性と診断方法についてご紹介しました。AGAは単なる薄毛ではなく、ある特定部位に起こる脱毛が特徴で、ホルモンのバランスや遺伝的な影響を受けると言われています。
セルフチェックの方法としては、鏡を使う、以前の写真と見比べる、抜け毛を数えるなどがあります。とはいえ、専門医の診断は詳細かつ正確であり、治療を進める上で必要不可欠です。また、治療後にも確認を行い、継続して様子を見ることも大切です。効果的な治療を行い、AGAの進行を防ぐには、専門医との連携は欠かせません。薄毛や脱毛にお悩みの方々にとって、AGAについての正しい理解と効果的な対処法がAGA治療に臨む一助になると考えられます。
SOKUYAKUオンラインクリニックでは、AGA治療に関するオンライン診療サービスに対応しており、副作用や効果についてのご説明も行っています。
受付時間:平日10:00~19:00
医師
金 仁星
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美容皮膚科
大阪大学医学部 卒 / 兵庫県立西宮病院 臨床研修 修了 / 研修終了後、大美会クリニックと医療法人 友広会で勤務 / 専門は美容皮膚科、AGA、予防医療
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※お薬の処方は医師の診察により薬が処方された場合に限ります。
しかし一方で、オンライン診療にはAGA治療へのアクセスを大幅に改善するメリットがあります。遠方に住んでいる方や多忙で通院時間が取れない方でも、自宅にいながら医師の診察を受けることができます。また、オンラインでも問診や写真をもとにAGAの判断は十分可能ですし、治療薬の処方も行えます。
AGAは進行性の疾患であり、少しでも早期の治療開始が大切です。オンライン診療のメリットを生かし、AGAの早期発見・早期治療に活用していきましょう。