AGAの兆候は頭皮に現れる!AGAを予防するための頭皮ケアを紹介
更新日:2024年05月30日
AGAの発症は、多くの場合遺伝的に決まりますが、遺伝的要因の他に、頭皮環境がAGAの発症リスクを左右します。
ここでは、どのような頭皮環境でAGAの発症リスクが上昇するか、またどのような頭皮環境を心がけるとAGAの予防になるのかについて、予防のための頭皮ケアを含めて解説します。
AGAと頭皮環境の関係
AGAの発症は遺伝的に決まると思われがちですが、多くの場合、AGAは遺伝的要因だけではなく、複数の要因が複雑に関係して発症します。
AGAの発症の要因の1つとして考えられているのが頭皮環境です。頭皮環境が悪く、しかも薄毛になる遺伝的要因を有していると、AGAの発症リスクは高くなります。
なぜなら、髪の毛の元になる毛母細胞が頭皮から栄養を受け取り、細胞分裂して髪の毛が成長しますが、頭皮環境が悪いと栄養不足になり、髪の毛の成長が阻害されるからです。
AGA発症につながる頭皮トラブルとは
頭皮環境の悪化はAGAの発症リスクを高めますが、どのような種類のトラブルがAGAの発症リスクに関係するのでしょうか。
頭皮がかゆい
冬などの乾燥した季節に、肌が乾燥してかゆくなる方がおられますが、頭皮も同様に、乾燥してかゆみが生じることがあります。頭皮が乾燥すると、頭皮を保護するための皮脂の量が減り、頭皮がいたみやすくなります。また、かゆくなって頭皮を引っ掻くと、頭皮が傷ついたり、毛根がいたんだりすることがあります。
頭皮が赤い
頭皮に紅斑が生じているとき、脂漏性皮膚炎を発症しているかもしれません。脂漏性皮膚炎は、真菌であるマラセチアの異常増殖が憎悪因子だとされています。
皮脂の分泌が多い皮膚であれば脂漏性皮膚炎の発症リスクがありますが、頭皮は元々皮脂の分泌が多いため、何かのきっかけで皮脂が過剰に分泌されると、脂漏性皮膚炎を発症し、頭皮に紅斑が生じます。
脂漏性皮膚炎が抜け毛に直接繋がることはありませんが、脂漏性皮膚炎とAGAは関連が深いと考えられています。
あるいは、頭皮が赤い場合、その原因が紫外線による日焼けの場合もあります。頭に紫外線が当たると、髪の毛がいたんだり、頭皮環境が悪くなったりして、AGAの発症の可能性が高まります。
頭皮が硬い
頭皮が硬くなっているのは、頭皮を流れる血量が減っているのが原因かもしれません。髪の毛は毛母細胞が細胞分裂することで成長しますが、この髪の毛の成長には栄養が必要です。
栄養は血液から供給されますが、頭皮を流れる血量が減ると、髪の毛の成長に必要な栄養が足りなくなり、薄毛のリスクが高まります。
頭皮がくさい
頭皮の悪臭は、頭皮や髪の毛を正しく洗っていないことが原因かもしれません。不潔な頭皮は、菌が繁殖する誘因になります。このような状況では、脂漏性皮膚炎によるAGAのリスクは高まってしまいます。
頭皮の環境を悪化させる原因
頭皮環境の悪化は、髪の毛の健やかな成長を阻害しますが、頭皮環境が悪化するのはなぜなのでしょうか。
誤ったヘアケア
意外にも、頭皮環境を悪化させる理由として、日常的に誤ったヘアケアを行っていることが考えられます。
例えば市販のシャンプーなどにも頭皮環境を悪化させるリスクがあります。市販のシャンプーには合成界面活性剤が含まれていますが、この洗浄力は非常に強力です。合成界面活性剤は、その洗浄力の強さのために、洗濯洗剤や食器用洗剤や洗濯用洗剤にも含まれています。しかし、人間の頭皮は汚れた衣服や食器ではありません。
あまりに強い洗浄力を持つシャンプーで頭皮を洗うと、頭皮を保護している皮脂まで洗い落としてしまって、逆に頭皮環境を悪化させてしまいます。
バランスの悪い食生活
頭皮は髪の毛が健全に成長するための土壌になります。したがって、栄養不足の食生活をしていると、髪の毛の成長をサポートする頭皮も栄養不足になりかねません。
一例として、ミネラルやビタミンには、血行促進作用や、いたんだ頭皮の修復作用があります。したがって、ミネラル不足やビタミン不足は、頭皮への栄養不足に繋がり、頭皮環境が悪化してしまいます。
また、過剰な皮脂は髪の毛がべたつく原因と言われますが、皮脂には頭皮などの皮膚を保護する役割があります。脂質が三大栄養素の1つとされているのは、このことが理由です。したがって、脂質不足から皮脂が減ると、頭皮の保護が足りなくなり、頭皮環境が悪化する可能性があります。
血行不良
頭皮環境を悪化させる原因の1つに、血行不良が挙げられます。
頭皮は髪の毛が健全に成長するための土壌になります。そして、血液は髪の毛が成長するための栄養分を運びます。
血行不良になって髪の毛が成長するための栄養分が足りなくなると、髪の毛がしっかり成長せず、細くて、ハリや弾力性がなく、抜け落ちやすい髪の毛になってしまいます。
肩こり
意外なことに、肩こりも頭皮環境を悪化させる原因です。というのは、肩は心臓と頭の間にあるからです。
肩こりの原因である筋緊張が生じると、肩周辺の血管が圧迫され、心臓から頭皮へと流れる血流が滞留します。そして、頭皮への栄養の供給が減り、頭皮環境が悪化してしまいます。
ストレス
ストレスもまた、頭皮環境を悪化させる原因です。
人間関係や仕事のトラブルなどの精神的ストレスや激しい寒暖差などの身体的ストレスによって自律神経の調子が狂うと、血行不良が生じます。
上述したように、血行不良は頭皮環境の悪化に繋がります。
AGAを予防するための頭皮ケア
ここまで、頭皮環境の悪化はAGAの発症リスクを高めることを述べてきました。
次に、AGAの予防のためには、どのような頭皮ケアが望まれるのかを考えてみましょう。
頭皮マッサージ
頭皮環境を改善するのに、頭皮マッサージは手軽な方法です。入浴して血行が良い状態のとき、指の腹で頭皮を優しくマッサージしましょう。この時、指先で頭皮を強くこすらないように注意しましょう。
育毛剤
頭皮環境を改善する効果的な方法として、育毛剤があります。
育毛剤には、髪の毛の成長を助ける成分や、頭皮の血行を促進する成分が含まれています。天然由来の成分が含まれていることも多く、副作用のリスクは高くありません。しかし、アレルギーを引き起こす場合もあるので、痛みやかゆみなどの違和感を感じた場合は、使用を中止しましょう。
正しい方法でシャンプーをする
シャンプーを使う主な目的は、頭皮を清潔にすることです。このことを理解せずにシャンプーを使うと、頭皮を十分に洗浄できず、頭皮にトラブルが起きる可能性があります。頭皮の汚れを落とさないと、頭皮の常在菌が異常増殖し、皮膚の赤みやかゆみ、フケ、あるいは炎症などを引き起こします。毛穴に炎症が起きたりすると、髪の成長にまでトラブルが及ぶこともあります。
質の良い睡眠をとる
夜更かしは美容の大敵、という言葉があるように、睡眠不足は頭皮に対しても悪影響を及ぼします。
質の良い睡眠は、新陳代謝を活発にし、健康な頭皮を育てることに繋がります。
AGAが気になったら早めに皮膚科を受診しましょう
AGAは時間が経つにつれて症状が進行する疾患であるため、放置すると症状が次第に悪化します。しかし、症状が軽度であれば、早期に対策することで回復の見込みがあります。また、AGAの症状が重度になると、治療前後で毛の量の差が目立ってしまうことを懸念する方がいます。このようなことが起きないよう、早期に治療を始めることが大切です。
当院では、AGAのオンライン診療を行っています。抜け毛や薄毛にお悩みにもかかわらず、忙しいなどの理由で、まだ治療を始めていない方は、職場や自宅など遠隔地からでも予約や診察が可能です。是非ご活用ください。
まとめ
髪の毛を健全に成長させるには、頭皮環境を健全に維持することが必須です。
しかし、一旦AGAを発症してしまうと、頭皮環境を維持するだけでは不十分です。というのは、AGAという脱毛症は進行型だからです。
頭皮にかゆみや赤みがあるような時は、AGAの発症の有無を確認することが大切です。もし、AGAの発症が認められたら、早急に治療を開始すれば、薄毛の進行を遅らせることも可能であり、髪の毛の量を年齢にふさわしい量まで回復させる見込みもあります。
SOKUYAKUオンラインクリニックは、オンラインでのAGA治療の診療サービスを実施しています。AGA治療の効果や副作用について、あるいは症状のお悩みや不安について、気軽にご相談ください。
受付時間:平日10:00~19:00
医師
山下 真理子
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