新型コロナウイルスにかかると蕁麻疹が出るって本当?治療や効果的な対処法について解説
更新日:2025年02月3日
新型コロナウイルス感染症と蕁麻疹の関係とは
発熱と蕁麻疹が同時に現れる場合、新型コロナウイルス感染症の初期症状の可能性があるため、診断の際には参考になります。また、蕁麻疹が体の広範囲にわたって現れる場合、重症化のリスクが高まることがあるため、注意が必要です。
新型コロナウイルスによる蕁麻疹の症状
新型コロナウイルスに感染すると皮膚の一部が突然赤く膨らみ、かゆみを伴うことがあります。これらの膨疹は時間が経つと自然に消えることがほとんどです。皮膚症状の出るタイミングは個人差があり、診断の3日前から出現したり、回復後に新たに現れることもあります。皮膚症状は発症後10日以内に改善する傾向があります。
新型コロナウイルス後遺症
新型コロナウイルスに感染した後、ウイルスが体内から消えても、明確な原因がなく続く症状があります。これが新型コロナウィルス後遺症です。感染後すぐに現れて続くもの、回復後に新たに現れるもの、または一度消えた後に再び現れるものがあります。
代表的な後遺症は、疲労、頭痛、注意力障害、脱毛、呼吸困難などです。ただし、一部の方には蕁麻疹が後遺症として現れることがあります。新型コロナウイルス感染症の後遺症として現れる蕁麻疹は、体の中央部分(体幹)や手足に現れることが多いとされています。ただし、コロナウイルス感染症との関連性は不明です。
新型コロナウイルスによる蕁麻疹の原因
新型コロナウイルスによって蕁麻疹が起こる原因はまだ解明されていません。ウイルスが皮膚や血管の細胞に直接影響を及ぼし、発疹を引き起こすことが理由の一つと考えられています。また、T細胞と呼ばれる免疫細胞がウイルスに過剰に反応することで蕁麻疹が生じる可能性があります。
新型コロナワクチン接種後にも注意
新型コロナウイルスのワクチン接種から2日から1週間ほどの間で注射部位近くに赤い斑点や痒み、硬くなる部分が現れることがあります。基本的には数日で自然に治るため、心配はありません。原因ははっきりしていませんが、女性に現れることが多い傾向にあります。
もし不快感が強い場合は抗アレルギー薬やステロイド外用薬を使用すると良いでしょう。症状が重い場合や数日以上続く場合は、医師に相談してください。
新型コロナウイルスによる蕁麻疹の予防方法
新型コロナウイルスによる蕁麻疹を予防するには、新型コロナウイルスにかからないことが大切です。感染対策を行い、規則正しい生活で免疫力を高めましょう。
感染対策をする
新型コロナウイルスは飛沫感染と接触感染という2つの経路で広がります。
飛沫感染の予防
飛沫感染は、感染者が咳やくしゃみをした際に、ウイルスを含む小さな粒子が周囲に広がることにより起こります。これらの飛沫は2メートルほど飛び、目や鼻、口に入ることで感染が拡大します。マスクの着用や人との距離を保つことが大切です。
また、飛沫が空中に浮遊した場合、吸い込むことでも感染することがあります。換気が悪い空間ではウイルスが長時間空中に滞在する可能性があるため、定期的な換気を行いましょう。
接触感染の予防
接触感染は、ウイルスがついた手でドアノブや手すりなどに触れ、その後その手で目や鼻、口に触れることで感染が広がります。こまめな手洗いや消毒を忘れないようにしましょう。
規則正しい生活を送る
免疫力が低下すると、感染症にかかりやすくなります。普段から十分な栄養を摂取し、適切な休養をとり、規則正しい生活を送ることで免疫力を高めましょう。規則正しい生活は免疫力を高めるだけでなく、皮膚のバリア機能の強化も期待できます。
食事をしっかり摂る
朝食をしっかり摂ることは、体内時計をリセットし、体を活動させるために重要です。特に栄養バランスの取れた朝食を摂取することで、免疫力を維持できます。
毎朝同じ時間に起きる
休日や在宅勤務の日でも、通常の時間に起きるよう心がけると良いでしょう。休日前に夜更かしをしたり、休日に長く寝過ぎると、生活リズムが乱れてしまうことがあります。
朝起きたらカーテンを開けて日光を浴びる
太陽の光を浴びることで、体内時計がリセットされます。また、日中は適度に体を動かしましょう。
新型コロナウイルスによる蕁麻疹への対処方法
蕁麻疹が出た場合には、以下の対処方法を参考にしてください。
患部を掻かない
皮膚を掻くと、傷ついた細胞や神経からかゆみを増悪させる物質が放出されます。これにより、掻けば掻くほどかゆみがひどくなるという悪循環が生まれます。そのため、かゆくても掻かないようにしましょう。掻くことによって皮膚のバリア機能が壊れ、かゆみ物質が放出され、さらにかゆみが増すという「かゆみサイクル」に陥ってしまうからです。
患部を温めない
体温が上がると蕁麻疹の症状が悪化することがあるため、避けるほうが良いでしょう。患部を冷やすことでかゆみが和らぐことがあります。冷たいタオルや保冷剤を患部に当ててみてください。
安静にする
安静にすることも大切です。圧迫感のある下着や服は肌に刺激を与え、蕁麻疹やかゆみを引き起こすことがあります。ゆるめで通気性の良い素材の服を選ぶことが重要です。肌への負担を減らすことで、症状を和らげることができるでしょう。
医療機関を受診する
新型コロナウイルスによる蕁麻疹が考えられる場合、医療機関を受診しましょう。検査や治療をうけることで悪化することが防げます。
蕁麻疹か新型コロナかわからない場合は医療機関を受診しよう
発熱を伴う蕁麻疹は、細菌やウイルス感染の可能性があります。自己判断せずに医療機関を受診しましょう。また、新型コロナウイルス後遺症の蕁麻疹で悩んでいる場合も、まずは相談してみてください。
症状がつらい場合にはオンライン診療もおすすめ
症状がつらくて病院を受診するのが難しい場合には、オンライン診療もおすすめです。オンライン診療を利用することで、通院の手間や時間を節約できます。症状がつらいときでも、早期に医師の診察を受けることで、適切な治療を受けられるため、ぜひ活用してみてください。
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まとめ
新型コロナウイルス感染症やワクチン接種後に蕁麻疹が出ることがあります。発熱と一緒に蕁麻疹が出た場合には、掻かずに冷やすなどの対処を行い、我慢せず医療機関を受診しましょう。また、感染予防や規則正しい生活を心がけてください。蕁麻疹の原因が分からない場合は医療機関で医師に相談するのがおすすめです。
医師
小幡 史明
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※お薬の処方は医師の診察により薬が処方された場合に限ります。
1.症状の詳細
発症時期:蕁麻疹がいつから始まったか。
経過:かゆみの強さや発疹の広がりについて。
2.発疹の特徴
形状と大きさ:発疹の形(例:円形、膨疹)やサイズ。
色と状態:発疹の色(赤みの有無)や皮膚の状態(腫れやかさぶた)。
3.かゆみや痛み
かゆみの強さ:軽度、中等度、強度のいずれか。
痛みの有無:痛みがある場合、その程度や場所。
4.関連症状
発熱、倦怠感、呼吸困難など、他に気になる症状があれば伝える。
5.生活習慣や背景
最近の食事や薬、ストレスの増加やアレルギー歴や過去の蕁麻疹の有無について。
まとめ
これらの情報を具体的に伝えることで、医師はより的確な診断と治療を提案できます。