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内科検診では具体的に何をする?目的や検査内容について解説

監修医師 中路 幸之助
更新日:2024年07月24日

更新日:2024年07月24日

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健康診断と検診、よく耳にする言葉ですがその違いについてはあまり分からないかもしれません。健康診断と検診はどちらも健康をチェックするために行われる医療行為です。
今回は、特に内科検診がどのようなものか、その目的や行われる検査内容についてわかりやすく紹介します。

検診と健診の違いとは

新しい年度が始まると、多くの方が会社で健康診断を受けるかもしれません。この時に「けんしん」という言葉を聞きますが、「検診」と「健診」は異なる意味です。それぞれの言葉がどのような健康チェックを指しているのか、わかりやすく説明します。

 

「検診」は特定の病気を見つけ出すための検査です。たとえば、がん検診は、がんという特定の病気を早期に発見し、治療を始められるようにするために行われます。

 

一方で「健診」は、一般的に健康診断と呼ばれるものです。これは、身体の状態をチェックし、将来的な健康問題を防ぐために行われます。血圧測定や血液検査など、さまざまな基本的な検査を通じて、健康を維持するためのアドバイスや指導を受けられます。

 

簡単に言えば、健診は健康を維持し、病気を予防するためのもので、検診は既に存在するかもしれない病気を見つけ出し、早期治療を促すためのものです。どちらも大切な健康管理の手段になります。

内科検診の目的と検査内容について

内科検診の目的

検診は、特定の病気があるかどうかをチェックすることが目的です。

内科検診の検査内容

健康を守るためには、さまざまな検診があります。その中でも、がんを早期に発見するための「がん検診」が一般的です。このほか、歯の健康をチェックする歯科検診や、骨の強さを測る骨粗しょう症検診、肝臓の病気を調べる肝炎ウイルス検診などがあります。がん検診には、主に二つのタイプがあります。

 

【対策型検診】

地方自治体が提供するがん検診で、特に胃がんや乳がんなどの主要な5種類のがんの死亡率を下げることを目的としています。公的な支援があるため、費用は無料または安価ですが、受けられる年齢には一定の制限があるため注意してください。

 

【任意型検診】

任意型検診は、医療機関や保険者が独自に行う検診のことです。全身をチェックする「人間ドック」や特定の部位だけを調べる検診があります。年齢制限がなく、自分で検査内容や施設を選べる自由がありますが、費用は自己負担です。ただし、加入している健康保険によっては、費用の一部が補助されることもあるため、保険組合の情報をチェックすると良いでしょう。

内科検診でわかること

健康診断は、身体が正常に機能しているかをチェックするためのものですが、検診はもう一歩進んで、特定の病気を見つけ出すことに特化しています。たとえば、胃がん検診では、胃カメラを使って胃の内部を詳しく調べ、初期段階の小さな異変も見つけられます。

 

多くの病気は、初期には自分では気づかないことが一般的です。症状が出始めた時には、病気はすでに進行している可能性があります。だからこそ、定期的な検診が大切なのです。

 

がんは早期に見つかれば見つかるほど、治療の成功率が高まり、治療の負担も軽減されます。自分では健康だと感じていても、見えないところで病気が進行しているかもしれません。定期的な検診を受けることで、未然に病気を防げます。

健康な身体を維持するのにも役立つ

検診は、私たちが気づかないうちに身体に起こるかもしれない問題を見つけるためのものです。もし検診で何か気になる結果が出た場合でも、ただちに重大な問題があるというわけではありません。しかし、放置せず医者に相談することが大切です。

 

特に、前回の検診で指摘された結果が再び出た場合には注意しましょう。状態が変わっていないか、別の問題が隠れていないかを確認しないといけません。

 

普段からお世話になっているかかりつけ医がいる場合、相談してみると良いでしょう。また、検診の結果が前年より悪化している項目がないか注意してください。その場合、日々の生活習慣、特に食事や運動について見直してみることが大切です。

 

検診は、自分の健康について考える良い機会です。結果を活かして、毎日の健康管理に役立てましょう。

まとめ

特定の病気、例えばがんの早期発見には検診が有効です。これは自分自身で受けるかどうかを選ばないといけません。

 

定期的な健康チェックは、病気の早期発見や予防に非常に重要です。多くの地方自治体では低コストで検診を実施しています。自分の身体を知るよい機会になります。ぜひ、検診を受けることを検討してみてください。

コメント このように「健診」と「検診」には違いがありますが、両方とも症状のない人を対象にしています。少しでも自覚症状がある人は、早めに医療機関を受診してください。医師の診断により、必要ならば早めに検査や治療を受けることが可能です。また「健診」での採血・心電図検査だけでは「がん」などの命にかかわる疾患があるどうかはわかりません。そのため、すでにかかりつけ医などで「健診」を受けられている方は、是非「検診」を受けるようにしてください。

監修医コメント

医師
中路 幸之助

このように「健診」と「検診」には違いがありますが、両方とも症状のない人を対象にしています。少しでも自覚症状がある人は、早めに医療機関を受診してください。医師の診断により、必要ならば早めに検査や治療を受けることが可能です。また「健診」での採血・心電図検査だけでは「がん」などの命にかかわる疾患があるどうかはわかりません。そのため、すでにかかりつけ医などで「健診」を受けられている方は、是非「検診」を受けるようにしてください。

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監修医師 中路 幸之助
医療法人愛晋会中江病院 内視鏡治療センター 専門領域はアレルギー・膠原病内科, 神経内科, 消化器内科, 血液内科, 肝胆膵内科, 呼吸器内科, 総合内科, 感染症科, 循環器内科, 腎臓内科, 内分泌代謝科, 糖尿病内科, 内科 経歴:1991年に兵庫医科大学を卒業後、 兵庫医科大学、獨協医科大学を経て、1998年 医療法人協和会に所属。 2003年から現在まで、医療法人愛晋会中江病院の内視鏡治療センターで臨床に従事している。 専門分野はカプセル内視鏡・消化器内視鏡・消化器病。学会活動や論文執筆も積極的に行っており、日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本消化器病学会専門医・指導医・学会評議員、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医・学術評議員、日本消化管学会代議員・近畿支部幹事、日本カプセル内視鏡学会認定医・指導医・代議員を務めているほか、 米国内科学会(ACP)の上席会員(Fellow)でもある。 主な研究内容・論文として、カプセル内視鏡 消化器内視鏡 消化器病 保有免許・資格は、米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医 日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医 日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医
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