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高校生でもAGAは発症するって本当?「若年性AGA」の原因や対処方法について解説

監修医師 金 仁星
更新日:2024年05月29日

更新日:2024年05月29日

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「若いのに髪が薄くなってきていて不安...」「いずれ完全にハゲてしまうんじゃないか...」「まだ若いのにハゲてしまって周りの目が気になる...」

高校生の時期に髪が薄くなってしまうと非常に不安を感じるかと思います。、しかし、若くして髪が薄くなっている方はよくいらっしゃいます。実際、AGA専門クリニックにいらっしゃる患者様にも、10代の方はいます。

しかし、高校生で薄毛になってしまうのはどうしても気になるかと思います。

本ページでは、若ハゲの原因や具体的にどういう対処が有効なのかについて丁寧に説明します。本ページを見ることで、薄毛の種類や原因、対処法を把握して頂けます。是非参考にしてください。

高校生でもAGAは発症するって本当?

高校生などの10代後半の方に見られる薄毛は「若年性脱毛症」と呼ばれ、一般的には「若ハゲ」として知られています。

AGAと同様の症状が見られ、具体的には下記のような症状が挙げられます。

 

・脱毛量が増える

・髪質が変化する(細くなる)

・毛量が減る

・生え際がはっきりしてくる

・頭頂部の皮膚が透けてくる

 

髪質の変化や抜け毛の増加は本人が気付きやすいものの、外見上の変化は他人から言われるまでは気付かないことが多いです。

また、若年性脱毛症は進行スピードが早いですが、治療効果が現れやすい特徴があります。

高校生のAGA発症率について

AGA(男性型脱毛症)患者の約1割は、10代から症状の兆候が見られていたという報告があります。

 

高校生の頃は友人関係や学業などストレスを受けやすい時期で、それが薄毛や抜け毛の原因となっていると考えられます。また、睡眠不足や不規則な食生活、男性ホルモンの増加も影響していると言われています。

高校生が若年性脱毛症・若ハゲになる原因

男性ホルモンによる作用

中学生や高校生などの10代は、男性ホルモンの一種であるテストステロンの分泌量が増加するため、AGAを引き起こすジヒドロテストステロンが産生されやすいです。

皮脂が原因で皮膚炎を起こしている

皮脂の増加が原因の皮膚炎も若ハゲを引き起こす可能性があります。

 

思春期はホルモンバランスが不安定になり、皮脂が過剰に分泌されます。通常、皮脂は頭皮や髪に潤いを与える役割を担っていますが、適量以上に分泌されてしまうと毛穴詰まりや皮膚炎の原因となります。

 

しかし、毛穴詰まりや皮膚炎が薄毛を引き起こす直接的な原因ということではありません。頭皮に毛穴詰まりや皮膚炎が生じると、抜け毛や毛周期の乱れへと繋がり、その結果、若ハゲとなってしまいます。

ストレスや睡眠不足による血行不良

睡眠の質やストレスも若ハゲの原因として考えられます。

高校生は部活や学業など多忙な時期なので、睡眠時間が短くなりやすいです。

その結果、髪の成長に関係するホルモンの分泌量が少なくなってしまいます。

 

また、ストレスが蓄積すると、自律神経が失調して血流が悪化します。

頭皮を走る毛細血管が髪の毛に栄養を供給しているので、血行不良になると髪の毛に栄養が十分に供給されず、細くなったり抜けたりします。

生活習慣が乱れている

若ハゲの原因には生活習慣の乱れも挙げられます。

 

食生活で例を挙げると、高校生は脂質の多い料理を好み、脂質を必要以上に摂ってしまうことがよくあります。このような食事を摂っていると皮脂が過剰に分泌され、頭皮の状態が悪くなります。

 

そのため、生活習慣を見直すことで薄毛が改善することもあります。最初は取り組みやすいものから改善していくことをお勧めします。

AGAを発症している

高校生の時期に髪が薄くなってきた場合、AGA(男性型脱毛症)の可能性もあります。AGAは成人の疾患というイメージがありますが、10代後半の若い方も発症することがあります。

 

男性ホルモンの1つであるテストステロンが、頭皮に分布する5α-リダクターゼという酵素と結びつくことで、DHT(ジヒドロテストステロン)を生み出し、これがAGAの原因となります。

 

DHTは髪の毛の成長に深く関わる毛母細胞の活動を阻害し、脱毛へと繋がります。そのため、DHTがずっと作られているとヘアサイクルが乱れ、細く弱い髪の毛となってしまいます。DHTを生み出すテストステロンは、思春期に分泌量が増えるため、高校生の方でもAGAを発症する可能性があります。

AGAの見分け方・症状の特徴

抜け毛が増えた

抜け毛が増えてきたのは、AGAの兆候です。これまでより抜け毛の量が増加しているのがはっきりしている場合、AGAが強く疑われます。特に、抜け毛の太さ・長さを確認してみてください。

 

今生えている髪の毛に比べて、抜け毛が細い・短いという場合は、早急にAGA治療を開始しましょう。

 

なお、抜け毛の量が増加していても問題ないこともあります。具体的には、季節の変わり目は一時的に抜け毛の量が増えることがあるので、過度に不安にならなくても大丈夫です。

つむじが薄くなった

家族や友人から言われ、はじめてつむじが薄くなったことを自覚する方もいらっしゃいます。

 

つむじはご自身では確認できない場所なので気付かない方も多いですが、AGAが原因の若ハゲはつむじに起こりやすいです。AGAは進行形態が複数あり、つむじに起こる薄毛は「O型」と言われます。

 

つむじの状態を確認する場合は鏡を2つ準備し、ご自身でもチェックしてみましょう。つむじが薄くなっていることが確認できた場合、AGAの可能性があります。

髪の毛が細くなった

AGAは、男性ホルモンが増加することで、毛周期における成長期が短くなり、髪の毛が細く弱い状態になります(軟毛化)。AGAにより軟毛化が起こった場合、症状がそのまま進行することがあります。

生え際がM字型に近づいた

AGAの進行形態の一種に「M字型」があります。

 

M字型は、額の両端から生え際が後退していくため、額の両端に位置する生え際の頭皮が見えてきたり、額が広がって見えたりします。前髪を上げる髪型の方は髪が薄くなった箇所がはっきり見え、自覚される方が多いです。ご自身でM字型だと判断が難しい場合、以前撮影した写真と比較してみましょう。

高校生でもできるAGA対策方法

規則正しい生活習慣に改善する

若ハゲの対策法の1つに、生活習慣の改善があります。睡眠習慣やヘアケアの方法を見直すことで、適切な髪の成長を促します。睡眠習慣では、就寝前にスマホなどのブルーライトを発するものは見ないようにしましょう。また、ヘアケアでは、ぬるま湯で優しく洗い、洗剤を残さないように心掛けましょう。

食生活を見直す

バランスの取れた食生活は、体全体の健康維持に役立ち、それが結果的に髪や頭皮の状態にも良い影響を与える可能性があります。

 

ポイントとしては、「炭水化物」「脂質」「タンパク質」の三大栄養素を満遍なく摂るようにしましょう。また、ミネラルやビタミンも髪の毛の成長に深く関わります。海藻や緑黄色野菜をしっかり食べるようにしましょう。

 

高校生の頃はインスタント食品やファストフード、スナック菓子をよく食べますが、脂質を過剰摂取しないように気を付けてください。

 

脂質の過剰摂取は皮脂の分泌量を増やし、頭皮の環境が悪化する原因となります。食べる機会が多いと薄毛に繋がってしまう恐れがあるため、週に1回程度に留めましょう。

ストレスを溜めないようにする

ストレスを上手に管理することは、心身の健康維持に大切です。健やかな身体は髪の健康にも好影響を与えると考えられています。

 

・趣味にいそしむ

・キャンプや旅行に行ってみる

・友達とカラオケに行って大声で歌う

・たまには好きな食べ物を目一杯食べる

・疲れが溜まったと感じた時は早めに寝る

 

若ハゲの原因となるストレスは精神的なもの以外にも、身体的なストレスも考えられます。そのため、自分が取り組みやすいストレス発散法を実践してみましょう。

頭皮に負担がかかるヘアスタイルを控える

ヘアスタイルによっては頭皮に負担がかかってしまうことがあります。

 

高校生はおしゃれをしたい時期ですが、ワックスをつけすぎると頭皮に負担がかかり、ワックスを洗い流すために強く洗うことでもダメージを与えてしまいます。そのため、できる限り負担がかからないようなヘアスタイルにしましょう。

正しく髪の毛を洗う

髪の毛を正しく洗うことも若ハゲ対策となります。爪を立てて強く洗うと頭皮にストレスがかかるので、指の腹を使って優しく揉みほぐすように洗いましょう。

 

シャンプーを付ける前にしっかり洗う「予洗い」が重要です。1分ほど時間をかけて洗いましょう。

 

また、シャンプーやリンスが残っていると、頭皮にダメージが加わるため、残らないように洗い流すことも重要です。全部流れたと感じてからも10〜30秒ほどはシャワーを続けましょう。

AGA治療を行う ―AGAの治療方法―

AGA治療薬の服用

フィナステリド

フィナステリドは、毛髪を衰退させて抜け毛を引き起こす男性ホルモンを抑えることで、薄毛の進行防止が期待できます。

 

「フィナステリド錠」には、日本で初めてAGA治療薬として登場した「プロペシア」と同じような成分が含まれており、効果が承認されている後発医薬品です。

 

2015年に国内で認可が下りたことで、昨今は複数の医薬品メーカーが取り扱っています。それまでAGA治療のためにプロペシアなどの治療薬を長期的に使っていた方にとっては、ジェネリック医薬品が登場したことで治療費の負担が軽くなりました。

 

AGA治療はフィナステリドだけで十分?フィナステリドのみで得られる効果について解説

 

ミノキシジル(内服)

ミノキシジルは、高血圧治療薬(降圧薬:血圧を低くするお薬)に配合されている主成分で、血管を拡げて血圧を低下させる作用があります。ミノキシジルを長期的に使っていたほとんどの方に多毛の症状が起こったため、薄毛治療への活用が期待され、育毛剤としても使われるようになりました。

 

内服薬は、基本的に医師から処方を受けなければならない医療用医薬品です。体内の血中からお薬を吸収するため、外用薬よりも有効だと考えられています。

 

ミノキシジル(外用)

外用薬は、ミノキシジルの成分濃度が5%以下のお薬(女性用育毛剤の市販薬は1%濃度)であれば、通販やドラッグストアなどでも入手できます。5%濃度の外用薬として、大正製薬の「リアップ」やファイザー社の「ロゲイン」などが有名です。

 

ただし、ミノキシジル成分が5%以上(女性の場合は1%以上)の濃度が高い外用薬は、病院で処方してもらう必要があります。

植毛

AGAが進行していない後頭部から健康な毛を皮膚組織ごと採取し、AGAの患部に移植する外科手術を「自毛植毛術」と言います。

 

生着率が高いため、AGAが原因の薄毛の解消にも役立つと考えられており、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版(以下、ガイドライン)」によると、男性の推奨度が「Bランク(行うよう勧める)」とされています。なお、治療費が高くなることが多く、痛みや外科手術による複数の合併症などの恐れがあります。

メソセラピー

メソセラピーは、注射やレーザーなどを用いて直接患部に有効成分を注入する治療法です。手術を必要とせず気軽に行えるので、人気の治療法となっています。

 

また、メソセラピーは毛髪治療だけでなく、スポーツによるケガや関節炎などの治療、美肌やリフトアップ、にきび、セルライト除去、痩身などの美容医療にも用いられています。

 

「メソセラピー」ってどんなAGA治療方法??特徴や効果、副作用について解説

薄毛に悩んだらまず何をしたらいい?

AGA専門クリニックに行って相談する

AGA専門クリニックでは、お薬の処方や植毛など、様々な治療に対応しています、植毛の状態や患者様の希望を基に予算内でお好きな治療法を選択できます、また、AGA専門クリニックは、薄毛治療について豊富な知識を有しており、毛髪の状態を正しく判断できるため、有効な意見を聞くことができます。

オンラインクリニックで相談する

多忙で治療を中々開始できていないという場合、オンライン診療の活用がお勧めです。自宅や職場など場所を問わず、予約や医師の診察を受けられるので、他の人に知られることなく治療を勧められます。

薄毛が気になったら、早めに医師に相談しましょう

AGAは時間が経つにつれて症状が進行する疾患であるため、放置すると症状が次第に悪化します。しかし、症状が軽度であれば、早期に対策することで回復の見込みがあります。また、AGAの症状が重度になると、治療前後で毛量の差が目立ってしまう可能性があります。このようなことが起きないよう、早期に治療を始めることが大切です。

 

抜け毛や薄毛にお悩みにもかかわらず、まだ治療を始めていない方は、AGAのオンライン診療がお勧めです。職場や自宅など遠隔地からでも予約や診察が可能です。是非ご活用ください。

まとめ

若ハゲを自覚した場合、最初に生活習慣の見直しやストレス発散を実践してみましょう。

 

生活習慣の見直しを行っても改善が見られない場合は、医師に相談することをおすすめします。AGAの可能性もありますが、薄毛の原因は人それぞれ異なるため、的確な診断には専門の医師の診察が不可欠です。

 

現在のところ、AGAを完治させる治療法は確立されていないですが、進行スピードを遅らせることは可能です。AGAを発症してから日が経っていないほど治療効果が期待できるため、可能な限り早めに治療を始めましょう。

 

SOKUYAKUオンラインクリニックでは、AGAのオンライン診療に対応しています。効果や副作用など、分からないことがあれば遠慮なくご相談ください。

コメント 未成年の方がAGAを疑った場合、まずは専門医への相談をおすすめします。思春期は体の変化が大きい時期であり、ホルモンバランスの変化などによる一時的な脱毛も起こりうるためです。的確な診断なくしては、適切な治療法を選択できません。仮にAGAと診断された場合も、未成年者に対する治療には十分な注意が必要です。使用する薬剤の種類や量、治療の継続期間など、成人とは異なるアプローチが求められます。何より、治療の必要性とリスクについて、本人のみならず保護者の理解を得ることが肝要です。健やかな成長を最優先に考え、長期的視点から未成年者の薄毛治療に取り組むことが大切だと考えます。

監修医コメント

医師
金 仁星

未成年の方がAGAを疑った場合、まずは専門医への相談をおすすめします。思春期は体の変化が大きい時期であり、ホルモンバランスの変化などによる一時的な脱毛も起こりうるためです。的確な診断なくしては、適切な治療法を選択できません。仮にAGAと診断された場合も、未成年者に対する治療には十分な注意が必要です。使用する薬剤の種類や量、治療の継続期間など、成人とは異なるアプローチが求められます。何より、治療の必要性とリスクについて、本人のみならず保護者の理解を得ることが肝要です。健やかな成長を最優先に考え、長期的視点から未成年者の薄毛治療に取り組むことが大切だと考えます。

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監修医師 金 仁星
医療法人 友広会 AGAメディカルクリニック/医療法人 大美会

美容皮膚科

大阪大学医学部 卒 / 兵庫県立西宮病院 臨床研修 修了 / 研修終了後、大美会クリニックと医療法人 友広会で勤務 / 専門は美容皮膚科、AGA、予防医療
医療法人 友広会 AGAメディカルクリニック/医療法人 大美会 美容皮膚科 大阪大学医学部 卒 / 兵庫県立西宮病院 臨床研修 修了 / 研修終了後、大美会クリニックと医療法人 友広会で勤務 / 専門は美容皮膚科、AGA、予防医療
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