花粉症に効果的な注射とは?注射の種類や治療方法を詳しく解説
更新日:2024年05月31日
この記事では、花粉症でお悩みの方に花粉症対策の注射や種類、さまざまな治療法、費用などをご紹介します。
花粉症はいつ発症するかわからないため、現在は花粉症でない方も万が一のときのために、是非参考にしてみてください。
花粉症に効果的な注射とは?注射の種類や治療方法を詳しく解説
花粉症予防注射とは
花粉症予防注射は、花粉症の症状を緩和するために行う治療法のひとつです。現在、花粉症の治療として用いられている注射は、アレルゲン免疫療法、オマリズマブ、ステロイドの3種類に大きく分けられます。
アレルゲン免疫療法は、花粉症の根治・長期寛解を目的とし、オマリズマブとステロイドは花粉症の症状を緩和させる対処療法として使用されています。効果には個人差があり、自分に合った種類を選択することが大切です。
花粉症予防注射は、多くの医療機関で受けられます。ステロイド注射は保険適用外で自由診療になり治療費は全額患者負担です。アレルゲン免疫療法とオマリズマブは、健康保険を利用して治療を受けることが可能です。
花粉症予防注射のメリット
花粉症予防注射の主なメリットは以下の3点です。
・即効性が期待でき、長期間効果が持続する
・花粉症の改善効果が高い
・毎日内服薬を服用する手間がかからない
花粉症予防注射の主なメリットは以下の3点です。
・即効性が期待でき、長期間効果が持続する
・花粉症の改善効果が高い
・毎日内服薬を服用する手間がかからない
花粉症予防注射のデメリット
花粉症予防注射の主なデメリットは以下の3点です。
・生活習慣病や白内障、緑内障の方は受けられない
・重い副作用があらわれる可能性がある
・注射時の痛み
花粉症予防注射の主なデメリットは以下の3点です。
・生活習慣病や白内障、緑内障の方は受けられない
・重い副作用があらわれる可能性がある
・注射時の痛み
花粉症注射の種類と効果
ステロイド注射
ステロイド注射は、抗炎症作用と免疫抑制作用などにより、花粉症の症状を数ヶ月間、抑え込む効果が期待できます。
しかし、ステロイド注射は、厚生労働省や日本耳鼻咽喉科学会も推奨していない治療法です。体内に長期間とどまり、効果は期待できるのですが、重い副作用が懸念されています。
ステロイドの代表的な副作用として、感染症、胃潰瘍などの消化器の潰瘍、糖尿病、緑内障、白内障、生理異常(生理が止まるもしくは止まらなくなる)、顔が丸くなるムーンフェイス(満月様顔貌)などが報告されています。
ステロイドは、どのような病気の治療にも使用しない方がよいということではありません。あくまでも花粉症の治療として注射することは、推奨されていないだけです。病気によっては、医師の指導のもと上手にコントロールすれば、非常に有効な薬として使用できます。
ステロイド注射は、抗炎症作用と免疫抑制作用などにより、花粉症の症状を数ヶ月間、抑え込む効果が期待できます。
しかし、ステロイド注射は、厚生労働省や日本耳鼻咽喉科学会も推奨していない治療法です。体内に長期間とどまり、効果は期待できるのですが、重い副作用が懸念されています。
ステロイドの代表的な副作用として、感染症、胃潰瘍などの消化器の潰瘍、糖尿病、緑内障、白内障、生理異常(生理が止まるもしくは止まらなくなる)、顔が丸くなるムーンフェイス(満月様顔貌)などが報告されています。
ステロイドは、どのような病気の治療にも使用しない方がよいということではありません。あくまでも花粉症の治療として注射することは、推奨されていないだけです。病気によっては、医師の指導のもと上手にコントロールすれば、非常に有効な薬として使用できます。
ノイロトロピン注射
ノイロトロピン注射は、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどさまざまな花粉症の症状を緩和させる効果が期待できる注射です。鼻粘膜にあるアセチルコリン受容体増加を抑制することで、鼻水などの鼻の症状が緩和するといわれています。また、好酸球の浸潤を抑制する働きによって、アレルギー症状も改善すると考えられています。
即効性は期待できず、効果があらわれるまでには3〜4週間かかることが多いため、花粉症の予防として注射する方は、医師と相談しシーズンの約1ヶ月前から注射することがおすすめです。
ノイロトロピン注射は、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどさまざまな花粉症の症状を緩和させる効果が期待できる注射です。鼻粘膜にあるアセチルコリン受容体増加を抑制することで、鼻水などの鼻の症状が緩和するといわれています。また、好酸球の浸潤を抑制する働きによって、アレルギー症状も改善すると考えられています。
即効性は期待できず、効果があらわれるまでには3〜4週間かかることが多いため、花粉症の予防として注射する方は、医師と相談しシーズンの約1ヶ月前から注射することがおすすめです。
ヒスタグロビン注射
ヒスタグロビン注射は、アレルギー反応を引き起こすヒスタミンの働きを抑えることで、くしゃみや鼻水などの症状を緩和させることが期待されています。
ヒスタグロビン注射は、週2回、3週間で計6回投与します。期待された効果があらわれなかった場合は、再度週2回、3週間投与し様子をみます。2回目の投与では、症状をみながら投与量を増やす場合があります。
ノイロトロピン注射と併用すると相乗効果が得られると考えられています。
ヒスタグロビン注射は、アレルギー反応を引き起こすヒスタミンの働きを抑えることで、くしゃみや鼻水などの症状を緩和させることが期待されています。
ヒスタグロビン注射は、週2回、3週間で計6回投与します。期待された効果があらわれなかった場合は、再度週2回、3週間投与し様子をみます。2回目の投与では、症状をみながら投与量を増やす場合があります。
ノイロトロピン注射と併用すると相乗効果が得られると考えられています。
ゾレア皮下注射
ゾレア皮下注射は、2019年12月から重い花粉症の方に対して、使用されるようになった注射です。IgEと結合してマスト細胞と結合できなくすることで、アレルギー反応を抑制する働きが期待できます。
ゾレア皮下注射は、以下の条件を満たす方が適応となります。
・重症または最重症の花粉症、前スギ花粉シーズンも重症
・12歳以上で血清の総IgE濃度が30~1500IU/ml、体重20~150kg
・抗ヒスタミン薬などの治療を1週間以上行っても効果が不十分であった
・血液検査をしてスギ花粉抗原に対する特異的IgE抗体がクラス3以上
また、抗ヒスタミン薬の副作用による眠気が強く出てしまい、増量や強い効果が期待できる薬剤に変更できない方も、ゾレア皮下注射の対象となります。
1回接種すれば1ヶ月程度効果が持続すると考えられています。注入量は、体重やIgE抗体量で決まります。健康保険は適用されますが薬剤が高額なため、経済的負担が大きくなってしまうケースがあります。
ゾレア皮下注射は、2019年12月から重い花粉症の方に対して、使用されるようになった注射です。IgEと結合してマスト細胞と結合できなくすることで、アレルギー反応を抑制する働きが期待できます。
ゾレア皮下注射は、以下の条件を満たす方が適応となります。
・重症または最重症の花粉症、前スギ花粉シーズンも重症
・12歳以上で血清の総IgE濃度が30~1500IU/ml、体重20~150kg
・抗ヒスタミン薬などの治療を1週間以上行っても効果が不十分であった
・血液検査をしてスギ花粉抗原に対する特異的IgE抗体がクラス3以上
また、抗ヒスタミン薬の副作用による眠気が強く出てしまい、増量や強い効果が期待できる薬剤に変更できない方も、ゾレア皮下注射の対象となります。
1回接種すれば1ヶ月程度効果が持続すると考えられています。注入量は、体重やIgE抗体量で決まります。健康保険は適用されますが薬剤が高額なため、経済的負担が大きくなってしまうケースがあります。
花粉症注射の費用相場
花粉症注射の費用を調べて、相場をまとめた表を作成しました。
クリニックによって費用差があるため、目安とお考え下さい。
花粉症が辛い場合は医師に相談して早めの対策を
花粉症は、できるだけ早く検査でアレルゲンとなる花粉の種類を特定し、治療を始めることが大切です。医師からそれぞれの種類の効果、メリット・デメリット、副作用などの説明を受けて、自分に合った治療法を選択してください。
時間の都合がつかないため病院にいけない方におすすめなのが、オンライン診療です。症状を軽減させたいだけなら、内服薬でもよいケースが多いので、オンライン診療で十分対応できます。オンライン診療は、予約・診察・薬の配送・支払いまでオンラインで完結する診療方法です。花粉症で苦しんでいる方は、オンライン診療の利用を検討してみてください。
まとめ
この記事では、花粉症に対する注射の種類や効果、費用相場などを紹介しました。花粉症は、仕事や勉強に支障をきたす前に治療を受けることが大切です。
毎年、花粉症でお悩みの方は、花粉症のシーズンが始まる1ヶ月前には治療を始めて、症状を抑えるようにしましょう。
病院に行く時間がない方には、オンライン診療がおすすめです。SOKUYAKUは、花粉症のオンライン診療を行っています。花粉症についての悩みや疑問がある方は、お気軽にご相談ください。
医師
郷 正憲
この記事には医師による認証マークである「メディコレマーク」が付与されています。
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※お薬の処方は医師の診察により薬が処方された場合に限ります。
特にアレルギー反応を起こしにくくする花粉症予防注射は花粉症の根本に作用しますから、それ以降薬を使用しなくても症状が出にくくなると言う事で有効です。
その他の発症後症状を抑える注射に関しては症状があまりに強くて日常生活をしづらい場合に考慮するものと考えると良いでしょう。
ご自身に合った治療を検討してみてください。