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女性AGA(FAGA)の薬の種類と効果、副作用について詳しく解説

監修医師 山下 真理子
更新日:2024年05月30日

更新日:2024年05月30日

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髪の分け目が目立つようになったり、抜け毛が増えて髪のボリュームが減ったと感じていませんか?薄毛は外見に影響するため、女性にとっても大きな悩みです。しかし、女性AGAであるFAGAは適切な治療を受けることで改善するかもしれません。

本記事では女性AGA(FAGA)の治療に用いられている主な内服薬の種類や効果、副作用について解説します。これから女性AGA(FAGA)の治療をはじめようとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

女性AGA(FAGA)とは

FAGA、すなわち女性AGAは、女性の薄毛の一種です。頭皮の分け目が目立つようになる状態を指します。1964年頃から研究されており、初期には男性のAGA(男性型脱毛症)と同様のものと考えられていました。

 

Female(女性)を意味する「F」を前につけて、FAGAと呼ばれるようになったのです。しかし、研究が進むにつれ、FAGAはAGAとは異なる症状や原因を持つことが明らかになりました。

 

男性のAGAは主に前頭部や頭頂部が薄くなるのに対し、FAGAでは頭部全体の髪が薄くなるという特徴があります。40〜50代に多く見られますが、若い女性に見られることもあります。症状は個人差があり、分け目がクリスマスツリーの枝のように広がる症状が特徴的です。

代表的な女性AGA(FAGA)治療薬

女性AGA(FAGA)の治療には、特定の内服薬が効果的です。パントガール、ミノキシジル、スピロノラクトンという3つの薬が用いられています。これらの薬の効果や使用時の注意点について、詳しく解説します。

パントガール

パントガールは、主に女性の薄毛治療を目的とした内服薬です。ドイツの製薬会社メルツによって開発され、女性の薄毛に対する効果が世界で初めて認められた薬剤です。この薬は「飲む育毛剤」とも呼ばれ、頭皮環境の改善と育毛をサポートすることが期待されています。

効果効能

ケラチンやビタミン類、アミノ酸などがバランスよく配合されており、これらの成分が健康な髪の毛の成長を促進する効果が期待できます。ただし、ミノキシジルやスピロノラクトンのような強力な発毛剤と比較すると、発毛効果は控えめです。育毛と頭皮環境の改善には有効な薬品になります。

 

効果は個人差がありますが、通常は3ヶ月以上の継続使用が必要です。効果の実感には時間がかかるため、継続して服用しましょう。

副作用

頭痛、めまい、下痢、胃もたれなどが起こり得ますが、一般的に副作用のリスクは高くありません。ただし、妊婦や授乳婦は、服用を避けたほうが良いでしょう。内服する場合には、必ず医師に相談してください。

服用方法

1日3回、朝・昼・夕食後に1錠を水で服用します。服用時の注意点として、熱に弱い成分が含まれているため、お湯ではなく低温もしくは常温の水で服用してください。

ミノキシジル(内服)

ミノキシジルは、発毛を促進する効果が期待される薬です。ただし、厚生労働省の認可を受けていません。専門医の指導のもと、副作用のリスクを理解し慎重に服用しましょう。

効果効能

血管を拡張し、髪の成長サイクルを正常化することで、髪の毛の成長を助けるとされています。通常、6ヶ月程度で、その効果を実感できます。

副作用

多毛症、ニキビ、動悸、息切れ、むくみなどの副作用が起こるかもしれません。また、服用開始後2週間から1ヶ月で、一時的に抜け毛が増える初期脱毛が見られることがあります。ただし、これは発毛の兆候とも考えられます。

服用方法

イブプロフェンやED治療薬との併用はできません。また、妊活中、妊娠中、授乳中の方、さらには心臓に負担がかかるリスクがあります。妊産婦や授乳婦、高齢者の服用は避けてください。

ミノキシジル(外用)

内服薬とは違い、外用薬は厚生労働省から認可を受けています。正しく使用すれば、女性型薄毛の改善に役立つ可能性がありますが、副作用や使用上の注意点には十分注意してください。

効果効能

女性型の薄毛治療に使われるお薬で、頭皮に塗ることで血行を良くし、新しい髪の成長を助けられます。効果を感じるまでには、通常6ヶ月程度の使用が必要です。効果には個人差があるため、自分に合ったペースで続けましょう。

副作用

使用する際には、適切な量を守ることが大切です。多く塗りすぎると、アレルギー反応や頭皮の赤み、かゆみなどの副作用が出るかもしれません。

使用方法

毎日、起床時と洗髪後に1mlを頭皮に塗布します。イブプロフェンやED治療薬などとの併用は避けてください。妊娠中や授乳中の方、妊活中の方も使用は控えましょう。使用する場合は、医師に相談してください。

スピロノラクトン

スピロノラクトンは、もともと高血圧治療薬として使用されていました。その特性を活かして女性型脱毛症(FAGA)の治療にも応用されています。

効果効能

利尿作用があり、これによって血圧を下げ、血流を改善する効果が期待できます。また、女性ホルモン様の作用により、男性ホルモンであるジヒドロテストステロンの影響を抑えることで、抜け毛のリスクを減らし、脱毛の予防や改善に役立つとされています。

副作用

頻尿、電解質異常、生理不順、めまい、頭痛、口渇、食欲不振、皮膚の乾燥などの副作用が起こる可能性があるため、注意してください。ただし、重篤な症状を引き起こすリスクは低いとされています。

服用方法

急激な利尿作用による血圧や電解質の変動は、高齢者や心疾患のある方には大きな影響を及ぼす可能性があるため、これらの方は服用を避けるべきです。

女性型AGA(FAGA)の治療で利用する内服薬以外の治療方法

女性型AGA(FAGA)の内服薬以外で治療するには、メソセラピーや低出力レーザー治療があります。

メソセラピー

メソセラピーは、女性の薄毛治療に用いられる方法の一つです。この治療では、発毛を促進し、髪の成長をサポートするために、成長因子やサイトカインと呼ばれる栄養素を直接頭皮に注入します。これらの栄養素が髪の毛の成長を助けるのです。

 

効果を感じ始めるまでには、3ヶ月程度かかることが一般的です。治療を受ける際には、定期的に医療機関を訪れ、半年から1年間続けないといけません。効果には個人差がありますが、継続することで効果を最大限に引き出せます。

 

メソセラピーは一般的に安全とされていますが、まれに頭皮に痛みやかゆみ、発疹などの軽い副作用が起こるため注意しましょう。これらは通常、肌質によって異なります。また、妊娠中や授乳中の方は、この治療を避けてください。

 

「メソセラピー」ってどんなAGA治療方法??特徴や効果、副作用について解説

低出力レーザー治療

低出力レーザー治療は、薄毛や抜け毛に悩む方に向けた治療法です。この治療では、熱を発しない弱いレーザーを使って、頭皮に光を当てます。この光が髪の毛の成長を助けるサイクルを活性化させ、新しい髪の成長を促します。

 

治療は6分間のレーザー照射で完了し、3ヶ月から6ヶ月で効果を感じられます。この方法は、重篤な副作用が非常に少ないため、投薬治療を受けられない方に使用できます。ただし、悪性腫瘍がある方、光に敏感な方、妊娠中や授乳中の方は使用を避けてください。

 

女性型AGA(FAGA)の診療ガイドラインにおいて、治療法の一つとして認められています。

AGAクリニックの処方される内服薬が推奨される理由

AGAクリニックの処方される内服薬は、体内で直接成分が吸収されるため、頭皮に塗布するよりも効果が高いとされています。

 

しかし、内服薬は医薬品になるため通常の薬局やドラッグストアでは手に入りません。海外から個人輸入する方法もありますが、リスクが伴います。偽物や品質の悪い商品を受け取る可能性があるほか、副作用が発生した場合には自己責任となるため注意してください。

 

安全性を考慮し、信頼できる医療機関での適切な指導のもとで治療を受けましょう。そうすることで、効果的かつ安全に薄毛治療を行えます。

女性が利用すべきでないAGA内服薬

フィナステリド錠(プロペシアなどの商品名で知られる)とデュタステリド錠(ザガーロなどの商品名で知られる)は、男性型脱毛症(AGA)の治療に使われるお薬ですが、女性には推奨されていません。これらの薬は、5α-リダクターゼという酵素の働きを阻害し、ジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンの生成を抑えることで、脱毛の進行を遅らせる効果があります。

 

しかし、ジヒドロテストステロンは男性の性器の発達にも関わっているため、妊娠中の女性がこれらの薬を服用すると、胎児に悪影響を及ぼす恐れがあります。また、女性に対するこれらの薬の有効性や安全性は確認されていないため、女性が使用することは避けましょう。

AGA内服薬を利用すべきでない女性の特徴

AGA治療薬を内服しない方がよい女性の特徴について、説明します。

AGAの診断を受けておらず、薄毛の原因がわかっていない

薄毛の悩みは一つではありません。女性型の脱毛症(FAGA)だけでなく、円形脱毛症や粃糠性脱毛症、びまん性脱毛症、牽引性脱毛症など、さまざまな原因があります。それぞれの状態には、適した治療法が異なります。

 

もし、女性型AGA(FAGA)用の薬を、他の種類の脱毛症に使っても効果は期待できないでしょう。薄毛の原因が何かわからない場合は、まず専門のクリニックで診察を受け、正確な診断を得ることが大切です。そうすることで、自分に合った治療を見つけられます。安易に自己判断で薬を使うのではなく、専門家のアドバイスを求めましょう。

副作用の症状が日常生活に支障をきたすほど進行している

薄毛治療薬を選ぶ際には、その効果だけでなく、副作用にも注意してください。ミノキシジルの内服薬は、塗るタイプの外用薬よりも発毛効果が高いことが特徴です。しかし、心臓への負担が増えるかもしれません。スピロノラクトンは比較的安全とされていますが、生理不順や体内の塩分バランスの乱れを引き起こす可能性があります。

 

副作用が日常生活に影響を与えるほどであれば、薬の使用を一時停止してください。我慢して内服を続けずに、医師に相談することが重要です。

内服薬の使用を1年以上続けても効果を実感できない

もし治療薬を1年以上服用しても改善が感じられない場合は、その薬が自分には合っていないかもしれません。1年という時間は効果を判断するには長いため、他の原因で薄毛が進行していることも考えられます。

 

しかし、薬の効果について不安がある場合でも、自己判断で服用をやめるのは危険です。医師と相談し、適切なアドバイスを受けた上で、治療の方向性を決めましょう。

薄毛が気になったら、早めに医師に相談しましょう

AGAは時間と共に進行する症状です。早期に治療を開始すれば、目に見えて薄毛が進む前に予防し、早く改善することが期待できます。進行したAGAを治療すると、治療前と後で髪の量に大きな差が出ることがあり、これを避けるためにも早期治療が重要です。

 

髪の毛が生え変わるサイクル、つまりヘアサイクルは限られた回数でしか繰り返せません。AGAによってこのサイクルが短くなると、毛根の寿命も縮まり、最終的には髪が生えなくなってしまいます。だからこそ、毛根がまだ機能しているうちに、ヘアサイクルを正常化させることが大切なのです。

 

忙しい日々の中で、薄毛や抜け毛の治療を始めるのが難しいと感じている方も多いかもしれません。そんな場合は、オンラインでのAGA診療を活用しましょう。自宅やオフィスからでも、診療の予約や受診ができるため、時間を有効に使いながら治療を進めることが可能です。

まとめ

この記事では、女性の脱毛症(FAGA)に対する治療薬の種類と効果について詳しくご紹介しました。女性には適さない薬や、特定の状況下で服用を控えるべき薬についても触れています。薄毛が気になる方は、適切なアドバイスを得るために医師の診察を受けることが重要です。

 

SOKUYAKUオンラインクリニックは、女性専用のAGA治療をオンラインで提供しています。効果や副作用についての丁寧な説明が受けられるため、髪の悩みがある方はぜひご活用ください。

 

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コメント 女性でも、薄毛に悩んでいる人は増えてきています。けれども、男性以上に、女性の薄毛は周りに相談しにくかったりわAGA専門を謳っているクリニックにあしを踏み入れることさえも抵抗がある人も多いことでしょう。そういった場合には、オンライン診療を利用することで、わざわざAGAを歌ったクリニックに行く抵抗感を軽減させることができるでしょう。自宅にいながら診察を受けることで、ゆっくりと正直に医師に話せるかもしれません。

監修医コメント

医師
山下 真理子

女性でも、薄毛に悩んでいる人は増えてきています。けれども、男性以上に、女性の薄毛は周りに相談しにくかったりわAGA専門を謳っているクリニックにあしを踏み入れることさえも抵抗がある人も多いことでしょう。そういった場合には、オンライン診療を利用することで、わざわざAGAを歌ったクリニックに行く抵抗感を軽減させることができるでしょう。自宅にいながら診察を受けることで、ゆっくりと正直に医師に話せるかもしれません。

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監修医師 山下 真理子
くみこクリニック京都駅前院所属 専門領域分類は美容皮膚科。 京都府立医科大学医学部医学科 卒業 / のべ10年以上の美容皮膚科勤務を経て、現在はくみこクリニック北山院に勤務している。コロナ以前は、大阪医専にて、医療従事者の教育にも関わった経験がある。
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