処方箋なしで薬はもらえる?病院・薬局のサービスや医薬品の販売・購入の情報について紹介
更新日:2024年05月29日
この記事では、そのような方が薬を手に入れるためにどういった方法があるのかご紹介します。
処方箋とは
医師が診察し、患者さんに薬を使ってもらう必要があると判断すると、医師は薬を処方します。その指示を薬剤師に伝える書類が処方箋です。そこには、薬の種類だけでなく、量や使い方が詳しく書かれています。
薬剤師は処方箋の内容が適切かどうか確認した後、薬の準備(調剤)を行います。日本の医療体制の中で、医師と薬剤師の役割は分担されています。このような仕組みは「医薬分業」と呼ばれています。処方箋は日本の医薬分業において医師と薬剤師をつなぐとても大事な文書なのです。
処方箋のメリット
処方の記録が残る
患者さんがいつ、どの医療機関で、どのような薬を処方されたのかが一目でわかります。患者さんはこの記録をお薬手帳で管理できるようになっています。
これまでにどのような薬を使ってきたのか確認することができますし、別の医療機関を受診したり、薬剤師に調剤してもらう際に、情報共有のツールとしてとても便利です。
医師の処方にミスがないかを薬剤師によって確認される
現在、薬の種類がとても多くなっており、処方ミスが起こる場合があります。医師が処方し、薬剤師が調剤するという仕組みのおかげで、処方を二重確認できるため、間違った薬が患者さんに届かないようになっています。
患者さんは調剤してもらう薬局を選ぶことができる
病院を出てすぐ近くの薬局で調剤してもらう、自宅に近い薬局やかかりつけの薬剤師がいる薬局で調剤してもらうなど、患者さんの状況に合わせて調剤薬局を選ぶことができます。
処方の記録が残る
患者さんがいつ、どの医療機関で、どのような薬を処方されたのかが一目でわかります。患者さんはこの記録をお薬手帳で管理できるようになっています。
これまでにどのような薬を使ってきたのか確認することができますし、別の医療機関を受診したり、薬剤師に調剤してもらう際に、情報共有のツールとしてとても便利です。
医師の処方にミスがないかを薬剤師によって確認される
現在、薬の種類がとても多くなっており、処方ミスが起こる場合があります。医師が処方し、薬剤師が調剤するという仕組みのおかげで、処方を二重確認できるため、間違った薬が患者さんに届かないようになっています。
患者さんは調剤してもらう薬局を選ぶことができる
病院を出てすぐ近くの薬局で調剤してもらう、自宅に近い薬局やかかりつけの薬剤師がいる薬局で調剤してもらうなど、患者さんの状況に合わせて調剤薬局を選ぶことができます。
医療用医薬品は医師の処方のもと調剤薬局で調剤される
日本では医薬品は大きく「医療用医薬品」と「一般用医薬品」に分けられます。このうち、医療用医薬品は医療機関が発行した処方箋をもとに薬剤師によって調剤されます。つまり、患者さんが医療機関を受診し、調剤薬局で受け取る医薬品は医療用医薬品ということになります。
薬剤師は医療用医薬品を患者さんに渡すとき、必ず服薬指導を行います。これは医療用医薬品は効果が高い反面、副作用にも注意する必要があるからです。
薬剤師が患者さんに提供する情報は、薬の種類や効果、使用回数や使用時間などの基本的な情報に加えて、保管方法や注意したい副作用や飲み合わせなどの情報です。
服薬指導は患者さんと薬剤師がコミュニケーションを取るよい機会です。医師にはなかなか相談できない病気や薬に対する疑問や悩みがあれば、薬剤師に相談してみるのもよいでしょう。
一般用医薬品(市販薬)などの商品は処方箋なしで販売・購入が可能
ご自身で病気をケアしたり、健康を維持しようと考えている方も多いのではないでしょうか。一般用医薬品は処方箋なしで購入することができます。薬局や薬店(ドラッグストア)、インターネットで自分で選んで購入できる薬は一般用医薬品です。
ひとくちに一般用医薬品と言っても、要指導医薬品、第一類医薬品、第二類医薬品、第三類医薬品に分類されています。薬局や薬店でカウンター越しに薬剤師や登録販売者から購入する様子からOver The Counter(OTC)薬とも呼ばれたり、市販薬、大衆薬とも呼ばれます。
要指導医薬品
医療用医薬品から市販薬になったばかりの薬のことで、市販薬としては取扱いに十分注意する必要があるので、これを購入する際は、薬剤師からお客様へ指導や情報提供を行うことになっています。
医療用医薬品から市販薬になったばかりの薬のことで、市販薬としては取扱いに十分注意する必要があるので、これを購入する際は、薬剤師からお客様へ指導や情報提供を行うことになっています。
第一類医薬品
第一類医薬品も副作用や薬の飲み合わせのリスクの観点から、薬剤師の説明を受けなければ購入することができません。第一類医薬品を買うために薬店に行っても通常の陳列棚には置かれておらず、商品はレジ裏などで保管されています。
第一類医薬品も副作用や薬の飲み合わせのリスクの観点から、薬剤師の説明を受けなければ購入することができません。第一類医薬品を買うために薬店に行っても通常の陳列棚には置かれておらず、商品はレジ裏などで保管されています。
第二類と第三類の医薬品
一方、第二類と第三類の医薬品は薬店の通常の陳列棚に置かれてあり、ご自身で自由に選んで購入することができます。風邪薬や塗り薬、漢方薬、湿布の商品の多くが第二類と第三類の医薬品に含まれています。
最近、インターネットを通じて市販薬が販売されています。外出せずに気軽に医薬品を入手できるので非常に便利ですが、何かお薬でトラブルが発生した際に、実際に店舗はあるのか、その薬局・薬店の薬剤師とすぐに連絡がとれるシステムになっているか見極める必要があります。
一方、第二類と第三類の医薬品は薬店の通常の陳列棚に置かれてあり、ご自身で自由に選んで購入することができます。風邪薬や塗り薬、漢方薬、湿布の商品の多くが第二類と第三類の医薬品に含まれています。
最近、インターネットを通じて市販薬が販売されています。外出せずに気軽に医薬品を入手できるので非常に便利ですが、何かお薬でトラブルが発生した際に、実際に店舗はあるのか、その薬局・薬店の薬剤師とすぐに連絡がとれるシステムになっているか見極める必要があります。
会社などで忙しく病院に行けない場合は「零売」も選択肢
いつも処方されている薬が欲しいけれど、会社が忙しくて病院に行く時間がないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そういった方に知って頂きたい薬の販売方法が「零売」です。
零売では医療用医薬品を薬局で購入できる
医療用医薬品は処方箋をもとに薬剤師が調剤する薬であると説明してきましたが、処方箋なしに医療用医薬品を購入できる方法もあります。
医療用医薬品は「処方箋医薬品」と「処方箋医薬品以外の医薬品」に分けられます。「処方箋医薬品」には高血圧・糖尿病の薬、抗生物質、精神安定剤、睡眠薬、抗がん剤などの専門性の高い医薬品が含まれます。
「処方箋医薬品」を受け取るためには処方箋が必須である一方、「処方箋医薬品以外の医薬品」を入手するために処方箋が必須というわけでありません。
このような「処方箋医薬品以外の医薬品」を処方箋なしに販売することを零売といいます。15000品目ある医療用医薬品の約半分が「処方箋医薬品」に分類されています。
薬剤師に効果や副作用など安全性を確認する必要がある
処方箋なしでも医療用医薬品を購入できる便利な零売ですが、誰でも零売するというわけではありません。まず、これまでに医療機関を受診し、ご自身の病状をしっかり把握している必要があります。
また、当該医薬品との付き合いが長く、効果や副作用についてもしっかりと把握していることも重要です。これまで対象となる疾患や症状で医療機関を受診した経歴がなく、飛び込みで医薬品を買い求めても、医薬品を購入することは難しいです。
零売によって販売できる医薬品は処方箋が不要であったとしても、医療用医薬品なので効能効果がある一方で副作用のリスクもあります。零売によって薬が販売される時、薬剤師から服薬指導を受ける必要があります。
処方箋で薬をもらうのと零売での価格の違いは?
医薬品を処方箋をもとに調剤薬局購入する場合と、零売で購入する場合の薬の価格に違いはあるのでしょうか。
薬を零売によって販売する際、医療保険が適用されません。そのため、薬の価格だけで考えると、処方箋によって購入する方が支払いは少なくなります。
しかし、零売では処方箋が必要ではないため、医療機関を受診する必要がないため、診察代や検査代、調剤薬局の基本料や薬学管理料を支払う必要がなくなります。
したがって、総合的に考えると、零売で薬を購入する方が支払いを抑えることができることがあります。
コロナ禍で病院に受診できず対応が変化
新型コロナウイルス感染症の拡大により医療機関を受診する方が激減しています。これは病院などの医療機関に行くことで新型コロナウイルスに感染してしまい健康を害してしまうことへの不安に起因しています。
こういった状況でも薬を欠かせない方は多くいらっしゃいます。もしも、ご自身がお使いの薬が処方箋医薬品以外の医薬品であり、ご自身の病状や薬のことをしっかり把握しているのあれば、零売を活用してみてはいかがでしょうか。
薬の情報や零売店舗について薬局で相談・問い合わせしてみましょう
ここまで紹介してきたように零売は非常に便利な仕組みです。しかし、零売の認知度はまだまだ低く、零売を行っている薬局は多くはありません。
しかし、「会社が忙しくて病院に行けない」や「コロナウイルスが怖くて病院に行きたくない」などのライフスタイルの変化により、零売のという選択しが拡がってくることが予想されます。
お近くやかかりつけの薬局で零売について問い合わせて、有効活用できないか検討してみてはいかがでしょうか。
病院に行かずに薬がもらえるオンライン診療がオススメ
上述では零売について解説を行ってきましたが、欲しい薬が「処方箋医薬品」に該当するという方は、オンライン診療がオススメです。
オンライン診療とは「病院に行かなくても、スマートフォンやタブレットのカメラを繋いで診察を受けられるサービス」です。
現在感染症拡大を受けての特例措置として、初診でのオンライン診療も可能になっています。
オンライン診療アプリ「SOKUYAKU」
前述からもお伝えしてきている通り、オンライン診療は「病院に行かなくても、スマートフォンやタブレットのカメラを繋いで診察を受けられるサービス」です。
感染症が拡大している中「病院に行くのが怖い……」と感じている方や、仕事が忙しくてなかなか病院に行けない方もいます。
オンライン診療アプリSOKUYAKUから事前予約をすれば、おうちで受診可能です。
SOKUYAKUを使う場合、普段の診察代やお薬代にプラスしてかかるのはサービス利用料(275円/回)と送料なので、こんな方におすすめのサービスです!
いつもと同じ薬をもらうために通院するのは面倒
感染リスクがある中、病院に行くことに抵抗がある
忙しいや時間の都合が合わずに病院に行けない
前述からもお伝えしてきている通り、オンライン診療は「病院に行かなくても、スマートフォンやタブレットのカメラを繋いで診察を受けられるサービス」です。
感染症が拡大している中「病院に行くのが怖い……」と感じている方や、仕事が忙しくてなかなか病院に行けない方もいます。
オンライン診療アプリSOKUYAKUから事前予約をすれば、おうちで受診可能です。
SOKUYAKUを使う場合、普段の診察代やお薬代にプラスしてかかるのはサービス利用料(275円/回)と送料なので、こんな方におすすめのサービスです!
いつもと同じ薬をもらうために通院するのは面倒
感染リスクがある中、病院に行くことに抵抗がある
忙しいや時間の都合が合わずに病院に行けない
参考文献
処方箋の交付等に関連する法令の規定|厚生労働省
医療用医薬品 | 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
一般用医薬品・要指導医薬品 | 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
一般用医薬品のリスク区分|厚生労働省
処方せん医薬品等の取り扱いについて|厚生労働省
まとめ
最近ではオンライン診療を行っている病院も増えており、誰でも気軽に相談できるという状況が生まれています。
オンライン診療は、
・受付や会計の待ち時間が短縮される。
・自宅や外出先で診療が受けられる。
・院内処方の場合くすりが自宅に届く。
・院内感染・二次感染のリスクがない。
などのメリットがあり、非常に便利なサービスです。
SOKUYAKUでは、多数の診療科目や全国から病院を探すことができます。
また、新型コロナウイルス感染症の検査は、医療機関以外の自宅でも実施が可能です。
SOKUYAKUで、ビデオ通話にて診療をご受診頂き、PCR検査をご希望の場合は、SOKUYAKUからご自宅で唾液採取して頂く検査キットをご注文頂けます。
周辺への感染の可能性を配慮して外出を控えたいやその他事情により、病院に行くことが難しい場合は、オンライン診療を検討してみてはいかがでしょうか。
当コラムの掲載記事に関するご注意点
- 当コラムに掲載されている情報については、執筆される方に対し、事実や根拠に基づく執筆をお願いし、当社にて掲載内容に不適切な表記がないか、確認をしておりますが、医療及び健康管理上の事由など、その内容の正確性や有効性などについて何らかの保証をできるものではありません。
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Webディレクター / 薬剤師
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※お薬の処方は医師の診察により薬が処方された場合に限ります。