医療用のロキソニンテープは通販で購入することは可能?
更新日:2024年02月26日
医療用のロキソニンテープは、効果がとても高い鎮痛消炎剤です。通常は、病院やクリニックの医師が診察したうえで処方箋を作成し、それをもとに調剤薬局の薬剤師が調剤したものを使用します。
しかし、仕事が忙しいときは、「病院に行かなくてもロキソニンテープが手に入ればいいのに」と思うこともあるのではないでしょうか。。
医療用のロキソニンテープは通販で購入できない
医療用のロキソニンテープは、「医療用医薬品」に指定されているため、通販で購入することができません。
医療用医薬品は、高い効果が期待できる反面、副作用に注意が必要です。
そのため、医師が診断したうえで症状や体質に合ったものを処方し、さらに薬剤師が処方箋やお薬手帳の内容をチェックしたうえで調剤するのが原則です。
そして、薬剤師の対面での確認や情報提供が必要と決められているため、インターネット販売を含め通販で購入することはできません。
なお、ロキソニンテープのジェネリック薬(後発薬)である「ロキソプロフェンNaテープ」も同様です。
一部の医療用医薬品が零売なら購入可能
医療用のロキソニンテープは、医療用医薬品であるため、医師の診断・処方と薬剤師の確認・調剤が必要であり、通販では購入できないことが原則です。
では、医療用のロキソニンテープは、絶対に医師の処方箋がないと入手できないのかというと、そうではありません。
医療用医薬品のなかでも「処方箋以外の医療用医薬品」に指定されているものは、やむを得ない状況にあって、一定の条件を満たせば、医師の処方箋がなくても、「零売」という方法で購入できる決まりになっています。
零売について
「零売(れいばい)」は、あまり聞きなれない言葉ですが、もともとは「小分け」や「小売り」という意味があります。いまでは「処方箋なしで医療用医薬品を販売する」という意味の専門用語として使われています。
前にも述べたように、医療用医薬品は、高い効果が期待できる反面、副作用に注意が必要な医薬品です。
したがって、零売を行うには、やむを得ず医薬品を販売しなければならない状況にあって、医師への診察を勧めたうえで、必要最低限の数量に限定する、相互作用・重複投薬防止のために薬歴を管理する、薬局において薬剤師が対面により販売をするなどの条件を満たすことが、厚生労働省によって決められています。
医療用のロキソニンテープは、「処方箋以外の医療用医薬品」に指定されているので、零売であれば、医師の診察を受けなくても、零売薬局で購入することができます。
零売ができる条件であっても可能なかぎり受診を
医療用医薬品は、高い効果が期待できる反面、副作用に注意が必要です。
ロキソニンテープも、紅斑、皮膚炎、胃不快感、浮腫などの副作用が起きる可能性があり、アナフィラキシーなどの重大な副作用が起きる可能性も否定できません。
このため、アスピリン喘息がある方や、過敏症がある方などは禁忌とされています。したがって、可能なかぎり医師の診察・処方を受けたうえで使用する必要があります。
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