肌のお悩みに！ハイチオールにはお肌の悩みに効果的？ハイチオールが含まれる市販薬の効果や成分、価格について解説

医療の現場では主に、湿疹、中毒疹、薬疹、じん麻疹、尋常性ざ瘡、多形滲出性紅斑、放射線障害による白血球減少症など、皮膚の新陳代謝の正常化や、抗アレルギー、解毒などの目的で使用し、また、放射線治療などによる白血球減少の抑制などの治療にも使われるお薬です。

疾病の治療のほかに、美容皮膚科などで、シミ、そばかすの改善や美白、肝斑の改善を目的とし、シナール（ビタミン製）、トランサミン（トラネキサム酸）などと一緒に処方される事が多く、健康、美容の向上の目的使用される場合もあります。（美容目的ための診療は自費診療となり、薬の購入も保険適用ではなく、自費での購入となります。）

ハイチオールは、「Lシステイン」という物質を主成分として構成されている医薬品です。「L-システイン」は代謝を促し、たんぱく質を構成するアミノ酸成分です。具体的には、皮膚・髪・爪の元となるタンパク質を作り出す成分ですね。

強い皮膚や爪、ハリやコシのある髪などを維持するには、このたんぱく質が関与しています。Lシステインは、皮膚や肝臓に多く存在し、さまざまな代謝に関与することで、体の健康維持に大切な働きをしています。

「代謝」とは一般的に、「足りないものを補い、いらないものを体外に排出する」という身体の新陳代謝の事を言います。肝臓の機能を強化したり、解毒作用の向上を期待して「二日酔い」や「疲労回復」などのキャッチコピーで販売されている市販の医薬品もあります。

サプリメントや化粧品などでも「L-システイン」という表記を目にしたことがある人もいらっしゃるかもしれません。

処方薬である「ハイチオール」ですが、市販の薬や商品について、またその購入方法などを詳しく見ていきましょう。

アスコルビン酸は「ビタミンC」のことです。ビタミンCと聞くとかなりなじみのある名前になりますね。ミネラルなどと並んで、私たちの体の代謝の促進やエネルギーを産み出すための重要な物質です。

偏った食生活や暴飲暴食、ストレスや生活習慣の乱れ、運動不足などによって、「なんとなく体が重い」「疲れが取れにくい」などの「なんとなく不調」の改善にも役立ちます。

「ハイチオールC」は、商品の改良を経て、現在はいくつかのラインナップが用意されています。（商品情報やメーカーの希望小売価格は2020年10月現在のものです。）

医療用医薬品の「シナール」に配合されているビタミンと量と同量の配合量に加えて「パントテン酸」とL-システインが配合されているお薬です。

パントテン酸カルシウムは、ビタミンCの補給を助ける作用のある成分で、ビタミンB群に分類されるビタミンです。ハイチオールCシリーズの中でもっともパントテン酸カルシウムの配合量が多い商品です。

1回2錠、1日2回の服用回数で負担なく続けられる商品です。4錠（成人1日量）中　240mgのL-システインを含有しながら小粒の錠剤タイプへと剤型を改良されたのが特徴です。

前述の、「ハイチオールＣ プラス」のリニューアル製品です。製薬会社独自の新しいフィルムコーティング製法を採用し、錠剤をコンパクトさ、見た目の光沢感などの改良を進めると共に、服用のしやすさを実現したお薬です。

従来品の「ハイチオールCプラス」と比べて質量が約半分となり、直径が約2.5mm小さくなりました。内容量も大容量サイズ（270錠タイプ）が展開されており、1錠当たりの価格も安くなっていますので、続けやすさの他、持ち運びや、お仕事などの合間の服用が手軽にできるような改良がされているのが特徴です。

アミノ酸製剤やビタミン剤などの医薬品の服用を検討する際の背景として、美容に関するお悩みのみならず健康や体調全般に関するお悩みをお持ちの方が多いと思います。

特に肌の疲れや荒れ、シミやソバカス、頻繁に口内炎や口角炎に悩まされるなどの他、疲れが取れにくい、なんとなく調子が悪いなどの原因がはっきりしないものも多いかもしれません。

特に病院にかかるほどではないけど、ちょっとした不調を市販の薬で改善することはできないかな？と考える方も少なくはないと思います。

では市販薬の「ハイチオールＣ」には主にどのような効能効果があるのでしょうか？次にあげるものを見ていきましょう。

（※エスエス製薬「ハイチオールCプラス２」添付文書から抜粋）とあります。

肌細胞の新陳代謝を正常化し、肌の回復をサポートする他、代謝を助けることによって「シミやそばかす、ニキビなどの肌トラブル」と「全身倦怠(疲れ・だるさ)」の両方に効果がありますね。肝機能の代謝機能を助ける事から「二日酔い」などにもアプローチすることができます。

お肌の悩み全般（シミ、そばかす、ニキビなど）への効果として、ハイチオールＣを構成するＬ－システインやビタミンC（アスコルビン酸）、パントテン酸などが協力して、メラニン色素の生成を抑えるとあります。

特にＬ-システインはアミノ酸の一種で、皮膚・髪・爪などに含まれるタンパク質ケラチンの構成成分となっているため、健康・美容に有益な効果を発揮します。

また、ビタミンC（アスコルビン酸）は、「酸化や老化を防ぐビタミン」と呼ばれています。コラーゲンの生成や鉄分の吸収に必要不可欠で、お肌を丈夫にしたり、粘膜を強くしたり、さまざまなストレスへの抵抗力を高める働きがあります。

サビと言われる「過酸化脂質」を抑える抗酸化作用もあり、アンチエイジングや美容の強い味方。美容関連の化粧品や、サプリメントなどに多数使用されています。

ビタミンCがＬ－システインと協力する事で、日焼けや加齢などが原因のシミやそばかす、ニキビ跡の他、日やけ・かぶれによる色素沈着、肌のトーンを明るくしたいなどの症状の改善に加えコラーゲン生成を促す作用などを助け、肌トラブルに効果があるのです。

代謝を促す作用、疲労を回復する作用は、内臓機能の底上げをすることにより、二日酔いの回復や疲労回復に役立ちます。

成分の相乗効果を期待しつつ、足りない栄養素を補う目的で取り入れてみるのが良いのではないでしょうか。

一方、Ｌ-システインは体内で合成することが可能なアミノ酸です。L-システイン合成の元となる「メチオニン」を含む食品（魚介類、大豆・大豆製品、鶏肉などの肉類）を積極的に摂取する事で補う事ができるのですが、必要量を確保し続ける事が意外に難しく、胃腸機能が弱い人や食事が不規則な人は欠乏状態になりやすい傾向にあります。

このように、生活習慣のみで補給が間に合わないといった場合に保健薬（滋養強壮作用や健康増進を目的としている医薬品）を上手に使用するというのは一つの選択肢だといえるでしょう。

もちろんこれらは医薬品です。不調の改善は、飲み薬だけで行うのではなく、食生活や生活習慣の改善なども合わせて行う必要があります。

ビタミン類やアミノ酸成分で構成されている飲み薬でも、過剰摂取に注意しなければならないものもあるので、ご自身の体の調子をよく把握して、適切な医薬品を選ぶ事ができると良いでしょう。

Ｌ-システインやビタミンC（アスコルビン酸）は、副作用の心配はほぼないとされています。医薬品分類も市販薬の中で最もリスクの低い「第三類医薬品」に分類されています。

ですが、Ｌ-システインの過剰摂取によるメラニンの減少が白髪の原因になる可能性が指摘されていたり、吸収されなかったビタミンCが胃腸を刺激して一過性の下痢や吐き気、胃けいれんといった症状が現れることがあります。

ビタミンCは水に溶けやすい性質上、尿中に排出されてしまうのですが、大量摂取が尿管結石の原因になるという研究結果もあります。（最近の研究ではその研究結果に否定的なデータも出ているようです。）

これらのデータを総合して考えても、ハイチオールＣに関して、重大な副作用につながるような医薬品ではないというのが一般的な見解ですが、体に負担をかけない程度に摂取すれば副作用の心配もなく、効果を最大限に期待できます。一度に大量に摂取するような事はせずに、用法や用量を守り、適量を継続して摂取するようにしましょう。

また、ハイチオールCシリーズを小児に服用させる場合は、保護者の監督のもと、服用させるようにしてください。7歳未満の小児は服用することができない薬です。

妊娠中や妊娠している可能性のある人も基本的には問題ないとされていますが、妊娠期間中は体質が敏感になっていることがあるので、薬の服用についてはかかりつけの医師に相談されることをおすすめします。

医薬品を使用して、皮膚のかゆみや発疹、下痢、嘔吐などの症状が現れた場合は、すぐに服用をやめ、医療機関を受診するようにしましょう。（副作用やアレルギーなどの可能性があります。）

製品の品質の維持のため、一度開封したら誤用や使用期限、湿気などに注意し、ビンや容器の蓋をきっちり閉めて保管するようにして下さい。

医薬品の服用の際は、付属の添付文書等の詳細情報を確認し、少しでも服用に関して不安のある人は、薬剤師や登録販売者に相談するようにしましょう。

また医療用医薬品の「ハイチオール」は、保険薬局で医師の処方箋をもとに薬剤師が販売する処方薬ですが、零売薬局等で医師、歯科医師の処方箋がなくても購入できる薬としても位置付けられています。

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