フルメトロン点眼液のジェネリックはある?医薬品の通販はできる?使い方のポイントや副作用についても薬剤師が解説
更新日:2024年02月27日
フルメトロン点眼液はどんな薬?
フルメトロン点眼液はフルオロメトロンというステロイドが有効成分で、ものもらい・結膜炎等の目の炎症や痒みなどの症状を抑える作用があり、広く治療に用いられる医療用眼科用剤です。
フルメトロン点眼液にジェネリックはある?
フルメトロン点眼液は薬効成分の濃度の違いにより3種類の製剤があり、全ての製剤で複数のメーカーからジェネリック医薬品が発売されています。ジェネリック医薬品は先発品と同じ有効成分を含有しています。
防腐剤・調整剤などの添加物は先発品と異なる場合がありますが、先発品と同等の効能効果が確認された製剤ですので安心して使用することができます。
処方箋医薬品の点眼液は高価な製剤が多いですよね?ジェネリック医薬品を利用することで同等の治療効果を得つつ、コストを落として薬物治療を行うことができます。
どんな治療に使われている?どんな症状に効果的なの?
フルメトロン点眼液(有効成分名フルオロメトロン)は抗炎症作用を有しており、ものもらい・眼瞼炎・結膜炎・角膜炎といった目の炎症性疾患に使用されるほか、花粉症などによる目の強い痒みを抑える作用もあります。このように多くの目の症状改善に使用されています。
点眼液の使い方のポイントは?
フルメトロン点眼液を処方されたことのある方は、「よく振ってから使用してください。」と医師・薬剤師から伝えられましたよね。フルメトロン点眼液の特徴として懸濁性(けんだくせい)点眼液である点があげられます。
懸濁性の点眼液は薬の有効成分が小さな粒となって点眼液の中に混ざっています。粒なので時間の経過とともに容器の底に向かって薬効成分が沈殿していきます。
そのため使用前によく振って薬の成分が容器内で均一になるようにしないと期待する効果が出ない可能性がありますので、よく振ってから使用してください。
また使用後は容器を立てて保管しましょう。立てずに長時間保管すると薬効成分の粒が沈殿し、点眼液の先端を塞いでしまうことがあります。
またステロイドは作用が強いなど、あまり良くないイメージをお持ちの患者様もいらっしゃいますが、医師・薬剤師の指示通りの用法用量を守って使用していただければ、点眼液で強い副作用が発現するケースはほとんどありません。
ステロイドの点眼液は必要時に短期間でしっかり薬剤を使用し、漫然と長期間使用しないことが推奨されていますので、ご自身で使用頻度などの調整はしないようにお願いします。以上2点のポイントを守っていただくことで安全な薬物治療を行うことができます。
フルメトロン点眼液に副作用や注意点はある?
使用する薬剤の有効成分濃度や患者様の年齢・症状により使用回数増減しますので医師・薬剤師の指示に従ってください。
一般的には用時よく振りまぜたのち、通常1回1~2滴、1日2~4回点眼します。
よくある間違った点眼方法は目尻に薬剤の先端をくっつけて点眼するといった、点眼が苦手な方によく見られる間違いです。
点眼を行う際、点眼剤の先端が眼につかないようにするのは、容器の中に細菌が混入するのを防ぐためです。このような理由から点眼剤の先端は眼に限らず指などでも触れるべきではありません。
点眼剤はしっかりと眼に入れば1滴で十分な量です。2滴以上を点眼しても溢れ出るだけで薬の効き方には変わりありません。
それだけではなく眼の周囲の皮膚に炎症が起こるなど副作用が出るリスクが高まってしまいます。
点眼後に眼をパチパチとまばたきするまばたきをすることによって薬液が眼から鼻に流れてしまいます。
鼻というのは実は薬の吸収が非常に良いので、流れてきた薬液が体内に吸収されて、予期せぬ副作用の原因になってしまいますので注意してご利用ください。
その他の注意点は医師から指示された用法・用量を守って使用することです。使用頻度を増やしたからといって効果がでやすくなるわけではありません。
複数の点眼剤を使用する際は、使用間隔を5分以上空けて、指示された順番で使用しましょう。
コンタクトレンズ(ソフトコンタクトレンズ含む)を使用している場合は医師または薬剤師に相談してください。防腐剤とコンタクトレンズのトラブルにより、目の傷・炎症が起こる恐れがあります。
使用中に気になる症状があった場合は医師または薬剤師に相談してください。点眼剤は患者一人一人の症状から医師が判断し、処方されていますので、他人に貸し借りは行わないでください。
また、薬剤の開封前の使用期限は容器に記載されています。開封後は1ヶ月が使用期限なので、1ヶ月をすぎた場合は薬液が残っていた場合でも破棄するようにしてください。
また点眼液中に濁りや異物がある場合は使用期限内でも破棄してください。高齢者の方や妊婦又は妊娠している可能性のある方は医師・薬剤師に相談してください。
以下に該当する方はフルメトロン点眼液(一般名フルオロメトロン)を使用することができません。
フルオロメトロンに対し過敏症の既往歴のある方
角膜上皮剥離又は角膜潰瘍のある方
ウイルス性結膜・角膜疾患、結核性眼疾患、真菌性眼疾患又は化膿性眼疾患のある方
フルメトロン点眼液は通販できるの?どんな医薬品が通販可能?
フルメトロン点眼液は医師の診断により処方される処方箋医薬品ですので、市販で購入することはできません。また処方箋医薬品の通信販売は法律で禁止されていますので通販で購入することはできません。
インターネット上では医薬品の通販サイトが多くありますが、安全性・適切な薬物治療の観点からも利用するべきではありません。
薬を使用する治療では副作用のリスクは避けられません。万が一強い症状の副作用が出てしまった場合、医師の診断のもと処方された薬剤を指示通り服用していた場合は国の様々な保障制度を利用することができます。
しかし通販サイトや個人輸入などで副作用など健康被害が出た場合は国の保障制度を利用することはできません。
フルメトロン点眼液はどうすれば購入できる?
フルメトロン点眼液を市販で購入することはできません。(R2年6月現在)フルメトロン点眼液を購入するためには病院の受診によって発行された処方箋を薬局に持っていくか、処方箋なしで医薬品を購入できる零売薬局での購入が可能です。
実は病院で処方される医療用医薬品の中には、処方箋がなくても購入できるものがあります。
これは「零売」(レイバイ)と呼ばれる、医療用医薬品を薬剤師によって対面販売する制度になります。
最近ではオンライン診療を行っている病院も増えており、誰でも気軽に相談できるという状況が生まれています。
オンライン診療は、
・受付や会計の待ち時間が短縮される。
・自宅や外出先で診療が受けられる。
・院内処方の場合くすりが自宅に届く。
・院内感染・二次感染のリスクがない。
などのメリットがあり、非常に便利なサービスです。
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