EDの治療薬を通販で入手するのは危険?ED (勃起障害・勃起不全)のオンライン診療について解説
更新日:2024年05月16日
国内でのEDジェネリック薬の普及やオンライン診療の解禁により、通販の利点は相対的に減少し、デメリット(危険性)が顕著になっています。
この記事ではED治療薬の通販とオンライン診療を比較して、仕組みや問題点について解説します。
ED治療薬の通販とは
通販サイトでは、海外メーカー(特にインド企業)のED治療薬ジェネリックや、バイアグラ・レビトラ・シアリスの輸入品が販売されています。実際には、これらは「販売」ではなく「個人輸入代行」という形態が取られています。
・国内未承認の医薬品の販売
・医師の処方が必要な医薬品(処方箋薬)を処方箋なしに販売する行為
上記は違法行為です。ただし、消費者が自身の治療に必要な一定量(処方箋薬は1ヶ月分以内)に限って個人的に輸入したり、海外から持ち込むことは許されており、それらを「代行」するという形で通販サイトは運営されています。
本来は海外居住者が一時的に日本に滞在する場合を想定して作られた規定なので、国内未承認薬であっても海外で承認を得ている医薬品であれば一部を除き、個人輸入が可能とされています。その仕組みを利用して輸入代行業者は海外製ジェネリック薬を国内で販売しています。
なお、一部のクリニックでも国内未承認のED治療薬を院内処方で販売していますが、これも法律違反です。医師が自分で患者に処方するために医薬品を個人輸入することは許されていますが、「①治療上の緊急性がある②国内に代替品が流通していない③医師が自己の責任のもとで自己の患者様の診断・治療に使用する」場合に限られます。ED治療薬は①②の条件に当てはまらないため、これらのクリニックは法律に違反しています。
通販ED治療薬の危険性
通販で販売されているED治療薬に偽造品が混ざっていたなど、様々な問題が起きています。
偽造品が混じっている可能性がある
2016年実施の偽造ED治療薬についての4社合同調査結果によると、日本国内で日本語により運営されている個人輸入代行サイトで入手したED治療薬のうち35.6%が偽造品でした。
偽造品で健康被害が生じる恐れがある
偽造品には3つのタイプがあります。
・薬効成分が表示と異なる(多すぎる・少なすぎる・成分ゼロ)
・カフェインやアンフェタミンなど別の成分が入っている
・不純物が混入している(タルカムパウダー・インク・塗料など)
薬効成分過多、別成分や不純物が混入している偽造薬を服用し、重度の副作用が生じることがあり、救急搬送されたり死に至るような重篤なケースもあります。また、服用したお薬の成分が明確でない場合は、お薬の成分を調べないと副作用に対する適切な処置が取れず、対応に遅れが生じる場合もあります。
薬効成分が少なすぎる、または全く入っていない偽造薬を服用した場合、単に金銭の問題では済みません。服用後にも効果が現れることはないため「ED治療薬が効かない」「ED治療を続けても無駄だ」と諦めたり、精神的に負荷がかかりEDが悪化したりすることも起こり得ます。
偽造品には3つのタイプがあります。
・薬効成分が表示と異なる(多すぎる・少なすぎる・成分ゼロ)
・カフェインやアンフェタミンなど別の成分が入っている
・不純物が混入している(タルカムパウダー・インク・塗料など)
薬効成分過多、別成分や不純物が混入している偽造薬を服用し、重度の副作用が生じることがあり、救急搬送されたり死に至るような重篤なケースもあります。また、服用したお薬の成分が明確でない場合は、お薬の成分を調べないと副作用に対する適切な処置が取れず、対応に遅れが生じる場合もあります。
薬効成分が少なすぎる、または全く入っていない偽造薬を服用した場合、単に金銭の問題では済みません。服用後にも効果が現れることはないため「ED治療薬が効かない」「ED治療を続けても無駄だ」と諦めたり、精神的に負荷がかかりEDが悪化したりすることも起こり得ます。
偽造品でなくても安全性が不確か
海外で承認されたED治療薬の中には、偽造品でなくても日本国内で流通する正規品と比べると安全性が不確かなものがあり、健康被害が生じる可能性は否めません。海外の正規品であっても日本ほどの安全性や、製造・保管時の衛生管理の基準が高くない場合があるからです。
海外で承認されたED治療薬の中には、偽造品でなくても日本国内で流通する正規品と比べると安全性が不確かなものがあり、健康被害が生じる可能性は否めません。海外の正規品であっても日本ほどの安全性や、製造・保管時の衛生管理の基準が高くない場合があるからです。
健康被害が生じても救済されない
「医薬品副作用救済制度」により、日本国内で流通する正規の医薬品を適切に使用していた場合、以下のケースでは被害者本人や遺族が、医療費・年金・一時金の給付を受けられます。
・副作用で入院治療が必要となった場合
・傷害が残った場合
・死亡した場合
一方、通販(個人輸入)で購入した医薬品はこの制度の対象外となるため、重篤な副作用が生じた場合でも救済処置は受けられません。完全に自己責任となるのです。
「医薬品副作用救済制度」により、日本国内で流通する正規の医薬品を適切に使用していた場合、以下のケースでは被害者本人や遺族が、医療費・年金・一時金の給付を受けられます。
・副作用で入院治療が必要となった場合
・傷害が残った場合
・死亡した場合
一方、通販(個人輸入)で購入した医薬品はこの制度の対象外となるため、重篤な副作用が生じた場合でも救済処置は受けられません。完全に自己責任となるのです。
ED治療薬の安全な入手方法は?
ネット上にはED治療薬を購入できるサイトが数多く存在しますが、それらは個人輸入代行のサービスを行うサイトです。
国が注意喚起をしているように、実際に利用する人たちは慎重になりましょう。
医薬品等を海外から購入しようとされる方へ:厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index.html
日本国内では安全性、品質、有効性が十分に確認された医薬品が正規に販売されています。しかし、輸入される外国製の医薬品にはそのような保証はありません。また、英文などの説明書しかなく、医師や薬剤師からの服用の指導や副作用についての説明などが不十分なことが多々あります。
また、偽造品が出回り、重篤な副作用被害が生じている事案も報告されています。
EDは誰にでも相談しやすい悩みではなく、一部を除き保険適用外の治療であるため、お薬だけでなんとか改善させたい、なるべく安く簡単にお薬を入手したいという人たちの心理につけ込む悪徳業者も少なくありません。
専門の病院やクリニックに相談し、医師の診察を受け、適切なED治療薬を処方してもらうのが唯一の安全な入手方法と言えます。
以下に、専門病院やクリニックを探すことができるサイトをご紹介します。
お薬を入手する際には、相談しようとするクリニックが、国内の正規のED治療薬を取り扱っていること、また正しい診察を受けて服用に問題がないこと、服用後の体調変化や心理面でのフォロー体制が整っていることの確認も大切です。
オンライン診療とは
ED(勃起障害・勃起不全)とは、男性が性的興奮を感じても十分に勃起できない、もしくは維持できない状態を言います。
ED治療薬を求める男性の多くは、オンライン診療を選ぶ傾向にあります。オンライン診療では、PCやスマホを使い全国どこからでも診療を受けられます。オンライン診療がEDに悩む男性にとっての救いとなっています。
オンライン診療のメリット
オンライン診療のメリットは、患者様が医院へ足を運ぶ必要がないため、時間や距離の制約を受けることなく、自宅や職場から受診できる点です。
オンライン診療のデメリット
多くのメリットがあるオンライン診療ですが、デメリットもあります。
例えば、触診などの物理的な検査の実施はオンラインでは難しいです。また、不安定な通信環境下では満足な診察が受けられないケースも考えられます。
さらに医師との直接の対面がないため、細やかな疑問や不安を相談しづらくなる場合もあります。
オンライン診療でのED治療薬
技術の進歩に伴い、多くの医療分野でオンライン診療が便利な方法として注目され、普及しています。ED治療薬の処方も例外ではありません。
ED治療薬の種類
ED治療薬は、バイアグラやそのジェネリック版など、様々な種類がオンライン診療で処方されています。これらのお薬は勃起不全を改善するためのもので、それぞれの特性や副作用などについても知っておくべきことでしょう。
例えば、バイアグラは勃起力は強いですが、食事に影響されやすいという側面も持ち合わせています。
一方、ジェネリック医薬品は、先発薬と同等の効果を持ちつつ、価格も安価なものとなっています。
オンライン診療の一般的な流れ
オンライン診療でED治療薬を処方する際の一般的な流れを見てみましょう。医師は、オンライン診療で行われた問診や診察の結果を基に、患者様の状態に合った治療薬を処方します。
この過程で重要なのは、患者様がご自身の健康状態や症状を正確に伝えることです。また、オンライン診療では医師とのコミュニケーションが鍵となるため、疑問や不安がある時は、患者様から積極的に質問しましょう。
オンライン診療での診察のポイント
オンライン診療での診察では、以下のポイントが重要になります。
・明確な情報提供 : 自身の健康状態や症状を正確に、詳細に伝えること。
・積極的な質問 : 不安や疑問点は必ず医師に質問すること。
・プライバシーの確保 : 安全なネットワーク環境下での診察。
オンライン診療は違法?安全?
ここ数年で、オンライン診療は急速に普及しました。しかし、なかには法律に順守していないものもあります。
そのようなオンライン診療を利用してしまうと、法的トラブルや健康被害にあってしまうこともあります。
違法なオンライン診療の特徴
違法なオンライン診療では、医師の問診や診断がなく、ED治療薬が処方されるケースが少なくありません。また、偽造品やコピー品を処方された事例も報告されており、健康リスクは非常に高いと言えます。
特にED治療薬やAGA治療薬のような医薬品は、正規の医療機関を受診せずに購入する方法は違法とされています。
安全なオンライン診療の選び方
オンライン診療を安全に利用するには、以下の3点に注意して選びましょう。
・医師との対面診断や、電話問診も行われる医療機関かどうか。
・処方された医薬品は厚生労働省に認可されたものかどうか。
・クリニックの口コミ、評判
オンライン診療を行う医療機関は、厚生労働省の認可を受けている場合が多いため、その点もあわせて確認しましょう。
違法クリニックのリスクと対処法
違法クリニックを利用した際のリスクには以下の点が挙げられます。
・偽造品やコピー品を処方される可能性がある。
・副作用や健康被害を受ける危険性がある。
・法的トラブルに巻き込まれる可能性がある。
取り返しのつかない被害を避けるためにも、厚生労働省で認可された医療機関かどうか、また、クリニックの評判や口コミを確認することが大切です。認可された医療機関は厚生労働省のサイトで確認することができます。
疑問を抱いた際には専門機関や医者に相談することをお勧めします。
まとめ
「ED治療の相談に行くのは恥ずかしい」「通販の方が安い」といった理由から、危険と知りつつも安価で手軽な通販のED治療薬に手を出す人もいるようですが、大きなリスクを伴います。
オンライン診療の普及により、羞恥心に関してはハードルが下がりました。また、ジェネリック薬の登場によって価格面での問題も改善されつつあります。
危険な通販薬ではなく、是非オンライン診療の利用を検討してください。
SOKUYAKUオンラインクリニックでは通院せずにED治療を受診することが可能です。医師が個々の患者様に適した治療薬を処方し、ご自宅へお届けします。
是非ご利用ください。
※受付時間:平日10:00~19:00
医師
村上 知彦
この記事には医師による認証マークである「メディコレマーク」が付与されています。
当コラムの掲載記事に関するご注意点
- 当コラムに掲載されている情報については、執筆される方に対し、事実や根拠に基づく執筆をお願いし、当社にて掲載内容に不適切な表記がないか、確認をしておりますが、医療及び健康管理上の事由など、その内容の正確性や有効性などについて何らかの保証をできるものではありません。
- 当コラムにおいて、医療及び健康管理関連の資格を持った方による助言、評価等を掲載する場合がありますが、それらもあくまでその方個人の見解であり、前項同様に内容の正確性や有効性などについて保証できるものではありません。
- 当コラムにおける情報は、執筆時点の情報であり、掲載後の状況により、内容の変更が生じる場合があります。
- 前各項に関する事項により読者の皆様に生じた何らかの損失、損害等について、当社は一切責任を負うものではありません。
いいねしよう!
SOKUYAKUの使い方
-
STEP1
診療予約
-
STEP2
オンライン問診
-
STEP3
オンライン診療
-
STEP4
オンライン服薬指導
-
STEP5
おくすり配達
※お薬の処方は医師の診察により薬が処方された場合に限ります。
使用される場合には、医療機関から国内承認を得た薬剤を使用されることをお勧めします。
羞恥心から対面での受診に負担を感じる場合には、オンライン診療サービスを利用され、
適切に、そして安全にED治療を受けていただくのが重要と考えます。