AGA治療方法「発毛カクテル注射(ミノキシジル注射)」とは?効果や副作用について解説
更新日:2024年05月31日
しかし、こうした治療以外にも、頭皮に直接注射する「発毛カクテル注射(ミノキシジル注射)」という治療法があります。
頭皮に注射をするのは痛そうですし、満足いく効果を得られる確証がないと中々できないかと思います。
本ページでは、ミノキシジルを直接頭皮に注射する発毛カクテル注射について、どのような効果があるのか、また副作用についても丁寧に説明いたします。
AGAに対して発毛カクテル注射に取り組んでみたいとお考えの方は、是非参考にして頂ければと思います。
AGA治療方法「発毛カクテル注射(ミノキシジル注射)」とは?
発毛カクテル注射(ミノキシジル注射)は、AGA(男性型脱毛症)に対する治療法の一種で、頭皮にHARGなどの幹細胞上清液を直接注射します。
ミノキシジルは、AGAの内服薬としても使用されていますが、体内で「硫酸ミノキシジル」に変化することで発毛効果を示します。
体内に入ったミノキシジルの一部は硫酸化しますが、多くは肝臓で変化します。
そのため、発毛効果だけに焦点を当てると、ミノキシジルを注射を用いて注入するのに比べ、内服薬を用いた方が肝臓を通過しやすく、体内から効果を発揮するため有効だと言われています。
昨今、内服薬と発毛カクテル注射(ミノキシジル注射)を一緒に使用することが多くなっています。内服薬だけで治療していた場合に比べ、より発毛効果を得られます。
また、発毛カクテル注射はミノキシジルだけでなく、髪の成長に不可欠なビタミンAやビタミンBを含んだ「ビタミン群」や「ミネラル」、「アミノ酸」などの栄養素も投与するため、ミノキシジル単独で内服するよりも、さらに発毛効果を得られる見込みがあります。
このように、発毛カクテル注射と一緒に内服薬や外用薬を使用することで、治療効果を最大限高められます。
ミノキシジルとは?
ミノキシジル(Minoxidil)は成分名であり、お薬の名前(商品名)ではありません。この成分は、壮年性脱毛症の発毛・育毛、脱毛(抜け毛)の進行予防への有効性が確認されており、一般用医薬品(市販薬=OTC)として承認が下りています。
ミノキシジルは、1960年代に米国のアップジョン社(現Johnson&Johnson社)が、高血圧治療薬の成分として開発しました。臨床試験を行っている最中に、被験者に多毛の症状が起こったため、薄毛治療への活用が期待され、その後も臨床試験を重ねられました。その結果、外用でも発毛などの効果が認められ、1980年代にミノキシジル配合の発毛剤(医薬品)が生み出されました。
ミノキシジルの副作用
頭皮のかゆみ・赤み(外用薬使用時)
ミノキシジル外用薬を使った場合、副作用として頭皮に赤みやかゆみが生じることが分かっています。
赤みやかゆみは、ミノキシジルの溶媒によって起こると言われており、なかでもプロピレングリコールが最も多い原因と考えられています。
ミノキシジル外用薬を使った場合、副作用として頭皮に赤みやかゆみが生じることが分かっています。
赤みやかゆみは、ミノキシジルの溶媒によって起こると言われており、なかでもプロピレングリコールが最も多い原因と考えられています。
倦怠感・頭痛・動悸・むくみ(内服薬使用時)
ミノキシジルの内服薬を使用した場合、副作用として倦怠感やむくみ、動悸、頭痛などが起こることが分かっています。
原因は、ミノキシジルの血流改善作用によって末梢血管が拡がり、心臓のポンプが活発化するからだと考えられています。
ミノキシジルの内服薬を使用した場合、副作用として倦怠感やむくみ、動悸、頭痛などが起こることが分かっています。
原因は、ミノキシジルの血流改善作用によって末梢血管が拡がり、心臓のポンプが活発化するからだと考えられています。
体毛が伸びたり濃くなる(内服薬使用時)
ミノキシジルを内服することで毛が伸びる仕組みについては明確にはなっていませんが、一説によると血流が改善したことで頭皮全体に血液が流れ、栄養が毛母細胞や毛乳頭細胞に届き、細胞が活性化することが要因ではないかと言われています。
ミノキシジルを内服することで毛が伸びる仕組みについては明確にはなっていませんが、一説によると血流が改善したことで頭皮全体に血液が流れ、栄養が毛母細胞や毛乳頭細胞に届き、細胞が活性化することが要因ではないかと言われています。
発毛カクテル注射(ミノキシジル注射)を頭皮に注射するメリット
発毛効果を早く実感できる
上記で述べたとおり、発毛カクテル注射は直接頭皮に注射する方法なので、ミノキシジルや栄養素が届きやすくなり、発毛効果をさらに実感できる利点があります。
副作用の発症確率が低い
発毛カクテル注射で使用するミノキシジルや栄養素は内服薬と比較すると副作用のリスクが小さい可能性があるとされています。
持病があっても注射が可能
持病がある方も医師の判断により発毛カクテル注射が選択肢となる場合があります。内服薬が使用できないという方は是非ご検討ください。
その他のAGAの治療方法
AGA治療薬の服用
フィナステリド
フィナステリドは、毛髪を衰退させて抜け毛を引き起こす男性ホルモンを抑えることで、薄毛の進行防止が期待できます。
「フィナステリド錠」には、日本で初めてAGA治療薬として登場した「プロペシア」と同じような成分が含まれており、効果が承認されている後発医薬品です。
2015年に国内で認可が下りたことで、昨今は複数の医薬品メーカーが取り扱っています。それまでAGA治療のためにプロペシアなどの治療薬を長期的に使っていた方にとっては、ジェネリック医薬品が登場したことで治療費の負担が軽くなりました。
フィナステリドは、毛髪を衰退させて抜け毛を引き起こす男性ホルモンを抑えることで、薄毛の進行防止が期待できます。
「フィナステリド錠」には、日本で初めてAGA治療薬として登場した「プロペシア」と同じような成分が含まれており、効果が承認されている後発医薬品です。
2015年に国内で認可が下りたことで、昨今は複数の医薬品メーカーが取り扱っています。それまでAGA治療のためにプロペシアなどの治療薬を長期的に使っていた方にとっては、ジェネリック医薬品が登場したことで治療費の負担が軽くなりました。
ミノキシジル(内服)
ミノキシジルは、高血圧治療薬(降圧薬:血圧を低くするお薬)に配合されている主成分で、血管を拡げて血圧を低下させる作用があります。ミノキシジルを長期的に使っていたほとんどの方に多毛の症状が起こったため、薄毛治療への活用が期待され、育毛剤としても使われるようになりました。
内服薬は、基本的に医師から処方を受けなければならない医療用医薬品です。体内の血中からお薬を吸収するため、外用薬よりも有効だと考えられています。
ミノキシジルは、高血圧治療薬(降圧薬:血圧を低くするお薬)に配合されている主成分で、血管を拡げて血圧を低下させる作用があります。ミノキシジルを長期的に使っていたほとんどの方に多毛の症状が起こったため、薄毛治療への活用が期待され、育毛剤としても使われるようになりました。
内服薬は、基本的に医師から処方を受けなければならない医療用医薬品です。体内の血中からお薬を吸収するため、外用薬よりも有効だと考えられています。
ミノキシジル(外用)
外用薬は、ミノキシジルの成分濃度が5%以下のお薬(女性用育毛剤の市販薬は1%濃度)であれば、通販やドラッグストアなどでも入手できます。5%濃度の外用薬として、大正製薬の「リアップ」やファイザー社の「ロゲイン」などが有名です。
ただし、ミノキシジル成分が5%以上(女性の場合は1%以上)の濃度が高い外用薬は、病院で処方してもらう必要があります。
外用薬は、ミノキシジルの成分濃度が5%以下のお薬(女性用育毛剤の市販薬は1%濃度)であれば、通販やドラッグストアなどでも入手できます。5%濃度の外用薬として、大正製薬の「リアップ」やファイザー社の「ロゲイン」などが有名です。
ただし、ミノキシジル成分が5%以上(女性の場合は1%以上)の濃度が高い外用薬は、病院で処方してもらう必要があります。
植毛
AGAが進行していない後頭部から健康な毛を皮膚組織ごと採取し、AGAの患部に移植する外科手術を「自毛植毛術」と言います。
生着率が高いため、AGAが原因の薄毛の解消にも役立つと考えられており、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版(以下、ガイドライン)」によると、男性の推奨度が「Bランク(行うよう勧める)」とされています。なお、治療費が高くなることが多く、痛みや外科手術による複数の合併症などの恐れがあります。
薄毛が気になったら、早めに医師に相談を
AGAは時間が経つにつれて症状が進行する疾患であるため、放置すると症状が次第に悪化します。しかし、症状が軽度であれば、早期に対策することで回復の見込みがあります。また、AGAの症状が重度になると治療前後で毛の量の差が目立ってしまうことを懸念する方がいます。このようなことが起きないよう、早期に治療を始めることが大切です。
抜け毛や薄毛にお悩みにもかかわらず、多忙で治療を中々開始できていないという場合、AGAのオンライン診療がお勧めです。職場や自宅など遠隔地からでも予約や診察が可能です。是非ご活用ください。
まとめ
本ページでは、発毛カクテル注射はどのような効果があるのか、どういった副作用が起こるのかについて説明してきました。内服薬や外用薬よりも高い効果が期待でき、通常の内服治療よりも副作用のリスクが小さく、持病がある方も治療を受けられるというメリットがあり、非常にお勧めです。
SOKUYAKUオンラインクリニックでは、AGAのオンライン診療に対応しています。効果や副作用など、分からないことがあれば遠慮なくご相談ください。
受付時間:平日10:00~19:00
医師
金 仁星
この記事には医師による認証マークである「メディコレマーク」が付与されています。
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美容皮膚科
大阪大学医学部 卒 / 兵庫県立西宮病院 臨床研修 修了 / 研修終了後、大美会クリニックと医療法人 友広会で勤務 / 専門は美容皮膚科、AGA、予防医療
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※お薬の処方は医師の診察により薬が処方された場合に限ります。
しかし、こうした治療以外にも、頭皮に直接注射する「発毛カクテル注射(ミノキシジル注射)」という治療法があります。
頭皮に注射をするのは痛そうですし、満足いく効果を得られる確証がないと中々できないかと思います。
本ページでは、ミノキシジルを直接頭皮に注射する発毛カクテル注射について、どのような効果があるのか、また副作用についても丁寧に説明いたします。
AGAに対して発毛カクテル注射に取り組んでみたいとお考えの方は、是非参考にして頂ければと思います。