AGA治療は本当に効果あるの?治療方法や効果の感じ方について解説
更新日:2024年05月28日
最も多いのが投薬治療ですが、AGAの進行度合い次第では、頭皮に直接有効成分を注入するメソセラピーや植毛が行われることもあります。患者様が希望する改善の程度に応じて治療法は変わり、AGAが重度になればなるほど、治療費や治療期間が増える傾向があります。
本ページでは、AGAが起こるメカニズムや治療内容に応じた効果について丁寧に説明します。
AGA(男性型脱毛症)とは
AGAの正式名称は「Androgenetic Alopecia」で、日本語では「男性型脱毛症」と言います。昨今の医学業界では、「Male Pattern Hair Loss」とも呼ばれるようになり、成人男性によく起こる脱毛症です。現在、薄毛や抜け毛にお悩みの男性の大半はAGAと考えられています。
AGAをセルフチェックする方法
AGAは進行していくため、治療せずにいると髪の毛は徐々に短く細くなっていき、抜け毛の量が多くなり、薄毛の範囲が広がっていきます。
重度の状態では治療が困難になるケースもあるので、早期に発見して早くから治療に取り組むことが重要です。
そのため、薄毛が少しでも気になっていれば、すぐに医師に相談しましょう。
以下にセルフチェックの項目に1つでも該当する場合はAGAが疑われます。
・髪の毛がボリュームダウンしてきた
・おでこが広くなった
・髪の毛が細くなってきた
・髪の毛が抜ける量が多くなった
・頭頂部の地肌が見え始めた
AGAの仕組みと原因
AGAの仕組み
一般的な毛周期(ヘアサイクル)は、成長期、退行期、休止期の3つに大別されます。
成長期は髪の毛が一番成長する時期であり、そこから早期、中期、後期の3つに分類され、各々の期間に髪の毛が育っていきます。
一般的なヘアサイクルでは、1000〜2000日ほどで1周期になりますが、AGAになるとヘアサイクルが崩れてしまい、100日ほどにまで短くなってしまいます。
AGAの原因
AGAは、頭皮に存在する男性ホルモン受容体の「AR(アンドロゲンレセプター)」と悪玉男性ホルモンと称される「DHT(ジヒドロテストステロン)」が結びつくことで起こります。
ARとDHAが結びつくと、頭頂部や前頭部などの毛母細胞が分裂しにくくなり、ヘアサイクルの成長期が短くなってしまいます。それにより、髪の毛がしっかりと成長していないうちに退行期に入ってしまいます。
タイプ別AGAの進行パターン
AGAや薄毛には実際は数多くの種類があるため、症状には個人差があります。AGAや薄毛の種類を正しく認識し、それぞれのパターンに応じた対処法を学び、適切な対応を取ることが大切です。
ハミルトン・ノーウッド分類
ハミルトン・ノーウッド分類は、AGA(男性型脱毛症)の進行パターンの指標です。
最初に分類したアメリカの皮膚科医であるハミルトン、それを現在でも使われている分類に改善したノーウッドの2人の名前から付けられました。
ただし、ハミルトン・ノーウッド分類は欧米人のAGAの進行パターンを分類しているため、日本人をはじめとするアジア人のAGAの進行パターンとは違います。現在、国内で採用されているハミルトン・ノーウッド分類は、日本の皮膚科医である高島巌が日本人や女性用に用いるため手を加えた「高島分類」に、頭頂部が薄くなるIIvertexを合わせた分類法です。
額の左右の毛が抜け始めるM字型
M字型では、額の生え際が後退して額が広く見えるようになります。発症間もないAGAの、Ⅰ型からⅡ型にかけて生じる違和感の1つです。前髪を全て上げると、こめかみの上部の頭皮が出ていることで、アルファベットのMのように見えます。
頭頂部全体の毛が抜け始めるU字型
M字型のように額の両端が交代するのではなく、額全体が後退するのがU字型です。O型も同時に起こることがよくあり、前頭部~頭頂部にかけての広い範囲で脱毛が起こるため、なるべく早めに治療を受けることが重要です。
頭頂部の毛が抜けるO字型(つむじ型)
O字型は、頭頂部の毛が抜け落ちて、上から見るとアルファベットのOのように見えます。ハミルトン・ノーウッド分類では、Ⅱ型 vertex~Ⅲ型 vertex、Ⅳ型以降に現れる脱毛パターンです。自分自身では鏡で確認することが難しいため、周囲の方から言われて自覚する方がほとんどです。
若くてもAGAになることも
日本皮膚科学会の報告によると、日本人の男性型脱毛症(薄毛、AGA)は、20代後半から30代にかけて薄毛がはっきりしていき、ゆっくりと範囲が広がって40代以降に完成するとされています。
また、思春期以降から症状が見られる方もいるとの報告もあります。思春期は8〜18歳と定義されているので、早い方であれば10代から薄毛が見られることがあります。
AGAの治療法
AGA治療薬の服用
フィナステリド
フィナステリドは、毛髪を衰退させて抜け毛を引き起こす悪玉男性ホルモンの生成を抑えることで、薄毛の進行防止が見込めます。
「フィナステリド錠」には、日本で初めてAGA治療薬として登場した「プロペシア」と同じような成分が含まれており、効果が承認されている後発医薬品です。
2015年に国内で認可が下りたことで、昨今は複数の医薬品メーカーが取り扱っています。それまでAGA治療のためにプロペシアなどの治療薬を長期的に使っていた方にとっては、ジェネリック医薬品が登場したことで治療費の負担が軽くなりました。
副作用としては、性欲減退、勃起不全、初期脱毛、肝機能障害などが報告されています。
フィナステリドは、毛髪を衰退させて抜け毛を引き起こす悪玉男性ホルモンの生成を抑えることで、薄毛の進行防止が見込めます。
「フィナステリド錠」には、日本で初めてAGA治療薬として登場した「プロペシア」と同じような成分が含まれており、効果が承認されている後発医薬品です。
2015年に国内で認可が下りたことで、昨今は複数の医薬品メーカーが取り扱っています。それまでAGA治療のためにプロペシアなどの治療薬を長期的に使っていた方にとっては、ジェネリック医薬品が登場したことで治療費の負担が軽くなりました。
副作用としては、性欲減退、勃起不全、初期脱毛、肝機能障害などが報告されています。
ミノキシジル(内服)
ミノキシジルは、高血圧治療薬(降圧薬:血圧を低くするお薬)に配合されている主成分で、血管を拡げて血圧を低くする効果があります。ミノキシジルを長期的に使っていたほとんどの方に多毛の症状が起こったため、薄毛治療への活用が期待され、育毛剤としても使われるようになりました。
内服薬は、基本的に医師から処方を受けなければならない医療用医薬品です。体内(血中)からお薬の効果が現れるため、外用薬よりも効果が高くなる見込みがあります。
副作用としては、めまいや動悸などが起こる恐れがあります。
ミノキシジルは、高血圧治療薬(降圧薬:血圧を低くするお薬)に配合されている主成分で、血管を拡げて血圧を低くする効果があります。ミノキシジルを長期的に使っていたほとんどの方に多毛の症状が起こったため、薄毛治療への活用が期待され、育毛剤としても使われるようになりました。
内服薬は、基本的に医師から処方を受けなければならない医療用医薬品です。体内(血中)からお薬の効果が現れるため、外用薬よりも効果が高くなる見込みがあります。
副作用としては、めまいや動悸などが起こる恐れがあります。
ミノキシジル(外用)
外用薬は、ミノキシジルの成分濃度が最大5%(女性用育毛剤の市販品は1%濃度)のお薬であれば、通販や薬剤師がいるドラッグストアで買うことも可能です。5%濃度の外用薬として、大正製薬の「リアップ」やファイザー社の「ロゲイン」などが有名です。
ミノキシジル成分が5%以上(女性用は1%以上)含まれる濃度が高い外用薬は、医療機関で処方してもらう必要があります。
副作用としては、かゆみや発疹などの頭皮の異常が起こることがあります。
外用薬は、ミノキシジルの成分濃度が最大5%(女性用育毛剤の市販品は1%濃度)のお薬であれば、通販や薬剤師がいるドラッグストアで買うことも可能です。5%濃度の外用薬として、大正製薬の「リアップ」やファイザー社の「ロゲイン」などが有名です。
ミノキシジル成分が5%以上(女性用は1%以上)含まれる濃度が高い外用薬は、医療機関で処方してもらう必要があります。
副作用としては、かゆみや発疹などの頭皮の異常が起こることがあります。
植毛
AGAが進行していない後頭部から健康な毛を皮膚組織ごと採取し、AGAの患部に移植する外科手術を「自毛植毛術」と言います。
生着率が高いため、AGAが原因の薄毛の解消にも役立つと考えられており、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版(以下、ガイドライン)」によると、男性の推奨度が「Bランク(行うよう勧める)」とされています。なお、治療費が高くなることが多く、痛みや外科手術による複数の合併症などの恐れがあります。
メソセラピー
皮下注射により、髪の毛の成長を促進する有効成分を体内に直接入れる医療行為を「メソセラピー」と呼び、美容目的の治療などでも用いられてきました。薄毛治療では通常、有効成分が含まれるお薬を頭皮に直接注射します。
医療では、はじめに「負担が少ない治療からスタートする」ことが大原則であり、メソセラピーでAGAの治療をすることは世界的に見ても非推奨となっています。また、投薬治療よりも治療効果が高いという研究結果はなく、内服薬も一緒に使うことが多いため、薄毛改善や発毛の効果があっても、メソセラピーではなく内服薬によって生じた場合も想定されます。
AGA治療の流れ
・医師による問診・診察
医師が髪の毛や頭皮の状況などについて丁寧に確認します。どの程度まで改善したいか、毎日髪の毛がどの程度抜けているかなどをお聞きするため、事前に整理しておきましょう。
また、不安に思っていることがあれば遠慮なく医師にお尋ねください。問診表に前もって質問したい内容を書いておくのもお勧めです。
・AGA治療薬の処方
担当医がAGA治療薬を飲むべきと判断した場合、AGA治療薬が処方されます。
AGA治療薬には数多くの種類があり、ご自身の体質や症状に応じたお薬を使わなければいけません。患者様のご要望を基に、最適なAGA治療薬を医師と共に選んでいきます。
薄毛が気になったら、早めに医師に相談を
AGAの症状は時間が経つにつれて悪化していくので、治療せずにいるとますます薄毛の範囲が広がっていきます。しかし、早期に治療をスタートできれば、早めの改善が見込めます。
また、AGAが重症化した状態から治療を開始した場合、治療前後で毛量に大きく差が現れて、気にされている方も見られます。そのため、早めに治療を開始するようにしましょう。
抜け毛や薄毛が気にはなっているのに、多忙で中々治療を受けられないという方は、AGAのオンライン診療がお勧めです。職場や自宅などから予約して診察を受けられるため、是非一度お試しください。
まとめ
本ページでは、AGAの基本的な内容や治療方法について説明しました。
AGAは進行性の脱毛症なので、気になる症状がありましたら、速やかに医師に相談することをお勧めします。
SOKUYAKUオンラインクリニックでは、AGA治療のオンライン診療サービスに対応しています。副作用や効果に関するご説明、不安やお困りごとのご相談も承っています。
受付時間:平日10:00~19:00
医師
坂本 好昭
この記事には医師による認証マークである「メディコレマーク」が付与されています。
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専門:形成外科, 美容皮膚科, 美容外科
経歴:慶應義塾大学医学部 卒業、同形成外科 入局。 フランス ネッカー小児病院留学を経て2016年より慶應義塾大学医学部 形成外科 講師
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