AGA治療とヒゲ脱毛は同時にしてもいいの?治療法別の注意点や効果について解説
更新日:2024年05月30日
AGA、つまり男性型脱毛症は、男性にとって悩みの種です。薄毛の治療をしている場合に、脱毛との両立が可能なのでしょうか。毛を減らす脱毛と、毛を増やすAGA治療は一見矛盾しているように思えます。
この記事では、AGA治療とヒゲ脱毛は同時にしても大丈夫か、治療法別の注意点や効果について解説します。薄毛治療しているけどヒゲ脱毛に興味がある方、ヒゲ脱毛と薄毛治療を同時にしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
AGA治療とヒゲ脱毛は同時にしてもいいの?
結論から申し上げると、AGA治療(薄毛治療)とヒゲ脱毛を同時に行っても、医学的には問題ありません。これはヒゲだけでなく、全身の脱毛にも当てはまります。
AGA、つまり男性型脱毛症とは進行性の脱毛症です。額の生え際や頭頂部のつむじ周辺から抜け毛が起こるのが一般的になります。時間をかけて少しずつ薄毛が進んでいくため、早い段階での治療をしないといけません。
脱毛の基本原理は、毛根にダメージを与えて毛の成長を抑えることです。毛を生やす効果のある薬を使っていても、脱毛部位の毛根がダメージを受けていれば影響はありません。ただし、AGA治療に使用される薬剤の中には、ヒゲ脱毛に影響を与える可能性があるため注意してください。AGA治療には様々な薬剤が使用されており、それぞれに特徴があります。
AGAの治療法別、ヒゲ脱毛の同時進行可否と注意点
AGA、つまり男性型脱毛症の治療には、「内服薬」、「外用薬」、「レーザー治療」の3つの方法があります。これらの治療法をヒゲの脱毛と一緒に行う場合、いくつか注意すべき点があります。
内服薬によるAGA治療の場合
AGAでは、さまざまな薬が使われています。これらの薬は大きく分けて、男性ホルモンの作用を抑えるものと、血流を良くして髪の成長を助けるものの2種類です。
それぞれ特徴があり、副作用のリスクも異なります。そのため、自分に合った治療法を見つけるためには、医師と相談しながら治療を進めることが大切です。毎日1錠服用することが一般的ですが、安全に使用するためにも、医師の指示に従ってください。
ミノキシジルは、血管を広げて血流を改善し、髪の成長を促す効果があります。しかし、この薬は全身に作用するため、ヒゲの脱毛治療をしている方には、その効果が弱まるかもしれません。元々は高血圧の治療薬として開発されたため、副作用として低血圧や頭痛などが起こることがあります。そのため、使用する際には医師の指導が必要です。
フィナステリドは、AGAの原因となるホルモンの生成を抑えることで、脱毛の進行を遅らせる効果があります。この薬はヒゲ脱毛治療と同時に行え、体毛が薄くなる効果も期待できます。プロペシアなどの商品名で知られており、一般的にはミノキシジルと併用されるお薬です。
デュタステリドはフィナステリドと似ていますが、より広範なホルモンの作用を抑えられAGAの改善効果が高まります。この薬も、ヒゲ脱毛と同時に使用できる薬剤です。ただし、効果が高い分、副作用のリスクも高くなるため、医師の指導のもとで慎重に使用しましょう。
外用薬によるAGA治療の場合
AGAの治療には、頭皮に直接塗るタイプの外用薬もあります。これらの薬は、ヒゲ脱毛治療と同時に使用できます。市販されているミノキシジル外用薬には、「リアップ」や「リザレックコーワ」などがあり、これらはヒゲ脱毛治療に影響を与えることはほとんどありません。
外用薬は頭皮に塗ることで、その部分のみに発毛効果が期待できます。これは、薬が皮膚から吸収されて局所的に作用するためです。そのため、頭皮以外の部位、たとえばヒゲなどには影響が出にくいのです。これが、内服薬との大きな違いで、内服薬は全身に作用するため、ヒゲ脱毛治療に影響を及ぼす可能性があります。
ただし、外用薬は内服薬に比べて効果が出るまでに時間がかかるかもしれません。外用薬だけでは満足できない場合は、医師と相談して内服薬との併用を検討しましょう。
低出力レーザーによるAGA治療の場合
AGA治療における低出力レーザーは、特定の頭皮の部分に光を当てることで、そのエリアの毛の成長を促します。この方法は、ヒゲ脱毛治療に影響を与えることなく使用できるため、両方の治療を同時に行うことが可能です。
低出力レーザー治療は、レーザー光が毛根の細胞に直接作用し、毛の成長を促進します。この治療は、脱毛レーザーとは異なり熱を使わずに細胞を刺激するため、副作用が非常に少ないことが特徴です。ただし、低出力レーザーだけではAGAの改善が十分でない場合があります。
植毛によるAGA治療の場合
AGAの局所治療とヒゲ脱毛は、同時に行えます。AGAの局所治療は、直接適用した頭皮の部分にのみ作用するため、ヒゲ脱毛には影響しません。
また、AGAの局所治療を行う際には、特別な休薬期間を設ける必要もなく、ヒゲ脱毛治療と併せて続けることが可能です。通常はヒゲ脱毛の進行には関係ないので、心配する必要はありません。安心して両方の治療を行えます。
メソセラピーによるAGA治療の場合
メソセラピーは、AGA治療薬を頭皮に直接注入する方法で、特定の部位のみに効果を集中させられます。この治療法は、体毛への影響を最小限に抑えつつ、AGA治療薬の効果を発揮させることが可能です。
ミノキシジル、デュタステリド、フィナステリドなど、さまざまな成分を使用でき、それぞれの副作用も軽減することが期待できます。メソセラピーは、頭皮への直接的な治療により、必要な箇所にのみ薬効を届けるため、全身への影響を避けたい方に適しています。
AGA治療中はヒゲ脱毛の効果が弱くなる
AGA治療を行っている間にヒゲ脱毛を試みる場合、ミノキシジルという薬剤を内服していると治療が脱毛の成果に影響を与えるかもしれません。脱毛への影響が考えられる理由を3つ紹介します。
AGA治療薬の発毛効果が作用するため
ミノキシジルは、AGA治療に使われることがある薬剤です。この薬は、血管を広げて血流を改善し、それによって髪の毛の成長を促す効果があります。
この薬を飲むと、頭皮だけでなく体の他の部分にも発毛効果が及ぶ可能性があります。たとえばヒゲの脱毛治療を行っている方にはオススメできません。ヒゲの脱毛効果が減少するか、遅れる可能性があるためです。
AGA治療により毛細胞の再生力が上がるため
ミノキシジルは、毛の成長を促進する効果があります。そのため、レーザー脱毛でダメージを受けた毛根がミノキシジルの使用によって、修復され再び毛が生える可能性もあります。
脱毛治療中にミノキシジルの使用を一時的に休止することで、治療の効果を損なわずに進められるかもしれません。ただし、自己判断はせず必ず医師と相談してください。
そもそも脱毛の種類によってはヒゲ脱毛の効果が薄い
ヒゲ脱毛には、主に「光脱毛」と「医療脱毛」という二つの方法があります。医療脱毛は、レーザーを使って毛の根元を破壊し、長期間にわたって毛が生えにくくなる効果が期待できます。一方、光脱毛は、特別な光を肌に当てることで毛の成長を一時的に抑える効果がありますが、医療脱毛に比べて効果が穏やかで何度も照射しないといけません。
より確実な脱毛効果を求める場合、医療脱毛の方が適しているかもしれません。ただし、どちらの方法も個人の肌の状態や毛の質によって効果には個人差があるため、医師に相談しましょう。
AGA治療とひげ脱毛、同時に進めていいか不安な場合は医師に相談を
AGA治療とヒゲのレーザー脱毛は、基本的には同時に行うことが可能です。ただし、いくつかの点に注意しないといけません。AGA治療に用いる薬は、その人の体質や具体的な悩み、予算によって異なるため治療を始める前には医師としっかりと話し合うことが大切です。
忙しくて平日に病院へ行く時間のとれない方は、オンラインでの診療が便利です。自宅やオフィスからでも診療の予約や相談ができるため、時間を有効に使いたい方には活用してください。
まとめ
「薄毛治療」というと、さまざまな種類の治療薬が思い浮かぶかもしれません。実際、治療には個々人に合わせた薬の組み合わせが必要です。
AGA治療を受けている方がヒゲ脱毛を希望する場合、治療薬を一時的に中止することや治療のスケジュールを調整することが必要になることもあります。肌を滑らかにし清潔な印象を与えたい、髪にボリュームを出したいと2つのことを希望する場合、医師に相談してください。
もし、忙しくて時間の取れない場合や周りの目が気になる場合には、オンライン診療を活用しましょう。
SOKUYAKUオンラインクリニックでは、AGA治療のためのオンライン診療サービスを提供しています。治療の効果や副作用についての詳細な説明、また悩みや不安についての相談が可能です。
受付時間:平日10:00~19:00
医師
山下 真理子
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