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白髪染めで頭皮がかゆくなるのはなぜ?原因や対処方法について詳しく解説

監修医師 高藤 円香
更新日:2024年09月3日

更新日:2024年09月3日

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白髪染めを使用した後に、頭皮がかゆくなる経験をしたことはありませんか?白髪染めは外見を整えるための手段ですが、頭皮に刺激を与えることもあります。しかし、白髪染めで頭皮がかゆくなる原因は何なのでしょうか?

この記事では、白髪染めで頭皮がかゆくなる原因、その対象方法について詳しく説明します。白髪染めを安全に使用するため、ぜひ参考にしてください。

白髪染めで頭皮がかゆくなるのはなぜ?

白髪染めをした際に「かゆみ」を感じる原因は何でしょうか。白髪染めでかゆみが生じる場合、いくつかの要因が考えられます。

カラー剤の洗い残し

白髪染めで頭皮がかゆくなる原因の一つは、カラー剤の洗い残しです。カラー剤が頭皮に残ると、その成分が炎症を引き起こし、かゆみの原因となります。自分で白髪染めをする場合はもちろん、美容室で染めてもらう場合でも、最後のシャンプーをしっかり行いカラー剤を丁寧に洗い流してもらうことが重要です。

 

カラー剤の洗い残しによるかゆみは、しっかりと洗い流すことで防げます。自分で染める際には、特に注意してください。ヘアカラー剤が完全に洗い流されないと、炎症やかゆみを引き起こすことがありますので、丁寧に洗い流すよう心がけましょう。

頭皮環境の悪化

白髪染めをするとかゆみが出る原因の一つが、頭皮環境の悪化です。頭皮環境が悪化する原因としては、皮脂の過剰分泌、乾燥、血行不良などが考えられます。これらの状態で白髪染めを使うと、かゆみが生じやすくなるため注意が必要です。

 

もし頭皮が乾燥しているなどの異常がある場合は、白髪染めを一旦控えましょう。また、血行不良が原因の場合は、白髪染めの前に頭皮マッサージを行うことで改善されることもあります。頭皮マッサージを取り入れて、頭皮の健康を保つようにしてください。

ジアミンアレルギーの可能性も

白髪染めによるかゆみの原因として、ジアミンアレルギーが考えられます。ジアミンは、パラフェニレンジアミンなどの成分で、カラー剤に含まれています。これらの成分が含まれた白髪染めを使用すると、アレルギー反応を引き起こすことがあります。

ジアミンアレルギーの症状

ジアミンアレルギーの症状は、かゆみ、痛み、赤み、かぶれ、湿疹などです。白髪染めのヘアカラーが頭皮に直接触れることで、これらの症状が現れることがあります。ヘアカラー中に痛みを感じた場合は、美容師に相談しましょう。

 

自分で白髪染めをしている際に痛みやかゆみを感じた場合、接触皮膚炎になる可能性があります。その場合はすぐに薬剤を洗い流してください。症状が治まらない場合は、自己判断せず病院で診察を受けましょう。

 

ジアミンアレルギーが重症化すると、動悸、頭痛、めまいなどの症状が現れることがあります。アナフィラキシーショックなどの命に関わる問題に発展する可能性もあるため、軽く見ずに対処することが重要です。

ジアミンアレルギーの発症理由

ジアミンアレルギーが発症する理由は主に2つあります。

 

生まれつきの体質
一部の人は生まれつきジアミンアレルギーを持っています。この場合、白髪染めなどに含まれるジアミンに反応しやすく、アレルギー症状が出やすいです。

 

蓄積による発症
これまでアレルギーがなかった人でも、ジアミンが体内に一定量蓄積されるとアレルギーを発症することがあります。たとえば、長年白髪染めを使っていて、最近になってかゆみや炎症を感じるようになった場合、ジアミンアレルギーが原因かもしれません。ジアミンアレルギーは、花粉症のように突然発症することもありますので、白髪染めを使用する際には注意しましょう。

ジアミンアレルギーかを確かめる方法

白髪染めを定期的に使用している方は、誰でもこのアレルギーを発症する可能性があります。ジアミンアレルギーを防ぐためには、髪を染める48時間前にパッチテストを行うことが重要です。毎回パッチテストを行うことで、アレルギー反応を防ぎ、安全にヘアカラーを楽しめます。

 

以下の手順でパッチテストを行ってください。

 

①実際に染めようとしているカラー剤、綿棒、コットン、小皿を準備します。小皿は製品に付属している場合もあります。

 

②カラー剤を小皿に取り出し、新しい綿棒で混ぜ合わせてテスト液を作ってください。このテスト液を綿棒に取り、腕の内側に10円硬貨大に薄く塗り自然乾燥させます。テスト液が衣服につかないように注意しましょう。

 

③30分後、テスト液を塗った部位の肌の様子を観察します。30分経っても乾かない場合は、液が多すぎるため余分な液をコットンやティッシュで軽く拭き取ってください。その後、48時間放置し再び観察します。テスト液を塗った部分は絆創膏などで覆わないようにしましょう。

 

④パッチテストで異常がなかった場合、ヘアカラーを使用できます。取扱説明書をよく読み、指示に従ってください。もし発疹やかゆみなどの異常があれば、すぐに洗い落とし、ヘアカラーの使用を中止しましょう。

 

ジアミンアレルギーは予防できる?

ジミヘンアレルギーは不安だけど、白髪染めはしたい方に予防方法を紹介します。以下の4つの方法を試してください。

白髪染めの回数を減らす

白髪染めは、一般的に2ヶ月に1回程度行う方が多いですが、根元の白髪が目立ちやすい場合、1ヶ月に1回の頻度で染める方もいます。頻繁に白髪染めを行うと、染料に含まれるジアミンが体内に蓄積され、アレルギーを引き起こすリスクが高まります。ジアミンの蓄積を防ぐためには、白髪染めの頻度を減らすことが重要です。

 

全体的に白髪が気になる場合は、白髪染めを行う必要がありますが、部分的に気になる場合は、マスカラタイプの白髪染めを使うなど染め方を工夫してみましょう。

頭皮に薬剤がつかないようにする

白髪染めを頭皮に近い部分に塗ると、刺激が強くなりアレルギー反応が起こりやすくなります。これを防ぐためには、頭皮から約5mm離して薬剤を塗布することが効果的です。こうすることで、頭皮に直接薬剤がつかないようにできます。

 

自分で行うのは難しいため、プロの美容師にお願いするのが良いでしょう。「頭皮に直接つかないように染めてください」と伝えれば、美容師が適切な方法で対応してくれます。

ジアミンを含まないヘアカラーリング製品を使用する

ジアミンアレルギーの方には、ノンジアミンカラーがおすすめです。ノンジアミンカラーとは、ジアミンを含まないカラー剤で、ジアミンアレルギーのリスクを避けられ、アレルギーを持つ方でも安心して使用できます。

 

ジアミンを含むカラー剤は、明るい色に染めやすくムラになりにくいという利点がありますが、アレルギーを引き起こすかもしれません。アレルギーが心配な方や既にアレルギーを持っている方は、ノンジアミンカラーを検討してみましょう。

染める前に頭皮を保護する

髪を染める前に頭皮を保護する方法について説明します。美容師に「頭皮に薬剤がつかないように」とお願いする際の対策の一つとして、頭皮の保護があります。具体的には、保護オイルを頭皮に塗ることで、薬剤が直接肌に触れないようにします。

 

保護オイルは頭皮に膜を作り、薬剤から守ってくれます。もし「白髪染めでかゆみを感じやすい」と事前に伝えておけば、多くの美容院で保護オイルを使って対処してくれるでしょう。かゆみや不快感を我慢せず、美容師に相談してみてください。

白髪染めによるかゆみがつらい場合は早めに医師に相談しましょう

白髪染めによるアレルギー反応が出た場合は、放置せずにすぐに皮膚科を受診しましょう。染毛後48時間ほどで症状が最も悪化することが多く、早めの治療が必要です。

 

受診時には使用した白髪染めを持参すると、原因を特定するためのパッチテストが行えます。外用薬のステロイド剤などを使用すれば、症状は1〜2日で改善することが多く、長くても1週間程度で治まります。症状を放置すると慢性化し、治療に時間がかかることがありますので、早めの受診を心がけましょう。

忙しくて通院する時間がない方にはオンライン診療もおすすめ

白髪染めのあと頭皮がかゆいのが気になっても、忙しくて病院を受診できず我慢することもあるでしょう。そんな場合には、オンライン診療の利用を検討してください。

オンライン診療とは

オンライン診療は、インターネットを通じて医師の診察を受けられるサービスです。これにより、自宅や職場などから診療を受けることが可能になります。特に、移動が難しい高齢者や忙しいビジネスパーソンに便利な方法です。予約から問診、診察、処方から支払いまでオンラインで全て行えます。

SOKUYAKUとは

SOKUYAKUは、スマートフォンを活用して、自宅やオフィスからオンライン診療や服薬指導を受けられるサービスです。診察の予約からオンライン診療、服薬指導、そして処方薬の受け取りまで、すべてを一つのアプリで簡単に完結できます。

 

SOKUYAKUでは専門スタッフによるサポートが受けられます。お気に入りのクリニックや薬局の登録機能を活用すれば、次回の予約も簡単です。お薬手帳をデジタル化することもでき、処方では全国どこでも当日または翌日にお薬を受け取れます。

まとめ

白髪染めで頭皮がかゆくなる原因と、その対処方法について解説しました。髪を染める際には、薬剤を使用するため、頭皮や髪の毛に負担がかかることは避けられません。ダメージが気になる場合は、頭皮や髪に優しい薬剤を選んだり、自分で染めるのではなく美容室でプロに任せるなどの方法を試してみると良いでしょう。

 

白髪染めの選び方や使用方法を見直し、頭皮の健康を守りながらおしゃれを楽しんでください。白髪染めのあと頭皮のかゆみが治まらない場合は、専門医に相談しましょう。

コメント 誰しも年齢を重ねると白髪が出てきて、気になりますよね。白髪染めはそれを解決する良い方法です。根元をしっかり染めるとなると月に1度程度必要になる方も多いので、自宅で染めたいという方もおられると思います。ただ、痒みや赤みなどが出る場合には入っている成分が合わないことがあります。もし市販のもので赤みや痒みが出る場合にはパッチテストでどの成分が合わないのか診察を受けられるのが良いと思います。

監修医コメント

医師
高藤 円香

誰しも年齢を重ねると白髪が出てきて、気になりますよね。白髪染めはそれを解決する良い方法です。根元をしっかり染めるとなると月に1度程度必要になる方も多いので、自宅で染めたいという方もおられると思います。ただ、痒みや赤みなどが出る場合には入っている成分が合わないことがあります。もし市販のもので赤みや痒みが出る場合にはパッチテストでどの成分が合わないのか診察を受けられるのが良いと思います。

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監修医師 高藤 円香
経歴は防衛医科大学校卒業 / 現在は自衛隊阪神病院勤務 / 専門は皮膚科 保有免許・資格は皮膚科専門医
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