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頭皮のかさぶたは剥がしたらダメ?原因や対処方法について詳しく解説

監修医師 高藤 円香
更新日:2024年08月27日

更新日:2024年08月27日

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頭皮にかさぶたが出来た場合には、見た目が気になります。それだけではなく、かゆみや不快感などの症状が現れることもあるため、注意が必要です。頭皮に出来たかさぶたは、剥がしても大丈夫なのでしょうか?

この記事では、頭皮のかさぶたの原因や剥がさないほうが良い理由、そして対処方法についてわかりやすく説明します。頭皮の健康を守るために、正しいケア方法を学びましょう。

頭皮のかさぶたの原因とは

頭皮にかさぶたができる原因は、いくつかの要因が考えられます。たとえば、乾燥やストレス、体質などが影響することがあります。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、ひじやひざの内側に左右対称に現れることが多い皮膚の病気です。症状が悪化すると、全身に広がることもあります。年齢によって、症状が出やすい部位やその特徴が変わります。

 

アトピー性皮膚炎では、皮膚が厚くなり、粗くカサカサした状態になり、強いかゆみを伴います。季節によっても症状が変わり、夏には湿った状態になりやすく、冬には乾燥してカサカサすることが特徴です。

乾癬(かんせん)

乾癬(かんせん)は、皮膚が赤くなり、盛り上がった部分に銀白色の厚いかさぶたができる慢性的な皮膚疾患です。このかさぶたはフケのようにボロボロと落ち、無理にはがそうとすると出血することがあります。痛みや痒みの程度は人によって異なり、全く感じない方もいれば、強い痛みや痒みを感じる方もいます。

 

かさぶたの大きさや形はさまざまです。症状が進行した場合、かさぶた同士がくっついて大きくなることがあります。乾癬は全身どこにでも発生しますが、特に頭部、肘、膝、臀部、下腿の伸側など、刺激を受けやすい部分に発疹が現れやすいことが特徴です。また、皮膚症状だけでなく、発熱や倦怠感、関節の痛みなどの全身症状が現れることもあります。

ストレス

ストレスも頭皮のかさぶたの原因です。ストレスが溜まると、ホルモンバランスや自律神経が乱れ、頭皮の血行が悪くなり、頭皮が乾燥したり、髪の成長に必要な栄養が届かなくなったりします。仕事や家事、育児などのストレスが原因で、頭皮の環境が悪化し、炎症が起こりやすくなります。その結果、頭皮にかさぶたができやすくなるのです。

乾燥

頭皮の乾燥は、過度なシャンプーや空気の乾燥が原因で起こります。乾燥は、皮膚のバリア機能が低下する要因です。これにより、皮膚がかさつき、かさぶたができることがあります。

 

シャンプーの洗浄が強力すぎた場合、頭皮の皮脂を過剰に取り除き乾燥を引き起こします。また、部屋の湿度にも注意しましょう。部屋の湿度が低下した場合、頭皮が乾燥しやすくなります。夏はエアコンの使用、冬は湿度が低くなるため、頭皮が乾燥しやすい環境です。間違ったブローやタオルドライも頭皮の乾燥を招く原因となります。

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が盛んな部位に生じる湿疹の一種です。頭皮、顔、脇などに赤みや皮が剥ける状態が見られます。脂漏性皮膚炎では、頭皮にフケが増えたり、大きなフケがこびりついたりすることがあります。また、顔の眉毛や鼻の周り、こめかみや耳の裏側が赤くなり、油っぽい皮がこびりつくこともあり、かゆみはあまり感じないことが特徴です。

 

軽症の場合は乾燥肌やフケ症と勘違いされることもありますが、放置すると症状が悪化し、頭全体がフケで覆われることもあります。さらに、顔や頭だけでなく、首や胸、背中、脇の下、足の付け根などにも赤い斑点が現れ、油っぽい皮がこびりつくことがあります。これらの部位は脂漏部位と呼ばれ、皮脂の分泌が盛んな場所です。一度症状が出ると慢性的に続くことが多く、自然に治ることは難しいため、皮膚科を受診することをお勧めします。

頭皮のかさぶたはいじらないで!

かさぶたを剥がすことで、剥がすことが癖になるかもしれません。傷が完全に治る前に何度も剥がしてしまうと、治るのが遅れることがあります。

 

また、かさぶたは傷口を保護することも役割です。剥がした場合、傷口が露出し細菌が侵入しやすくなります。手には多くの雑菌が付着しているため、かさぶたを剥がすことで雑菌が傷口に入り込むリスクが高まります。

 

ただし、剥がさなくても放置することで脱毛や炎症のリスクがあります。

FAGA(女性型脱毛症)の原因になる可能性がある

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かさぶた自体がFAGA(女性型脱毛症)に直接関係しているわけではありません。ただし、かさぶたがある部分では一時的に髪が生えにくくなることがあります。

 

頭皮の血行が悪くなると、髪の成長に必要な栄養が十分に届かなくなります。そのため、一時的に髪が生えにくくなることがあります。かさぶたができても、その範囲が小さかったり、原因がはっきりしている場合は、過剰に心配する必要はありません。

掻くことでさらに炎症を起こす可能性がある

かさぶたができた場所がかゆくなったり、気になったりするかもしれません。しかし、掻いてしまうと、その部分から雑菌が入ってしまうことがあります。そうなると、炎症が広がりやすくなり、傷跡も残りやすくなってしまうため注意が必要です。

頭皮のかさぶたの対処方法

かさぶたができるのは、頭皮の状態が悪化しているサインです。この状態では、髪の毛に必要な栄養が十分に届かず、ヘアサイクルが乱れる可能性があります。対策として、頭皮の環境を整えることが大切です。

生活習慣を整える

睡眠不足は新陳代謝に悪影響を与え、皮膚の再生を遅らせることがあります。そのため、かさぶたが治るのが遅くなるかもしれません。質の良い睡眠をとり、十分な睡眠時間を確保することで、自律神経やホルモンバランスが整い頭皮の健康を維持できます。

 

就寝の3時間以上前に食事を済ませ、2時間前に入浴するのが理想的です。自分に合った睡眠時間を見つけ、翌日に疲れを残さないようにしましょう。

ストレスを溜めないようにする

頭皮のかさぶたを改善するためには、ストレスを溜め込まないことが大切です。ストレスが溜まると自律神経のバランスが崩れ、体の回復力が低下してしまいます。その結果、かさぶたも治りにくくなります。

 

また、ストレスは頭皮の血行不良を引き起こす原因にもなるため、こまめにストレスを発散することが重要です。ウォーキングやランニングなどの適度な運動や、趣味を楽しむなど、自分に合った方法でストレスを解消しましょう。

低刺激のシャンプーに変えてみる

毎日使うシャンプーを見直してみましょう。頭皮に合ったシャンプーを選ぶことが大切です。過剰な皮脂分泌によるかさぶたには、洗浄力と殺菌効果の高いシャンプーが適しています。この場合、髪のダメージを抑えるためにトリートメントも併用しましょう。乾燥によるかさぶたには、保湿力の高いシャンプーが効果的です。

 

シャンプーの成分にも注意してください。防腐剤やベンジルアルコールなどの添加物が入っていると、頭皮環境が悪化するかもしれません。そのため、これらが含まれていないシャンプーがおすすめです。

自然乾燥させずドライヤーで早く乾かす

自然乾燥も頭皮や髪にダメージを与えることがあります。濡れた髪をそのままにしておくと、頭皮が長時間湿った状態になります。この湿気が、頭皮にいるカビ菌にとって絶好の繁殖環境です。カビ菌が増えると、頭皮が臭くなったり、炎症を起こしてフケやかゆみの原因になることもあります。

 

ただし、ドライヤーの使い方には注意が必要です。ドライヤーを使う際、頭皮の近くから高温の風を当てると、頭皮が乾燥しすぎてしまうことがあります。早く乾かそうとして、大風量のドライヤーを頭皮の近くから当てたり、同じ場所に集中して当てたりする方も多いかもしれません。高温の風を頭皮に直接当てると、頭皮の水分が奪われてしまうため避けてください。

かゆみがひどい場合は医師に相談を

頭皮のかさぶたがひどくなってしまったり、繰り返したりする場合、自己判断での対処は避け、早めに医師に相談することが大切です。専門家の診断を受けることで、適切な治療法を見つけ、症状の悪化を防げます。

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まとめ

頭皮のかさぶたについて、原因や対処法を簡単に説明しました。かさぶたを無理に剥がすと炎症が悪化することがあるため、注意しましょう。頭皮環境を整えるため、適切なケアを行ってください。

 

頭皮の健康を保つために、この記事が参考になれば幸いです。かさぶたが治らない場合や繰り返す場合には、専門医に相談しましょう。

コメント 頭皮が荒れてある時にはまず、なぜ荒れてしまっているのか、原因を探しましょう。睡眠不足や栄養不足など生活習慣にみだれがある場合には薬を塗っても再発しやすいです。また、他の部位にも赤みが出るなどがあれば全身の治療が必要です。また、かさぶたが出来てしまったところを剥がすとより治るのが難しくなります。じゅくじゅくしないよう早めに治療を開始してください。
それぞれの原因に応じて治療し、快適な頭皮環境を目指しましょう。

監修医コメント

医師
高藤 円香

頭皮が荒れてある時にはまず、なぜ荒れてしまっているのか、原因を探しましょう。睡眠不足や栄養不足など生活習慣にみだれがある場合には薬を塗っても再発しやすいです。また、他の部位にも赤みが出るなどがあれば全身の治療が必要です。また、かさぶたが出来てしまったところを剥がすとより治るのが難しくなります。じゅくじゅくしないよう早めに治療を開始してください。
それぞれの原因に応じて治療し、快適な頭皮環境を目指しましょう。

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監修医師 高藤 円香
経歴は防衛医科大学校卒業 / 現在は自衛隊阪神病院勤務 / 専門は皮膚科 保有免許・資格は皮膚科専門医
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