ヘルペスができたら何科を受診したらいいの?原因や対処方法について詳しく解説
更新日:2024年07月27日
この記事では、ヘルペスの原因、そして対処法について詳しく解説します。また、受診するべき科についても説明します。
ヘルペスとは?
ヘルペスとは、主に口唇や陰部などに水疱や痛みを伴う皮膚病です。口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスという名前のウイルスが原因で発生する感染症になります。この病気は、唇に小さな水ぶくれができることが特徴です。
ヘルペスの原因
ヘルペスは、ヘルペスウイルスによって引き起こされる感染症です。ウイルスが含まれる小さな液滴が、唇やその周辺の皮膚に触れることで感染が起こります。ウイルスは特殊な膜、いわゆるエンベロープで保護されており、これがウイルスが環境に適応しやすくする一因です。そのため、家庭内での感染がよく見られます。
一度感染すると、ヘルペスウイルスは完全には消えず体内に潜伏し続けることが特徴です。免疫力が落ちた時には、ウイルスが活動を再開し症状が再び現れます。これがヘルペスの再発と呼ばれるもので、時には何度も繰り返すことがあります。
ヘルペスの感染経路
口唇ヘルペスは、人から人へと感染することがあります。特に、キスをしたり、同じ食器やタオルを使ったりすることでウイルスが移る可能性があります。症状が出ているときは、ウイルスが多く出ているため他の人にうつさないように特に気をつけましょう。
感染を防ぐためには、家族であっても他人と食器やタオルを共有しない、手をよく洗う、水ぶくれをつぶさないなどの対策が効果的です。また、症状が出ている間は、キスや性行為は控えてください。体の抵抗力が落ちているときは、特に感染しやすくなるため、日頃からバランスの良い食事をとる、十分な睡眠をとる、ストレスを管理するなど、健康を維持することが重要です。
ヘルペスの症状
ヘルペスウイルスは、皮膚や粘膜に侵入し、以下のような不快な症状を引き起こすことがあります。
・唇やその周辺に現れる小さな水ぶくれ
これらはしばしば集まって大きな水ぶくれを形成します。
・痛み
ピリピリやチクチクとした感覚が伴うことがあります。
・違和感
ムズムズとした感じや、唇の周りの不快感が生じることがあります。
・かゆみやほてり
赤みを伴うこともあります。
・かさぶた
水ぶくれが破れた後にできる、皮膚の保護層です。
・転移
感染した部分を掻くことで、ウイルスが他の部位に広がる可能性があります。
・リンパ節の腫れ
初めて感染した場合は特に、あごや耳の近くのリンパ節が腫れることがあります。
アトピー性皮膚炎もある場合、感染部位を掻くことで、ウイルスが広がりやすくなり他人への感染のリスクも高まります。
ヘルペスの種類
ヘルペスウイルスは、いくつかの異なるタイプがあり、それぞれが特定の病気を引き起こすことが知られています。
・水痘・帯状疱疹ウイルス
子どもに多い水ぼうそう(水痘)の原因となります。これは身体にかゆみを伴う赤い発疹が現れる病気です。大人になるとウイルスが再び活性化し、帯状疱疹という痛みを伴う発疹を引き起こすことがあります。
・単純ヘルペスウイルス1型
口唇ヘルペスやヘルペス性歯肉口内炎など、主に顔周辺の感染症を引き起こすウイルスです。これには、唇に痛みを伴う小さな水ぶくれができる症状が含まれます。目に影響を与えるヘルペス性角膜炎や、カポジ水痘様発疹症などの病気も引き起こすことがあります。
・単純ヘルペスウイルス2型
性器ヘルペスの主な原因です。性器や臀部に痛みを伴う水ぶくれを引き起こします。
ヘルペスの検査・診断方法
ヘルペスの診断には、特徴的な症状を確認する視診と、抗原検査や抗体検査が行われます。
【視診】
ヘルペスは、特徴的な症状を確認します。たとえば、性器に痛みを伴う小さな潰瘍や水ぶくれがあれば、性器ヘルペスの可能性があります。これらの症状は、数個から多数、広範囲にわたって現れることがあります。これらの症状は、初めての感染時に多く見られ、再発するときは通常よりも少なくなることが一般的です。
【検査】
ヘルペスウイルスが原因かどうかを確かめるためには、抗原検査と抗体検査の2種類があります。抗原検査は感染後24時間以内、抗体検査は感染から1ヶ月以上経過してから行うのが理想的です。感染直後や時間が経ちすぎると、検査結果が正しくないことがあるため注意しましょう。
・抗原検査
ウイルスそのものを検出する検査です。症状がある時に、患部から液体を採取して行います。
・抗体検査
ウイルスに対する体の反応を測る検査です。血液を使って、過去に感染したか、現在感染しているかを調べます。
抗体検査では、水痘や帯状疱疹など他のヘルペスウイルスによる反応も検出されるため、注意してください。性器ヘルペスだけでなく、他のヘルペスも陽性になる場合があります。また、再発時には抗体の量が変わらないため、検査結果が不確かになることがあります。
ヘルペスの治療方法
ヘルペスの治療には、ウイルスの増殖を抑える効果がある薬が使われます。これには、飲み薬と塗り薬の2種類があります。ただし、飲み薬と塗り薬を同時に使うことは一般的ではありません。
飲み薬には、アシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビルなどがあります。これらは体内でウイルスの増殖を抑える働きをします。ファムシクロビルは症状が出る前の初期段階で服用することで、発症を抑えられる薬です。
塗り薬には、ビダラビンとアシクロビルがあり、直接患部に塗って使用します。どちらの薬もウイルスの活動を抑制する効果があります。
ヘルペスができたら何科を受診したらいいのか
ヘルペスが出来た場合、どの医療機関を受診するか迷うことがあるかもしれません。通常、ヘルペスの診断と治療は皮膚科で行われます、ただし、内科でも治療は可能です。
ヘルペスかどうかの初診であれば、専門的な知識を持つ皮膚科をお勧めします。一方で、以前に診断されたことがある場合は、内科での診察でも問題ありません。
ヘルペスは時に発熱を伴うことがありますが、発熱がない場合のほうが適切に治療を受けやすいです。ただし、すべての内科がヘルペスの治療とは限らないため、事前に確認しておきましょう。
忙しくて通院する時間がない方にはオンライン診療もおすすめ
ヘルペスの症状で辛い時に、忙しくて通院が難しい場合にはオンライン診療もおすすめです。
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まとめ
ヘルペスはウイルスが原因で発生する疾患です。発症した場合、症状や感染した部位に応じて適切な診療科を受診しましょう。ヘルペスの原因や予防、治療方法をしっかりと理解しておくことで、速やかな対応が可能となり、再発を防げます。
ヘルペスかもと感じたら、早めに専門医の診断を受け適切な治療を受けることが重要です。忙しくて病院に行く時間がない方は、オンライン診療を活用しましょう。
医師
中路 幸之助
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