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低用量ピルを服用すると太るって本当?理由と解決策について徹底解説!

監修医師 阿部 一也
更新日:2024年05月24日

更新日:2024年05月24日

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「ピルを飲んで太らないための方法を知りたい」「ピルを飲みたいけど太るのが心配」という方は少なくありません。
ピル自体に太る成分が含まれていないことは、さまざまな研究により明らかになっています。また、ピルに含まれている成分のむくみや食欲増進作用の影響を、抑える方法もあります。

この記事では、ピルを飲むと太るといわれている理由や太ってしまったときの対策などをご紹介します。これからピルの服用を考えている方は、是非参考にしてみてください。

ピルを服用すると太るって本当?

「ピルを飲むと太る」「飲むのをやめたら痩せた」という声を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。

 

低用量ピルやアフターピルを服用したからといって必ずしも太ると言うことはありません。ピルには体重を増加させるような働きはないことが、さまざまな研究により明らかになっています。日本産婦人科学会が作成している「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン」でも、「低用量ピルの服用と体重増加の因果関係は立証されていない」と記載されています。

 

しかし、ピルを服用して太ったと感じる方がいるのも事実です。それは、ピルには人によって体重増加につながる作用があるため、ピルを飲むと太ると勘違いしてしまう人がいるのだと考えられます。

 

参照:「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン」

低用量ピルで太る理由

低用量ピルを服用したからといって体重が増加するわけではないと説明しましたが、ではなぜピルを服用したら体重が増えたという方がいるのでしょうか。その理由は、低用量ピルに含まれている卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が、むくみや食欲増進する作用があるためだといわれています。

保水作用によるむくみ

低用量ピルに含まれている卵胞ホルモンには、体内に水分を保たせる保水作用があります。そのため、ピルを飲むと体内に必要以上に水分が溜まりむくみやすくなり、実際に体重は変わってなくても太ったと感じる方が多いのです。

 

ピルを服用したことによるむくみは一時的なもので、一般的には放っておいても服用開始後1〜2ヶ月で治まってきます。以前使われていたピルには、卵胞ホルモンが多く含まれていたので、むくみの副作用も出やすかったです。しかし、現在使用されているピルに含まれている卵胞ホルモンは、以前よりも少なくなっているため、むくみの副作用も出にくいといわれてます。

食欲増進による体重増加

ピルに含まれる黄体ホルモンには、食欲増進作用があります。その影響で、これまでよりも食事量が多くなり体重が増えてしまう方も少なくありません。ピルを服用していなくても黄体ホルモンの分泌が増える生理前は、食欲が増し太りやすい状態となっています。

また、生理痛やPMSの緩和を目的にピルを飲む場合は、体調がよくなり食欲が増してしまうということも考えられます。

 

ピルを服用したことによる食欲増進作用は、服用後1〜2ヶ月経てば自然と治まり、体重ももとに戻る方が多いです。

低用量ピルによる体重増加を防ぐにはどうしたらいいの?

低用量ピルを飲んだことによるむくみや食欲増進は、服用後1〜2ヶ月もすれば自然と治まってきます。しかし、服用後1〜2ヶ月のあいだも体重を増やしたくないと考えている女性も少なくないはずです。そこで、ここでは低用量ピルによる体重増加を防ぐ方法をご紹介します。

血行を良くする

むくみ予防には、血行を良くすることが効果的です。血行を良くするためには、ウォーキングやランニングなどの適度な運動や、湯船にゆっくり入って体を温めるなどがおすすめです。冷房で体を冷やし過ぎたり、長時間同じ体勢でいると血行が悪くなってしまうので気をつけてください。

 

また、塩分やアルコールの摂りすぎもむくみの原因になるので、ピル服用後1〜2ヶ月は控えるようにすると、むくみの症状は和らぐでしょう。

食べ過ぎを防ぐ

食欲増進を抑えるためにおすすめなのは、バランスの取れた食事を良く噛んでゆっくり食べることです。食べ始めてから満腹を感じるようになるまで、約20分はかかるといわれています。そのため、よく噛んでゆっくり食べると、多く食べる前に満腹感を感じられるようになります。

 

よく噛んでゆっくり食べても満腹感を感じられない方は、1回の食事量を減らして食事の回数を増やしてみてください。食事の回数を増やすと、インスリンの分泌量を減らし、体脂肪が溜まることを抑制できるからです。

 

また、1日の摂取カロリーを考えて、食品のカロリー一覧表を参考にして食事内容も注意してください。できるだけ糖質が多く含まれている食べ物は食べないようにして、食物繊維やミネラル、ビタミンが豊富に含まれている野菜や海藻類を食べるようにしましょう。

自分に合う低用量ピルを見つける

現在、さまざまな種類のピルが開発されています。他のピルに変えることで食欲増進やむくみが改善されることもあります。そのため、服用後1〜2ヶ月経っても食欲やむくみが治まらない場合は、ピルの種類を変えることを検討してみてください。医師と相談し自分に合ったピルを処方してもらいましょう。

ピルで太ることが不安な場合は医師に相談することも大切

ピルを安心して服用するためには医師に相談することも大切です。太る不安を抱えながらピルを服用するよりは、不安を解消してから服用し始めた方が精神的にも良いはずです。忙しくて、クリニックに来院するのが難しい方は、オンライン診療を受けられるクリニックを活用することをおすすめします。

ピルを服用したら必ず太るというわけではない

ピル自体に太る成分は含まれていません。しかし、ピルを飲むと太るという方がいるのは、ピルに含まれる女性ホルモンのむくみや食欲増進作用によって、体重が増えてしまう方がいるためです。ピルを服用したからといって必ず太るわけではありません。

低用量ピルの種類を変えることで改善する可能性も

ピルには、合う合わないの相性があります。そのため、ピルの種類を変えると食欲増進やむくみが解消することがあるので、医師に相談して合うピルを探してみてください。

むくみや食欲増進は数か月で治まる

一般的に、ピルによる副作用であるむくみや食欲増進は、放っておいても1〜2ヶ月経てば自然と治まります。あまり気にし過ぎると、過度なストレスなどで他の体調不良があらわれる可能性があります。しばらくすればもとに戻るため、それほど心配せずにこれまで通りの生活を送りましょう。

まとめ

低用量ピルを服用すると太る理由や対策などを紹介しました。低用量ピル自体に体重を増加させる成分は含まれていませんが、体重増加につながる作用があるため、中には太ってしまう方もいます。しかし、しばらく経てば治まりますし、少し気をつければ影響を抑えることができるので、それほど心配する必要はありません。

 

SOKUYAKUオンラインクリニックでは、ピルのオンライン診療に対応しております。

ぜひご活用ください。

※受付時間:平日10:00~19:00

コメント つらい月経困難症やPMSの治療のために低用量ピルを使用する方は多いかもしれません。また避妊目的で使用されている方もいると思います。低用量ピルは継続的に内服しないと効果が出ませんので、毎日決まった時間に内服すると思います。毎日使用するからには、あまり副作用を気にしたくないと思います。副作用の一つとして良く言われるのは「体重増加」ですが、これは記事にもあるように低用量ピルとの関連は立証されておりません。ホルモン作用の影響で食欲増進し、たくさん食べてしまう結果として「体重増加」につながってます。つまり自身で生活習慣・食生活など、規則正しく管理していれば体重は増えないことがほとんどです。しかし自身で管理と言ってもどうすれば良いかは分からないこともあると思いますので、その場合は医師に相談することが良いと思います。

監修医コメント

医師
阿部 一也

つらい月経困難症やPMSの治療のために低用量ピルを使用する方は多いかもしれません。また避妊目的で使用されている方もいると思います。低用量ピルは継続的に内服しないと効果が出ませんので、毎日決まった時間に内服すると思います。毎日使用するからには、あまり副作用を気にしたくないと思います。副作用の一つとして良く言われるのは「体重増加」ですが、これは記事にもあるように低用量ピルとの関連は立証されておりません。ホルモン作用の影響で食欲増進し、たくさん食べてしまう結果として「体重増加」につながってます。つまり自身で生活習慣・食生活など、規則正しく管理していれば体重は増えないことがほとんどです。しかし自身で管理と言ってもどうすれば良いかは分からないこともあると思いますので、その場合は医師に相談することが良いと思います。

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監修医師 阿部 一也
板橋中央総合病院 医長 専門領域は、産婦人科 経歴として、東京慈恵会医科大学医学部医学科卒業、現在は板橋中央総合病院勤務 保有免許・資格は日本産科婦人科学会専門医
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