低用量ピルをやめるとどうなるの?服用中止後の身体の変化について解説
更新日:2024年05月25日
この記事では、低用量ピルと体重増加の関係や、低用量ピルを飲むことで起こる身体の変化について詳しくご紹介します。避妊と低用量ピルに関する、不安を解決できる手助けになれば幸いです。
低用量ピルを服用すると痩せるの?
低用量ピルの服用が、体重増減につながるという話を耳にします。ただし、それは噂であって根拠はありません。
低用量ピルの服用は体重の増加に影響しない
低用量ピルに関する体重増加の話は聞きますが、低用量ピルの使用に関する医療者向けのガイドラインによると、低用量ピルの服用と体重増加の因果関係は証明されていません。(※1)
ただし、低用量ピルを飲みはじめた後、体重が増えた方もいます。これは、低用量ピルを飲むことでお腹が空きやすくなり、結果として食べ過ぎてしまうからです。これは人によって異なり、全ての人に当てはまるわけではありません。
参考(※1)低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン
低用量ピルを服用すると太ったように感じる理由とは?
体重の増加に関係ないといっても、低用量ピルを服用すると体重が増えたと感じる人がいるのは事実です。低用量ピルと体重の関係をみてみましょう。
低用量ピルに含まれる女性ホルモンが関係している
低用量ピルを飲んでも体重は直接増えませんが、一次的に太りやすい状態になるかもしれません。この身体の変化について、わかりやすく説明します。
ピルには、女性の体内で自然に生成される卵胞ホルモンと黄体ホルモンが含まれています。ピルを服用することで、これらのホルモンが体内で増えて、脳が「すでに妊娠している」と誤解するようになります。ピルの避妊効果は、脳の誤解により排卵を抑制し、妊娠しないように働きかける仕組みです。
この女性ホルモンは避妊効果だけではなく、肌のコラーゲンを増やしたり、ニキビの改善に役立ったり、食欲を増進させることもあります。つまり、薬の成分である女性ホルモンが身体に影響しているのです。
痩せるためには低用量ピルの服用をやめた方がいいの?
低用量ピルにはメリットがあります。しかし、痩せるためにピルの服用をやめるべきなのでしょうか?ここでは、低用量ピルのメリットとデメリットについて見ていきましょう。
低用量ピル服用のメリット
低用量ピルは、避妊手段として知られていますが、それだけではありません。低用量ピルを内服することで、女性ホルモンのバランスが一定に保たれます。排卵が抑制されるため、生理痛の軽減や月経周期の正常化、さらには月経前症候群(PMS)の症状緩和にも効果的です。生理痛がひどい方にとっては、低用量ピルのおかげで痛み止めの量を減らせるかもしれません。
また、低用量ピルは皮脂の過剰な分泌を抑えることで、ニキビを改善する効果が期待できます。さらにコラーゲンの生成を促進し、肌のハリや潤いを保つ助けになります。低用量ピルには、美容面でもメリットがあるのです。
低用量ピル中断のデメリット
低用量ピルの使用をやめた場合、身体はピルを飲む前の状態に戻ります。もしかすると、低用量ピルで改善されていた生理痛やニキビが再発するかもしれません。また、安定していた生理周期が不規則になる可能性もあります。
これらの変化は個人差がありますが、ピルを止める際にはこれらの点を考慮しましょう。低用量ピルとの上手な付き合い方を見つけることは、健康的な生活を送る上で役立ちます。
低用量ピルの服用を中断するよりもピル太り対策をすることが大切!
低用量ピルを服用すると、人によっては体重が増えるかもしれません。ただし、これは一時的なものです。通常、1~2ヶ月ほどで体が慣れ、体重増加はおちつきます。
低用量ピルは内服したいけど、体重増加が気になる方に以下の対策を紹介します。
よく噛んで食べる
食事をして、満腹感を得るには20分程度必要といわれています。早食いは満腹を実感する前に、過剰に食べてしまうかもしれません。
一方で、食べ物をよく噛んで食べることは、少ない量で満腹感につながります。これは、内臓脂肪の減少にも効果的です。咀嚼を多くすることで脳が刺激され、唾液の分泌も促され、消化がスムーズになります。そのため、食事はゆっくりと時間をかけて楽しむことが大切です。
食事をして、満腹感を得るには20分程度必要といわれています。早食いは満腹を実感する前に、過剰に食べてしまうかもしれません。
一方で、食べ物をよく噛んで食べることは、少ない量で満腹感につながります。これは、内臓脂肪の減少にも効果的です。咀嚼を多くすることで脳が刺激され、唾液の分泌も促され、消化がスムーズになります。そのため、食事はゆっくりと時間をかけて楽しむことが大切です。
1回の食事量を減らして食事回数を増やす
食事回数を増やすことも、太りにくくするための対策になります。ただし、全体の食事量は変えないように注意してください。食事の回数を増やすことにより、インスリンというホルモンの分泌が安定し、結果として脂肪が体に蓄積されにくくなります。
食事の回数を増やすときは、1日の摂取カロリーを計算し、6食を目安にメニューを組むようにしましょう。
食事回数を増やすことも、太りにくくするための対策になります。ただし、全体の食事量は変えないように注意してください。食事の回数を増やすことにより、インスリンというホルモンの分泌が安定し、結果として脂肪が体に蓄積されにくくなります。
食事の回数を増やすときは、1日の摂取カロリーを計算し、6食を目安にメニューを組むようにしましょう。
摂取カロリーに注意する
摂取するカロリー量に注意しましょう。自分に必要なカロリー量を知るためには、基礎代謝量と消費カロリー量を計算しないといけません。この計算を簡単に行うためには、入力を埋めるだけで計算してくれるWebサイトを利用してください。
ただし、健康を維持するためには、1日に必要なカロリーの最低限である基礎代謝量を下回らないように注意が必要です。適切なカロリー摂取を心がけることで、健康的な体重管理が可能になります。
摂取するカロリー量に注意しましょう。自分に必要なカロリー量を知るためには、基礎代謝量と消費カロリー量を計算しないといけません。この計算を簡単に行うためには、入力を埋めるだけで計算してくれるWebサイトを利用してください。
ただし、健康を維持するためには、1日に必要なカロリーの最低限である基礎代謝量を下回らないように注意が必要です。適切なカロリー摂取を心がけることで、健康的な体重管理が可能になります。
おやつは糖質の少ないものを選ぶ
甘いものがどうしても食べたくなった時、糖質の少ないものを選ぶようにしましょう。リンゴやいちご、スイカは水分が多く比較的カロリーが低めなのでお腹を満たします。
また、低糖質スイーツもおすすめです。アーモンド粉やココナッツ粉を使った焼き菓子、ステビアやエリスリトールを使用した甘味料など、糖質を抑えた材料で作られたスイーツは、甘いものを食べたいときに満たしてくれます。
糖分を我慢するのではなく、甘味を楽しみつつも控えめにすることが大切になります。
甘いものがどうしても食べたくなった時、糖質の少ないものを選ぶようにしましょう。リンゴやいちご、スイカは水分が多く比較的カロリーが低めなのでお腹を満たします。
また、低糖質スイーツもおすすめです。アーモンド粉やココナッツ粉を使った焼き菓子、ステビアやエリスリトールを使用した甘味料など、糖質を抑えた材料で作られたスイーツは、甘いものを食べたいときに満たしてくれます。
糖分を我慢するのではなく、甘味を楽しみつつも控えめにすることが大切になります。
野菜から食べるようにする
食事の時の順番も意識してみましょう。たとえば、ハンバーグ定食を食べる場合には、先に野菜を食べてください。野菜には食物繊維がたくさん含まれていて、糖の吸収をゆっくりにしてくれます。
次にハンバーグ、最後にご飯を食べると良いでしょう。血糖値がゆっくり上がり、少ない量でもお腹がいっぱいに感じられます。食べる順番を変えるだけで、満足感を得ながら食事を楽しめるため、おすすめです。
食事の時の順番も意識してみましょう。たとえば、ハンバーグ定食を食べる場合には、先に野菜を食べてください。野菜には食物繊維がたくさん含まれていて、糖の吸収をゆっくりにしてくれます。
次にハンバーグ、最後にご飯を食べると良いでしょう。血糖値がゆっくり上がり、少ない量でもお腹がいっぱいに感じられます。食べる順番を変えるだけで、満足感を得ながら食事を楽しめるため、おすすめです。
適度に体を動かす
ウォーキングやジョギングなど、日常的に体を動かすことも大切です。無理はせず生活の中で、なるべく階段を使うなどの小さな工夫でも効果があります。軽い体操やストレッチも、むくみの改善が期待できます。
また、気になる場所をマッサージしてみてください。強く揉まなくてかまいません。優しくさすってみましょう。
ウォーキングやジョギングなど、日常的に体を動かすことも大切です。無理はせず生活の中で、なるべく階段を使うなどの小さな工夫でも効果があります。軽い体操やストレッチも、むくみの改善が期待できます。
また、気になる場所をマッサージしてみてください。強く揉まなくてかまいません。優しくさすってみましょう。
塩分とアルコールを控える
私たちの体は塩分をたくさん摂ると、体は余分な塩を薄めるために水を保持します。身体が、塩分のバランスを保とうとするからです。塩分を多く摂った結果として、水分が貯まってむくみが生じます。むくみを避けたいなら、塩分が多いスナックやファストフードを控えてみましょう。
アルコールもおすすめできません。お酒を飲むと血管が広がり、体が水分をうまく処理できなくなるため、むくみが起こりやすくなります。控えめにするか、飲まないようにしてください。
私たちの体は塩分をたくさん摂ると、体は余分な塩を薄めるために水を保持します。身体が、塩分のバランスを保とうとするからです。塩分を多く摂った結果として、水分が貯まってむくみが生じます。むくみを避けたいなら、塩分が多いスナックやファストフードを控えてみましょう。
アルコールもおすすめできません。お酒を飲むと血管が広がり、体が水分をうまく処理できなくなるため、むくみが起こりやすくなります。控えめにするか、飲まないようにしてください。
カリウムを含む食べ物を食べる
むくみを引き起こす一因は、体内のナトリウム、つまり塩分の過剰摂取です。そんな場合は、カリウムを含む物を摂ることが効果的です。カリウムは体内の余計な水分やナトリウムを排出し、水分バランスを整えるのに役立ちます。
ほうれん草、さつまいも、大豆、人参、バナナ、わかめ、ひじきなどがカリウムを豊富に含んだ食品です。塩分を控えつつ、これらの食品を積極的に取り入れることで、むくみを減らす手助けになります。
むくみを引き起こす一因は、体内のナトリウム、つまり塩分の過剰摂取です。そんな場合は、カリウムを含む物を摂ることが効果的です。カリウムは体内の余計な水分やナトリウムを排出し、水分バランスを整えるのに役立ちます。
ほうれん草、さつまいも、大豆、人参、バナナ、わかめ、ひじきなどがカリウムを豊富に含んだ食品です。塩分を控えつつ、これらの食品を積極的に取り入れることで、むくみを減らす手助けになります。
体を温める
むくみを避けるためには、身体を冷やさないようにしましょう。体が冷えると血の流れがわるくなるため、むくみの原因になります。冷房が効いたオフィスでは、カーディガンやストール、膝掛けなどで冷えすぎないようにしてください。
温かい食べ物や飲み物を摂って、身体の内側から温めることも冷え対策になります。寒い日には、シャワーではなく入浴しましょう。40度前後のお湯で半身浴を行うと、体が温まります。
むくみを避けるためには、身体を冷やさないようにしましょう。体が冷えると血の流れがわるくなるため、むくみの原因になります。冷房が効いたオフィスでは、カーディガンやストール、膝掛けなどで冷えすぎないようにしてください。
温かい食べ物や飲み物を摂って、身体の内側から温めることも冷え対策になります。寒い日には、シャワーではなく入浴しましょう。40度前後のお湯で半身浴を行うと、体が温まります。
着圧ストッキングを履く
むくみの原因の一つに、血液が心臓へとスムーズに戻らないことがあります。むくみが気になる場合は、着圧ストッキングを使用してみましょう。ふくらはぎの筋肉の収縮をサポートして、静脈が拡張するのを防ぐ効果があります。
ただし、着圧ストッキングを使用する際は、正しい方法で使うことが重要です。むくみが改善せず、日常生活に影響が出る場合は、専門の医療機関を受診しましょう。下肢静脈瘤や血栓症、皮膚潰瘍などの病気が潜んでいるかもしれません。早めの対応が大切です。
むくみの原因の一つに、血液が心臓へとスムーズに戻らないことがあります。むくみが気になる場合は、着圧ストッキングを使用してみましょう。ふくらはぎの筋肉の収縮をサポートして、静脈が拡張するのを防ぐ効果があります。
ただし、着圧ストッキングを使用する際は、正しい方法で使うことが重要です。むくみが改善せず、日常生活に影響が出る場合は、専門の医療機関を受診しましょう。下肢静脈瘤や血栓症、皮膚潰瘍などの病気が潜んでいるかもしれません。早めの対応が大切です。
副作用が辛い場合は医師に相談しましょう
もし低用量ピルを飲んでいて体に違和感があるなら、無理をせず医者に話してみてください。低用量ピルの影響と思われる症状であれば、別の低用量ピルに変更することで改善するかもしれません。
低用量ピルにも色々な種類があり、含まれているホルモンの量も違います。副作用が強いと感じたら、違うタイプの低用量ピルに変えることで、症状が楽になるかもしれません。我慢して続けるより、まずは医療機関を受診しましょう。
まとめ
低用量ピルを服用すると、一部の方に食欲が増したり、水分が体内に留まりやすくなることがあります。これは、体重増加の原因になる可能性があります。しかし、低用量ピルの服用を止めたからといって、必ず痩せるわけではありません。
単に体重が気になるからといって服用をやめるのは、慎重に考えた方が良いでしょう。低用量ピルには体重の変化以上に、多くのメリットもあるからです。
もし低用量ピルの副作用が気になる場合は、食生活の見直しや日常生活でのちょっとした工夫で、これらを軽減することが可能です。例えば、塩分の摂取を控える、冷えないようにする、定期的に運動する、などを試してみましょう。
また、低用量ピルの種類によっては、副作用の度合いが異なる場合もあります。副作用が辛いときは我慢せず、医師に相談してください。
SOKUYAKUオンラインクリニックでは低用量ピルに関するオンライン診療も行っております。お困りの際はぜひ利用してみてください。オンラインで診察できるためおすすめです。
医師
佐藤 綾華
この記事には医師による認証マークである「メディコレマーク」が付与されています。
当コラムの掲載記事に関するご注意点
- 当コラムに掲載されている情報については、執筆される方に対し、事実や根拠に基づく執筆をお願いし、当社にて掲載内容に不適切な表記がないか、確認をしておりますが、医療及び健康管理上の事由など、その内容の正確性や有効性などについて何らかの保証をできるものではありません。
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※お薬の処方は医師の診察により薬が処方された場合に限ります。
一般的には、3-4か月服用するとホルモンバランスが安定し多くの副作用は気にならなくなることが多いです。また、日常生活に取り入れられる食欲や浮腫みを抑える対策をすることで体重増加を防ぐこともできるかもしれません。
低用量ピルには高い避妊効果の他、月経周期が安定し月経量が減少することで月経痛の改善、ホルモンバランスが安定しニキビが改善するなどメリットも多くあります。
副作用がある場合はメリットと比較して服用を続けるか検討してみてくださいね。低用量ピルにも複数種類があり、含まれるホルモンが異なります。違う種類に変更してみることで副作用が気にならなくなることもありますので、変更を希望の場合は産婦人科クリニックにご相談ください。