アフターピルを服用したら避妊はしなくても大丈夫?アフターピルを飲んだのに陽性になる原因について解説
更新日:2024年05月20日
そこで、アフターピルを服用した後の性行為の注意点や、ピルの効果と性行為との関係についてお伝えします。
アフターピルを服用した後はいつから避妊をするべき?
アフターピルを服用すると、およそ8割の女性で5日前後は排卵が止まります。また、約5~7日後には女性の体内に入った精子の受精能力も失われ、妊娠が成立しません。これは、約80~90%の人でアフターピルの効果が5~7日程度は持続することを意味します。この期間を経過すると妊娠を阻止する効果がなくなりますので、アフターピルを服用した場合であっても、次の月経まできちんと避妊をしてください。
アフターピルの服用後、次の月経までは、ピルによる避妊の成否を確実に把握するすべがありません。このため、月経がくる前に避妊せずに性行為をすると、万が一妊娠した場合に、アフターピルが効かなかったのか、効いてはいたが単に効果が切れただけなのか、判断できなくなってしまいます。アフターピルの効果を確認するためにも、服用後の性行為ではきちんと避妊をするようにしましょう。もちろん、効果があれば、その報告だけのためにわざわざ産婦人科を受診する必要はありません。ただ、将来的に低用量ピルなど別の避妊方法も視野に入れる場合は、専門医に相談することを推奨します。
低用量ピルそのものは、アフターピルを服用した直後でも使用することができます。ただ、低用量ピルを服用していると、妊娠してしまった場合に妊娠の発覚が遅れるおそれがあるため、アフターピルの服用直後の切り替えは望ましくありません。
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アフターピル服用後、避妊失敗する原因5つ
①性行為から服用までの時間が経ちすぎていた(72時間以上、種類によっては120時間以上)
②アフターピル服用後2時間以内に嘔吐した
③服用したアフターピルが個人輸入の偽薬・粗悪品だった
④普段飲んでいるサプリや薬との飲み合わせが悪かった
⑤飲んだ後に避妊せず性行為をした
アフターピルを服用したにもかかわらず避妊に失敗し、妊娠してしまった場合、上記の項目に該当する可能性が考えられます。
性行為から服用までの時間が経ちすぎていた
性行為からアフターピルの服用までの時間があけば、それだけ避妊の成功率が下がるため、アフターピルでは早期の服用を前提にしています。72時間以内の内服、また種類によっては120時間以内の内服が必要になります。
これに対して、アフターピルによる避妊の失敗例として比較的多いのが、クリニックの休診日の関係で性行為から数日が経過してしまったなど、服用が遅れるパターンです。避妊効果を高めるためにも、できるだけ早めに入手して服用することが重要です。
アフターピル服用後に嘔吐した
アフターピルの服用後に起こり得る副作用の1つに、嘔吐があります。服用から2~3時間以内に嘔吐が生じてピルを吐き出してしまうと、有効成分の吸収が間に合わず、意図した効果が得られません。その場合、処方を受けた医療機関に相談し、必要に応じてピルを服用しなおしてください。
嘔吐以外では、倦怠感、頭痛、腹痛、下痢、めまいなどの症状も副作用として報告されているものの、24時間程度で緩和される場合が大半です。嘔吐とは異なり、服用後の下痢はピルの効果に影響しませんので、その点は心配しなくても大丈夫です。
服用したアフターピルが個人輸入の偽薬・粗悪品だった
市場に流通しているアフターピルには、避妊効果が高そうに見えたり、医療機関の処方薬より安価であったりする個人輸入品が含まれます。
こうした個人輸入品については、効果と安全性が担保されていません。偽薬もあれば、品質が管理されていなかったり使用期限が切れていたりすることもあり、手元に届くまでの日数も保証されません。アフターピルが必要な場合は、必ず、正規の医療機関で処方を受けるようにしましょう。
普段飲んでいるサプリや薬との飲み合わせが悪かった
アフターピルにも、同時に服用してはいけない併用禁忌薬が存在します。代表的なものが抗生物質で、他に、HIVプロテアーゼ阻害剤、抗けいれん薬、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤が挙げられます。また、セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)というハーブにも、注意が必要です。セイヨウオトギリソウは、リラックス効果を謳ったサプリメントやお茶などの飲料に、ときどき含まれています。
これらの禁忌薬やサプリメントをアフターピルと一緒に服用してしまうと、副作用が増強されたり、効果が弱まったりする場合があります。併用しなければならない場合は、必ず事前に医師に相談してください。
飲んだ後に避妊せず性行為をした
アフターピルを服用すると、服用前に受精した卵子があっても着床を阻害し、新たな排卵も止める効果が平均で5日間ほど持続します。このため、服用後5日間は避妊をせずに性行為をしても妊娠しないと誤解されがちです。
実際には、ピルの服用後に避妊せずに性行為をすると、かえって受精の確率が高くなることにもなりかねません。精子は通常、3日程度は子宮内で生存するのに対し、アフターピルを服用すると排卵が止まり、ピルの効果が切れたときに排卵が生じる場合があるためです。
アフターピルの服用後は、避妊に成功したことが分かるまで、性行為を控えるほうが良いです。
避妊成功の3つのサイン
アフターピルの効果によって妊娠を回避できたか否かは、次の方法で把握できます。
①月経(生理)が来たかどうか
②消退出血があったかどうか
③妊娠検査薬の結果
月経(生理)が来たかどうか
アフターピルの服用から3週間が経過するより前に生理がくれば、ほぼ間違いなく妊娠していません。これに対して、月経予定日を10日以上経過しても生理がこない場合、アフターピルの効果がなかった可能性があります。妊娠の有無を妊娠検査薬などで確認し、医療機関を受診して検査をするようにしましょう。
消退出血があったかどうか
アフターピルを服用すると、本来の月経予定日以外の時期に、2~3日ほど少量の出血が見られる場合があります。消退出血と呼ばれ、通常は避妊に成功したことを示す出血です。また、アフターピルの服用が排卵期や排卵の直前に重なっていると、消退出血が落ち着いたと思ったら次の月経が続き、「生理が途切れた」「2回続けて生理になった」と感じられるような状況が生じる場合もあります。
消退出血は避妊に成功したサインではありますが、受精卵の着床時にも「着床出血」と呼ばれる出血が生じる場合があり、一般の人には判別が困難です。消退出血よりも着床出血のほうがアフターピルの服用から日数があく場合が多いですが、正確に見極めるには医療機関の受診が必要です。
妊娠検査薬の結果
性行為後3週間を経過する頃から、妊娠検査薬の使用も可能です。パッケージや取扱説明書に記載された手順で正しく使用すれば、妊娠の有無を高精度で確認することができます。アフターピル使用後は、人によっては避妊に成功していたとしても出血が無い方もいますので、妊娠検査薬で確認はされた方が良いと思います。
ただし、妊娠検査薬では、水分を摂取しすぎて検査用の尿の濃度が下がった、受精卵の着床が不完全で妊娠が継続しなかった、使用時期が早すぎたなどの理由で誤判定が生じたり、陰性と陽性のどちらともつかない薄いラインが表示されたりする場合もあります。
アフターピルを使う際に気をつけたいポイント
望まない妊娠を避ける上でアフターピルには一定の効果がありますが、100%完全に妊娠を回避できるわけではありません。そこで、アフターピルの服用時に注意すべき点を整理してみました。
正しく使用しないと避妊効果が得られない
アフターピルで意図した効果を得るには、性行為後72時間以内(種類によっては120時間以内)に服用する必要があります。服用までの時間が短ければ短いほど妊娠を阻止できる確率も上がるとされており、24時間以内に服用すれば、95%と高い確率で妊娠を阻止することができます。このため、できるだけ早急に医療機関を受診し、アフターピルの処方を受けるようにしましょう。
アフターピルを飲んだ後の性行為には避妊効果がない
アフターピルは、避妊に失敗した場合や想定外の性行為が生じた場合に、緊急で使用するためのお薬です。アフターピルを服用すれば性行為をしても妊娠しないというのは誤解で、服用後の性行為では妊娠が成立する場合がありますので、注意が必要です。
次の月経が来るまで性行為を控える
アフターピルの服用後、性行為は次の生理まで避けましょう。アフターピルの作用で排卵周期が変化している可能性があるため、月経前に性行為をすると、かえって妊娠の確率を上げることにもなりかねません。
確実に避妊するなら低用量ピルがおすすめ
避妊方法にはいくつか選択肢がありますが、身体への負担を抑えて継続的に高い効果を得ることができるのが、「低用量ピル」の服用です。1錠のホルモン量が多いアフターピルとは異なり、少量のホルモンを毎日摂取して排卵を制御します。
服用方法を守れば、避妊効果はおよそ99.7%です。単純計算で、1,000人の女性が1年間低用量ピルを服用した場合に、3人前後しか妊娠しないことを意味します。
適切に使用すればコンドームでも避妊効果は約98%にのぼりますが、装着に不備があったり破れていたりして、実際の避妊率は87%前後まで落ちるとされています。
避妊効果としては、コンドームより低用量ピルの方が高いのは言うまでもありません。
避妊以外にも、低用量ピルを服用すると、肌荒れやニキビの改善、生理日の移動、PMSの改善、生理周期や生理痛の改善など、日頃の悩みが解消される場合もあります。
低容量ピルを使用するには、医師による診察と処方が必要です。服用を検討したい場合や、詳しく知りたい場合は、専門医にご相談ください。
まとめ
アフターピルを使用する場合に最も重要なのは、妊娠を阻止できたことの確認です。
服用後に3週間が経過し、避妊に成功したことが月経または妊娠検査薬で確認されるまで、性行為を避けるようにしましょう。性行為を避けられない事情がある場合も、コンドームなどの避妊手段で確実に避妊をするようにしてください。
SOKUYAKUオンラインクリニックでは、例外的に対面診療が困難で緊急で避妊が必要な場合のオンライン診療と処方箋の発行に対応しております。医師が1人ひとりに合う最適なアフターピルを処方いたします。是非、上手に活用してみてください。
医師
阿部 一也
この記事には医師による認証マークである「メディコレマーク」が付与されています。
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