まつ毛美容液の危険性とは?まつ毛を伸ばす効果とリスクについて解説
更新日:2024年06月11日
本記事では、まつ毛美容液を使っても危ないことは起こらないのか、詳細に説明します。
まつ毛美容液の危険性とは?
頭皮や顔の部位により皮膚の構造はかなり違います。なかでも、まぶたを含む目の周囲は皮膚が薄いため、外部の刺激を1番吸収しやすい部位です。また、皮脂分泌能力は一般的に加齢に伴って低下し、40歳代以上になると皮脂分泌量は低下していきます。特に秋から春まで乾燥するシーズンには、刺激などに影響されやすく目の付近にトラブルが発生しやすくなるようです。
このため、数多くの成分が配合されている化粧品のまつ毛美容液を使った場合、タイミングや体質次第では、刺激やアレルギーによって痛みや赤み、腫れ、かゆみなどが現れる場合があります。なかでも、エタノールなどのアルコール類や植物から採取された成分などは、塗布した部位に刺激やアレルギー反応が現れやすいと言われています。
まつ毛に美容液が危険といわれている理由
副作用がある
ビマトプロスト(グラッシュビスタ、ラティース、ルミガンなどが商品名)はまつ毛が伸びるお薬として使われており、プロスタグランジン関連薬の中でもまつ毛が伸びやすく、使った方の54%の方が、まつ毛が伸びたと発表されています。
その一方で、あらゆるお薬には副作用があるため、ビマトプロストにも副作用が見られ、見た目が悪くなる場合もあります。
海外製の成分の強い製品はアレルギーを起こす可能性がある
海外からの輸入品は、日本で販売されているものとは違う成分や配合量で製造されていることもあるため、副反応が現れる可能性があります。
アレルギーが現れやすい成分として次のようなものがあります。
・ビオチン
・プロスタグランジン
・防腐剤
・香料
通販等で使用期限切れや偽物の製品が販売されている可能性がある
製品が本物ではない場合、お薬の美容成分が正規品と違うため、期待できる効果を得られません。
また、使用期限を超えている正規品が転売されている場合もあるため、できるだけ新品の正規品を購入しましょう。
まつ毛美容液のトラブル回避方法
使用量を守る
効果を早く得たいと考え、お薬を過剰に塗ったり1日に2回以上塗ったりすると、副作用のリスクが上昇します。
付属のブラシや綿棒を使って塗る
ビマトプロストを塗る量が多過ぎると、伸ばしたい部位以外の毛が増えたり黒ずんだりすることがあります。薬液を塗布する際は、乳児用や化粧用の綿棒を使いましょう。
他の部位に付着してしまった場合はキレイにふき取る
お薬が上まつ毛の生え際以外に付着した場合、洗い流すかティッシュなどで直ちに拭きましょう。
雑菌がつかないように清潔な肌に使う
メイクをきちんと落として顔を十分に洗った後、肌を整えてから塗りましょう。コンタクトレンズをつけている方は一旦外して、美容液を塗って15分以上経過してからつけましょう。
使用前にパッチテストを行う
お肌の状態次第では刺激が強く現れることがあります。使う前にパッチテストを実施し、刺激やアレルギーが現れないことをチェックしましょう。
かゆみが生じたら一旦使用を中断する
かゆみなどの症状はすぐに改善しますが、症状が増悪した場合は一旦使うのを控えましょう。
医薬品であるまつ毛育毛剤を試してみる
医薬品と聞くと、副作用などが心配になる方も多いと思います。しかし、医薬品のまつ毛育毛剤は厚生労働省の認可を受けたものもあり、数多くの美容クリニックで採用されています。
副反応や副作用についての情報も収集されているため、医師の指示に従って適切に用いれば、安全に使えます。
医薬品のまつ毛美容液とは?
グラッシュビスタ
上まつ毛を濃く、太く、長くすることが期待できる医療用医薬品です。
グラッシュビスタは、ビマトプロストという高眼圧症や緑内障の点眼薬による副作用として起こっていたまつ毛が伸びるという現象に注目し、医療用まつ毛育毛剤として作られたお薬です。
臨床試験では、睫毛貧毛症の方にグラッシュビスタを4ヶ月間使うと、80%ほどの方のまつ毛が濃く、太く、長くなるという効果が得られ、全般的印象度が上昇したと報告されています。
(出典元:国内第Ⅲ相臨床試験、試験番号:192024-059 多施設共同二重盲検無作為化プラセボ対照並行群間比較試験)
グラッシュビスタは、2014年3月に厚生労働省が製造販売承認を行ったアラガン社の睫毛貧毛症治療薬です。市販のまつ毛育毛剤とは違って、医療用として製造されているため、一般的なドラックストアなどでは取り扱われていません。
ビマトプロスト
ビマトプロスト(Bimatoprost)は、プロスタグランジン・アナログ(prostaglandin analogs)と呼ばれるお薬の1つです。
元々は眼圧を抑え、緑内障の患者様の視野が悪くならないように作用するため、緑内障点眼薬として処方されていましたが、まつ毛の毛包を刺激して育毛効果が現れることが判明し、アメリカFDA(U.S. Food and Drug Administration、米食品医薬品局)に認可され、医療用まつ毛育毛剤としても使われ始めました。
このお薬も医療用に製造されているため、一般のドラックストアなどでは取り扱いがありません。
オンライン診療でまつ毛美容液を処方してもらいましょう
ビマトプロストは治療薬として取り扱われており、高い効果を期待できる一方で副作用が現れる危険性もあるため、医師の処方が必要です。このような理由のため、クリニックなどの病院でしか入手できません。
対面での診察が苦手な方や病院に通う時間が取りづらい方には、オンライン診療を受けましょう。オンライン診療は、病院にお越し頂く必要がありません。職場や自宅などで医師に診察してもらい、まつ毛美容液を入手できます。
まとめ
本記事では、まつ毛美容液のリスクとトラブルを起こさない方法について紹介しました。
オンラインで手軽に入手できるまつ毛美容液もありますが、使用期限が切れているものや偽造品を取り扱っている場合があるので注意しましょう。
また、海外製品は配合量や成分が違うため、アレルギー反応や副反応を引き起こすことがあります。このことから、医師が処方した安全性の高いまつ毛育毛剤を使用するのが良いでしょう。
SOKUYAKUオンラインクリニックでは、まつ毛美容液を使ってみたい方にオンライン診療で対応しております。副作用や効果などのご説明や、心配事やお悩みなどの相談も承っております。
受付時間:平日10:00~19:00
医師
金 仁星
この記事には医師による認証マークである「メディコレマーク」が付与されています。
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美容皮膚科
大阪大学医学部 卒 / 兵庫県立西宮病院 臨床研修 修了 / 研修終了後、大美会クリニックと医療法人 友広会で勤務 / 専門は美容皮膚科、AGA、予防医療
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