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皮膚科の初診料はいくら?相場や診察内容について詳しく解説

監修医師 山下 真理子
更新日:2024年12月11日

更新日:2024年12月11日

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皮膚の悩みを抱えている場合、皮膚科を受診しようと考えると思います。ただし、初めての受診料や診察内容がわからない場合には、受診をためらってしまうかもしれません。いくら準備しておけば大丈夫なのでしょうか?実際の費用や診察の流れを事前に知っておくことで、安心して皮膚科を受診できます。この記事では、皮膚科の初診料の相場や診察の内容について詳しく解説します。

皮膚科とは

皮膚というのは、身体の表面を覆っている重要な臓器で、外界からの刺激やストレスから身体を守る役割を果たしています。たとえば、アレルギーや免疫の異常、内臓疾患、感染症などが原因で皮膚にさまざまな症状が現れることがあります。そんな時、皮膚科の専門医がその症状を正しく診断し、適切な治療を提供します。

 

皮膚は身体全体を包んでいるため、皮膚科医は全身に関する幅広い知識を持っています。皮膚に何か異常を感じたら、まずは皮膚科を受診してください。正しいスキンケアや生活習慣の指導によって、多くの皮膚の問題が改善されるでしょう。

代表的な対象疾患

皮膚科では爪や毛髪の疾患も扱っています。皮膚科医は文字通り皮膚の診察を専門とする医者で、全身の皮膚を見続けてきた経験豊富な専門家です。皮膚科の診療範囲は広く、顔や手足、身体全体、そして耳や鼻、口の中まで含まれます。皮膚に関するあらゆる問題に対応しているのが皮膚科です。

湿疹・皮膚炎

皮膚の表面に炎症が起きた状態のことです。主な症状は、皮膚のかゆみ、赤み、ブツブツや水ぶくれなどがあります。時間が経つと、皮膚がカサカサしたり、皮がむけたり、かさぶたができたりします。

 

湿疹の原因としては、外から皮膚に触れた物質が関係していることがほとんどです。たとえば、植物成分(漆など)、化学物質、化粧品、薬物、食物、花粉、ハウスダスト、動物の毛、金属などが挙げられます。ただし、具体的な原因がわかることは、ほとんどありません。

 

治療法は、皮膚の炎症を抑えるためにステロイドの外用薬(軟膏、クリーム、ローションなど)を使い、かゆみを抑えるために抗ヒスタミン薬の内服薬を使用します。症状がひどい場合は、短期間だけステロイドの内服薬を使用することもあります。

薬疹・紅斑症

薬疹とは、薬を飲んだり注射したりした結果、皮膚に発疹が出ることを指します。アレルギー性の薬疹の場合、様々なタイプの皮疹が見られることがあります。ただし、薬を初めて飲んですぐに薬疹が出ることはありません。これは、体がその薬に対してアレルギーを持つための準備期間が必要だからです。この期間は通常10日から14日かかります。したがって、発疹が出る直前に初めて飲んだ薬が原因ではなく、10日以上前に一度でも飲んだことがある薬が原因である可能性が高いです。

 

薬疹は基本的に全身に生じます。最も一般的な紅斑丘疹型薬疹は、赤い発疹や丘疹が左右対称に全身に広がることが特徴です。ただし、紫外線が当たる部分にのみ生じる光線過敏型薬疹や、特定の部分にのみ生じる固定薬疹もあります。薬を飲み始めてから2週間くらいして薬を飲むたびに蕁麻疹が出る場合や、久しぶりに飲んだ薬で全身に赤い発疹が出て広がっている場合は、薬の服用を中止して皮膚科を受診しましょう。

血管・リンパ管の疾患

血管炎という病気では、皮膚に様々な異常が現れます。紫斑や紅斑、血液を含んだ水疱や普通の水疱、潰瘍、皮下結節、網状の皮斑、そして蕁麻疹などが含まれます。しかし、この中でも特に特徴的なのは紫斑です。紫斑や紅斑に加えて、血液を含んだ水ぶくれ(血疱)が見られる場合は、血管炎の可能性があります。

 

また、リンパ腫というのは、体内のリンパ球が異常に増え、それが腫瘍になる病気のことです。リンパ球は体を守るために細菌やウイルスと戦う細胞で、全身のどこにでも存在します。特にリンパ節や血液中に多く見られますが、皮膚にも多く存在します。

蕁麻疹・痒疹・皮膚そう痒症

蕁麻疹は、皮膚の一部が突然赤く盛り上がり、その後しばらくして跡形もなく消えてしまう病気です。大抵は痒みを伴いますが、チクチクとした感覚や焼けるような感じがすることもあります。皮疹(ブツブツや赤み)は数十分から数時間以内に消えることが一般的ですが、場合によっては半日から1日ほど続くこともあります。

 

痒疹は、非常に痒い赤いポツポツした皮膚のもりあがり(丘疹)が散らばってできる病気です。この丘疹は、すねやお腹まわりに限られるタイプから、体中にできるタイプまでさまざまになります。急性の場合、丘疹は1週間程度で治ることもありますが、慢性になると何か月も治らず、茶色く硬いイボのようになってしまうこともあります。

 

皮膚そう痒症は、皮膚に異常が見られないのに、かゆみを感じる病気です。全身にかゆみが広がるものと、特定の部位(陰部、肛門周囲、顔や頭など)に限られたかゆみが現れるものがあります。この症状は、アレルギーや皮膚の乾燥、ストレスなどが原因で引き起こされることがほとんどです。

水疱症、膿疱症

手のひらや足の裏に水ぶくれや膿疱ができる病気が掌蹠膿疱症です。発疹は最初は小さな水ぶくれとして現れ、次第にウミがたまった膿疱に変わります。その後、かさぶたができ、皮膚の最も外側の層(角層)が剥がれ落ち、これらの皮疹が混じり合った状態になることもあります。初期には、かゆみが強くなることが特徴です。また、鎖骨や胸の中央、その他の関節が痛むことがあります。足の発疹は水虫によく似ているため、診断を確定するためには皮膚表面の角層を取り、顕微鏡で調べないといけません。その他、間違いやすい皮膚病としては、かぶれ(接触皮膚炎)や乾癬があります。

乾癬、類乾癬、扁平苔癬、魚鱗癬

乾癬は皮膚に炎症を引き起こす慢性的な病気です。名前から「感染する」と誤解されやすいですが、実際には他の人にうつることはありません。

 

乾癬の皮膚症状は人によって様々で、頭皮や髪の生え際、ひじやひざなど、外からの刺激を受けやすい場所に特に現れやすいです。これらの場所に赤くなったり、うろこ状のかさぶたができたりすることがあります。

 

類乾癬は、皮膚にフケのような鱗屑や赤く盛り上がった発疹ができる病気の一種です。この病気の原因はまだわかっていません。名前に「乾癬」とついているため、乾癬と混同されがちですが、実際には異なる病気です。

 

扁平苔癬は、皮膚にかゆみのある赤色や紫色のやや平らな発疹ができる病気です。口の中にできると白い傷になったり、爪にできると爪が変形したり、頭皮にできると髪が抜けたりすることがあります。

 

魚鱗癬は、皮膚が乾燥してうろこ状になったり、フケが剥がれ落ちたりする状態のことです。この状態には、先天性(遺伝によるもの)と後天性(病気や薬の影響によるもの)の二種類があります。

皮膚科の初診料の相場

初診料は、初めて医師に診てもらう時や、以前治った病気が再び発症した時に支払う料金です。たとえば、湿疹が完全に治った後に再び湿疹が出た場合、これは新しい病気と見なされるため、また初診料が発生します。

 

日本の医療制度では、医師の診察や治療などの医療行為に対して点数が決められており、この点数によって医療費が決まります。1点は10円で計算され、初診料の点数は2024年では291点となり、これに基づいて2,910円です。

 

保険を使う場合は、この金額のうち自分が負担する額が変わります。たとえば、3割負担の場合は約873円、2割負担の場合は約582円、1割負担の場合は約291円です。

 

また、診察する年齢や時間帯によって料金が変わることもあります。夜間や早朝の時間帯に診察を受けると、通常の料金に加えて追加料金がかかるため、注意してください。この加算は、夜や早朝に受診する負担を考慮したもので、例としては18時から22時の間に診察を受ける場合に追加料金がかかります。

 

これに、検査代や処置の代金、処方箋料、薬代などが受診時には必要になってきます。これらの料金は、受診する医療機関や診察内容によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。また、保険の種類や自己負担割合によっても変動しますので、自分の保険の内容を把握しておくことも重要です。

 

大病院受診時の特別の料金

紹介状なしで大病院を受診する場合、診察料以外に特別な料金がかかることがあります。具体的には、初診では7,000円以上が追加で必要です。受診の際には注意しましょう。

気になる症状がある場合は皮膚科に相談しましょう。

皮膚は身体の健康状態を反映するバロメーターで、身体の内部の病気が皮膚に現れることもあります。そのため、異常を感じたら早めに皮膚科医に相談することが大切です。セルフケアで様子を見ていた場合、悪化してしまったり、違う病気が潜んでいたりすることもあります。自己判断せず、早めに医療機関を受診することが大切です。

通院が難しい場合はオンライン診療もおすすめ

皮膚の症状が気になっていても、時間が取れず通院が難しい場合もあります。症状を我慢せずに、オンライン診療を検討してみましょう。

オンライン診療とは

オンライン診療について

 

オンライン診療とは、自宅にいながらインターネットを通じて医師の診察を受けられるサービスのことです。スマートフォン、タブレット、パソコンなどのデバイスを使い、ビデオチャットで医師と直接話すことが可能になります。このサービスを利用すると、診察の予約、問診、診断、薬の処方、そして支払いまで、すべてオンラインで完結できます。

SOKUYAKUとは

SOKUYAKUは、オンライン診療をアプリでスムーズに行えるサービスです。予約からお薬の受け取りまで、全てのステップを簡単に行えるのが特徴です。専門スタッフによるサポートや、お気に入りのクリニックや薬局の登録機能もあり、お薬手帳をデジタル化することも可能です。また、全国どこでも当日または翌日にお薬を受け取れるのも、急いでいる場合には助かります。

まとめ

皮膚科を初めて受診する際の初診料は、一般的には1,000〜3,000円ほどです。保険診療か自由診療か、受診する時間帯によって負担額が変わります。

診察では、医師が問診を行い症状を確認し、必要に応じて検査も行い、症状に合った治療方法を提案してくれます。診察によって検査代や処方箋料などが加わってくるため、不安な場合は事前に確認しておきましょう。

この記事を参考に、受診の準備を整え、肌のトラブルを解消するための第一歩を踏み出してみてください。

コメント 診察料については、確認可能な場合と、そうでない場合があります。ある程度の症状を伝えた上で、おおよその診察料を教えてくれる場合もありますが、検査などを実施するかどうかなど、そのときの診察内容によって、診察料は大きく変化することもあります。 そういった場合には、予算に応じて、最低限の検査のみしてもらう、などの対応をしてもらうとよいかもしれません。いずれにしても、そのときに実施した検査や診察内容によって診察料は変わってくることを覚えておくとよいでしょう。

監修医コメント

医師
山下 真理子

診察料については、確認可能な場合と、そうでない場合があります。ある程度の症状を伝えた上で、おおよその診察料を教えてくれる場合もありますが、検査などを実施するかどうかなど、そのときの診察内容によって、診察料は大きく変化することもあります。 そういった場合には、予算に応じて、最低限の検査のみしてもらう、などの対応をしてもらうとよいかもしれません。いずれにしても、そのときに実施した検査や診察内容によって診察料は変わってくることを覚えておくとよいでしょう。

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監修医師 山下 真理子
くみこクリニック京都駅前院所属 専門領域分類は美容皮膚科。 京都府立医科大学医学部医学科 卒業 / のべ10年以上の美容皮膚科勤務を経て、現在はくみこクリニック北山院に勤務している。コロナ以前は、大阪医専にて、医療従事者の教育にも関わった経験がある。
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